彦根市市民ライター「彦根の魅力ここにあり!」#5

読みもの

公開日:2025/02/14 07:37

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2025/02/17

彦根市には、「もっと彦根が好きになる」を合言葉に活動する、 彦根市シティプロモーション戦略推進委員会があり、官民協働で推進しています。この委員会は、市内外に向けて人の魅力や彦根をよくする取り組みを発信して、彦根をもっと好きになってもらい、彦根に憧れをいだいてもらうことを目的に、様々な取り組みを行っています。

その活動の一つとして、市民の目線で彦根の魅力を発信する「市民ライター講座」を毎年開催しており、その講座を受けた市民ライターさんたちが、「彦根の根っこが、明日を育む」をテーマに、noteにおいていろんな彦根のいい根!(いいね!)を投稿✨しています。

この読み物では、彦根のファンを作る活動をしている、市民ライターさんの記事を転載し、彦根をもっと好きになっていただくお手伝いをいたします。 ぜひ「興味ある」を押して、彦根市シティプロモーション戦略推進委員会の活動を応援してください◎ よろしくお願いいたします。

郵便局が気づかせてくれた、人の心「も」豊かにするもの

自然大好き、好奇心旺盛な市民ライター みき です。 突然ですが、彦根市内の郵便局で「ボカシ」が売っているって、知っていましたか?

ボカシとは 「ボカシ肥料」のこと。米ぬかやもみ殻などに有用微生物を混ぜ合わせたもので、含まれる微生物の働きにより生ごみが良質な肥料となります。

彦根市のホームぺージでボカシの説明を見れば、作り方や関わる団体について知ることができます。そしてその目的は、町の美化とゴミ削減のためなのだそう。

でも、なぜ郵便局で販売を??

その疑問に答えてくださったのは、彦根亀山郵便局・局長の 若林さん。 郵便局に入ってすぐ、半透明のケースに、ボカシが入れられていました。

若林さんは彦根亀山郵便局の局長として赴任されてから、2023年で勤続7年。ご近所の方は皆さん顔見知りだそう。敷地内の樹木のお手入れ等も、若林さんが行っているのだそうです。

「販売されているボカシについてお聞きしたい」旨を伝え、お話を聞いていくと、意外なお話を聞けました。

きっかけを紐解くと見えてきた、彦根市との歴史きっかけとなったのは、2021年。つい数年前のことでした。 2021年は、実は郵政創業150周年の年。彦根市内の郵便局では、彦根市と連携して記念事業を行うことになりました。

そして同年6月には、彦根市内の各郵便局で写真の展示が行われます。そのテーマは、「少し昔の彦根の風景 」というもの。

彦根市全面協力のもと集められた、昭和から平成初期の彦根市の写真。私達の世代からすると、祖父母の時代のお話しになります。 もともと彦根出身である若林さんも、懐かしい写真を前にお客様と思い出話に花が咲くこともあったそうです。

彦根亀山郵便局・局長の 若林さん。(素敵な笑顔です。)
彦根亀山郵便局・局長の 若林さん。(素敵な笑顔です。)
(2021年6月26日、中日新聞朝刊より引用)
(2021年6月26日、中日新聞朝刊より引用)

健康で緑豊かな郷土づくりのために、いまできることから

2021年12月、写真展も終えて、次に彦根市と共同で始められたのが「ボカシの販売」でした。 開始から現在に至るまで、彦根市内の郵便局三ヶ所(鳥居本、亀山、稲枝)で販売が続いています。なぜこの三ヶ所か、というのは決定当時、ボカシ作りをされている団体「彦根市ごみ削減推進協議会」の拠点がこの三地区にあったからだそう。

そもそもこのボカシ作りは、彦根市が取り組んでいる環境保全活動のひとつ「生ゴミ減量」のためのものだったのです。県外から移住してきた者としては、この「ボカシ作り」をされている市の団体がいるということがまず驚きでした。 彦根の環境保全の意識は高いんですね…と、市民として誇らしく感じながら、売られているボカシを前に感動していると…

保存容器が置かれた棚の下には、なにやら赤い、貯金箱らしきものが。よく見ると、固定されていることに気付きます。

(私)「…もしかして、ここにお金をいれるんですか?」 (若林さん)「そうですね、ここにお金をいれてもらって。自分で保存容器を開けて、持っていってもらいます」

なんと、販売場所は郵便局ですが、窓口で買えるということではなく、無人販売方式が採用されていました。商品の補充も、定期的に団体の方が来られているのだそうです。 保存容器をパカ…と開けさせてもらうと、なんともかぐわしい香りが。思わず、若林さんと顔を見合せ、ニヤリとしてしまいます。無人販売ですが、「開けるとすぐわかります」だそうです(笑)。

ちなみに買いに来る方は結構いらっしゃるそう。取材日の前日も沢山売れて、在庫がほとんどなくなり、朝に補充されたところなのだとか。少量を試しに買っていく方や、まとめていくつも買う常連の方と、利用する人も様々なようです。

局長の若林さんは、初めはボカシのことを知らなかったそうですが、郵便局で無人販売をするにあたり、ボカシについて学ばれ、お客さまと会話をしていく中でさらに興味を持たれているのだそうです。「いつか畑などをする機会があればぜひ使ってみたいと思います。」とコメントしてくださいました。 郵便局での日頃からの交流と、若林さんのお人柄が伝わってきますね。

郵便局の出入口付近に置かれたぼかしと料金を入れる貯金箱
郵便局の出入口付近に置かれたぼかしと料金を入れる貯金箱

最後に

ボカシってなに?どうして郵便局で売られているの?

という些細な好奇心から、彦根市の郷土愛へと繋がっていったようで、私自身の視野が拡がる思いでした。市内で取り組まれている環境保全活動の周りで、こうした人と人の繋がりがあることを思うと、あたたかい気持ちになりますね。

彦根市内郵便局の皆さん、取材させていただき本当にありがとうございました!

(写真・文:みき)

公開日 2024年1月21日 転載元 note「彦根市シティプロモーション戦略推進委員会」 転載元URL⇒https://note.com/goodroots_hikone/n/n89b1712ed6d1

このプロジェクトの地域

滋賀県

彦根市

人口 11.42万人

彦根市

彦根市企画課が紹介する彦根市ってこんなところ!

南北に長いひこね。城下町エリアは程よく町だったり、新興住宅が並ぶ地域もありますが、南部は田んぼが広がるのどかな風景になります。江戸時代からの町屋や昭和レトロな建物が混じりつつ、自分に合った暮らし方が見つかるかと思います。最近ではファミリー層の移住者も多く、テレワークしながら働いている方も見られるようになりました。

人付き合いもお互い丁度よい距離感で接するため、地域ごとに異なりますが田舎ならではの付き合いがしたい人には少し物足りないかもしれません。ですが ”いいおせっかい”を焼いてくれる人や、地域活動に励む人など、町に出ると、いろいろな人に出会えます。のんびり暮らせる「程よい田舎暮らし」をしたい人におススメです。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

ランドマーク・彦根城と共にひこにゃんでお馴染み!の彦根市です。 中心市街地は今も江戸時代の面影があちこちにあり、新旧織り交ざった独特のまちなみをしていますが、南部の方では田んぼが広がるのどかな風景も。最近では移住者も増え、町中に新しいお店ができたりと、まちの雰囲気も変わってきています。 交通の要所でもあり、西へ東へ、遊びに働きに行くのも便利です。 都会の便利さとなんでもは揃っていませんが、「ほどよく田舎、ほどよく町」な暮らしができます。

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