島根県・海士町の歩き方 この人に会いに行こう

集合写真

観光名所もいいけど、せっかく地域に足を運ぶなら、その地域の人とつながりを持ちたいもの。ぜひこの人に会っていって!という、島根県・海士町の、まちの顔ともいうべき人をご紹介します。

今回執筆を担当したのは、海士町に何度か取材にお邪魔しているライター・平川まんぼうです

ライター・平川まんぼう

海士町は、景色はきれい、食べ物は美味しい、そしてなにより、会う人会う人が面白い!というなんとも魅力的な離島のまち。若い人もご年配の方も、地元の方も移住者も、まちの未来を思い、楽しみながらアクションを起こしています。海士町の魅力を知るには、やはりいろいろな人に合ってもらうのがいちばんです。というわけで、海士町のぜひ会ってみてほしい人たちをご紹介します!

海士町ってどんなとこ?

島根県隠岐郡海士町は、本土からフェリーで約3時間の日本海に浮かぶ隠岐諸島のまちのひとつで、人口は約2,200人。今から10年以上前、財政が悪化し、人口も減少していた海士町は、平成の大合併の際に単独町政の継続を選択し、役場職員の給与カットや産業の創出、隠岐諸島で唯一の高校の魅力化プロジェクト、UIJターンの受け入れなどを積極的に行いました。財政も徐々に立て直り、現在、移住者は人口の約2割、人口減少も下げ止まりの傾向にあるなど、過疎地域のまちづくりにおける先進地域として知られています。
フェリーで3時間かかる離島になぜこんなにたくさんの人が集まるのか、その魅力は、実際に出かけて、海士町の人々に会ってぜひ実感してみてください。それではおひとりずつ、ご紹介していきたいと思います!

村尾 茂樹さん

村尾 茂樹さん

隠岐神社の禰宜(ねぎ)、島根県神社庁主事の村尾さん。隠岐神社は、800年近く前に隠岐の島に遷って暮らしていた後鳥羽上皇を祀る由緒ある神社です。神職につかれていると聞くと、近寄りがたいイメージを抱く人も多いかもしれませんね。でも村尾さんは、禰宜であると同時に島民のひとりでもあって、暮らしと神事とを切り分けることなく大切にされています。ときには地域の人と飲み明かすことだってあるそう。じつは私も、以前取材に伺ったときにお祓いをしていただいたのですが、お話がわかりやすく、とてもリラックスできたのを覚えています。海士町の歴史や、神事と暮らしとの関わりを知りたい人は、ぜひ隠岐神社へ!

隠岐神社

中村 徹也さん

中村 徹也さん

「お泊り処 なかむら」と、なかむらに併設する居酒屋「紺屋」の4代目主人。ミュージシャンを目指して島を出たあと、Uターンして家業の宿を継ぎました。1度は島を出た地元出身者としてできることはないかと、宿泊者用の食堂を居酒屋というオープンな場に。(当然?)音楽イベントは定期的に開催。思わず驚くようなプロのミュージシャンが登場することもあります。夏には隠岐神社で無料の音楽フェス「AMAFES」を企画・開催するなど、海士町のアート&カルチャーシーンを盛り上げている中村さん。町内には旅館が少ないので、海士町を訪れようと思ったらお世話になる人も多いはず! ぜひ泊まりにいっちゃいましょう!

お泊り処 なかむら
AMA FES 2018

磯谷 奈緒子さん

磯谷 奈緒子さん

海士町中央図書館職員。2000年にIターンしてまちづくりの仕事に携わったあと、海士町に図書館をつくる計画が持ち上がり、2007年、司書の資格をもっていた磯谷さんは図書館職員として採用されました。島の施設を図書館の分室として利用する「島まるごと図書館構想」を立ち上げたあと、2009年には念願の海士町中央図書館が開館!旅行者も気軽に利用することができ、カフェスペースでくつろぐこともできます。以前に取材にきて、空き時間に仕事ができる場所はないか尋ねたところ、図書館を案内されたこともありました。最近は、月2回、夜の図書館をオープンしているそう。そのうち1回はスイーツを提供する「ライブラリーカフェ」に、もう1回は「ブックサロン」と題して、アート、スポーツ、多文化共生、観光×まちづくりなど、多様なテーマで気軽に集い、話ができるイベントを開催しています。「図書館をもっと気軽に活用してもらい、コミュニティの場になっていけばとの想いでやっています。人を通じ、対話のなかで学び合うのも大事なことじゃないかなと思います」と磯谷さん。島まるごと図書館構想について知りたければ、まずは気軽に、中央図書館に行ってみて!

海士町中央図書館

SMOUTでの募集:島の“教育魅力化”の第二創業期をともにつくる プロジェクトスタッフ募集!【海士町・西ノ島町・知夫村】

この記事を書いた人

Author
Yuki HIrakawa
ストーリーライター/文筆家
リアリティを残し、行間を拾う、ストーリーライター/文筆家。1979年生まれ。
20代前半を音楽インディーズ雑誌の編集長として過ごし、生き方や表現について多くのミュージシャンから影響を受けた。2006年、神奈川県の里山のまち、旧藤野町(相模原市緑区)に移住。その多様性のあるコミュニティにすっかり魅了され、現在はまちづくり、暮らしなどを主なテーマに執筆中。通称「まんぼう」。メンタル的自給自足、目指してます。