空き家の利活用に取り組んできた中で、空き家活用をすすめるためには、所有者とのやりとりする機会の増加や片付けることからやってみることの大切さを感じています。
そこで空き家に眠る古民具などを「新しい価値」と設定し、そこに焦点を当てた物の循環を作り出すことで、地域の空き家が活用される流れを作りたいです。

大阪生まれ。
2014年に鳥取に移住し、現在は「特定非営利活動法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会」のスタッフとして働いています。
私が暮らし仕事をしている鳥取市鹿野町は、城下町であった名残が残るまちなみをした自然豊かな山間の町です。
普段はは空き家の利活用を中心に、空き地や耕作放棄地の利活用、イベントの実施、企業や自治体からの視察研修対応、直営店舗（雑貨屋、飲食店、ゲストハウス、ギャラリー）の運営などさまざまです。

私たち「いんしゅう鹿野まちづくり協議会」は鳥取県鳥取市鹿野町に拠点を置き、
20年以上まちづくりをしてきました。美しい城下町の風景を残しながら文化的な風土を守ってき
た鹿野。この町の素晴らしさを住民の手で守り、子どもや孫たちまで誰もが帰りたくなるような
場所にしたい。そんな想いから私たちの組織は生まれました。
私たちの仕事をひと言で言うと「新しい価値づくり」です。「空き地」「空き家」「家の中に眠
る家財」など、いま放置されているものにいかに新しい価値を与え、新たな循環を生み出すかを
考え事業を展開しています。例えば、町内には空き家をリノベーションした飲食店や宿泊施設、
ギャラリーなど6軒の物件を運営。さらに耕作放棄地を果樹園へと生まれ変わらせ、採れた果物を
加工・販売する「果樹の里山」のお手伝いもしています。またこれまで100人以上の鹿野への移
住支援を行い、講演や企業研修なども年に30回程度実施しています。