地域資本主義サロンvol.41
「地域の素材を探して磨く、デザインの力」
ゲスト/林 千晶さん(株式会社Q0 代表取締役社長)
ホスト/柳澤 大輔(面白法人カヤック 代表取締役)
ウェブやグラフィック、ビジネス、空間など多面的なデザインを手がける企業「ロフトワーク」を創業し22年間経営してこられた林千晶さんをお招きします。
今年4月にロフトワークの会長職を退任し、新しい取り組みをスタート。「地方と都新たな関係性をつくる」を掲げ、株式会社日経設計、株式会社ロフトワークとともに株式会社 Q0(キューゼロ)を立ち上げました。
Q0は、いくつかの地域を拠点に、地元企業や創造的なリーダーとコラボレーションを行いながら、持続可能な未来を目指した実験的なプロジェクトを企画・実装し、時代を代表するような「継承される地域」のデザインを目指しています。
長年、届ける対象である「人」の視点から価値を作り出すデザイナーを企業経営の最上流に置く「デザイン経営」を続けてきた林さん。近年は飛騨市との官民共同事業体「株式会社 飛騨の森でクマは踊る」の取締役会長を務めるなど、地域と地域外をつなぐ取り組みに関わってこられました。
そんな林さんは、キラリと光る地域の資本をどう探し、どう磨きあげているのでしょうか。さらに、地域の資本を増やすために、デザイナーやクリエイターがかかわる意義をどう考えているのか、多くのクリエイターが在籍するカヤック代表の柳澤がじっくりお聞きします。
ゲストプロフィール
林 千晶さん
早稲田大学商学部、ボストン大学大学院ジャーナリズム学科卒。花王を経て、2000年に株式会社ロフトワークを起業、2022年まで代表取締役・会長を務める。退任後、「地方と都市の新たな関係性をつくる」ことを目的とし、2022年9月9日に株式会社Q0を設立。秋田・富山などの地域を拠点において、地元企業や創造的なリーダーとのコラボレーションやプロジェクトを企画・実装し、時代を代表するような「継承される地域」のデザインの創造を目指す。主な経歴に、グッドデザイン賞審査委員、経済産業省 産業構造審議会、「産業競争力とデザインを考える研究会」など。森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す、株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)取締役会長も務める。