
大分県臼杵市
大分県臼杵市の地域の人と
つながろう!
大分県臼杵市ってどんなところ?
・臼杵市地域おこし協力隊OBOGの声
奥さんのアトピーがきっかけで自然食に興味を持ち、生業として有機野菜を自ら「作る」ことを選択した山崎さん。有機農業担当の地域おこし協力隊として活動をされていた時の活動のことや移住前後の気持ちの変化、現在の暮らしについてお話を伺いました。
<ライター・梶川里沙>
お名前:山崎 誠さん(40代)
出身:大分市
前住所:大阪府
家族構成:妻・子ども
◎臼杵市に来た時と現在の印象を教えてください
最初に来た時に地域の方々が温かく迎えてくれ、優しい人が多い町という印象を持ちました。有機農業が進んでいて、その環境も整っているように感じましたね。
暮らしていくうちに市独自の認証制度である「ほんまもん農産物」が認知されていて、浸透していることや、味噌や醤油を中心とした昔ながらの食文化も大切に受け継がれていると感じました。そのような取り組みが広がり、ユネスコ創造都市ネットワーク(食文化部門)への加盟も認められ、食文化創造都市としてさらに加速している印象があります。
◎臼杵市の良さを誰かに伝えるならばどのように伝えますか?
有機農業×食育×子育て環境×移住環境が整っていると思います。子育て支援拠点が4ヶ所あり、移住した子育て世帯でも安心して子育てができる環境があります。給食のメニューには自分たちが作っているほんまもん野菜が多く使われていたり、アレルギー28品目を除去したメニューで提供されていたり、市全体で子ども達に安心安全で美味しい食を提供する取り組みも行われているところが特に良いところだと思います。
◎地域おこし協力隊として臼杵市で活動されていましたが、3年間の活動を大きく振り返ってどのように思いますか?
有機農業に特化した活動であったため、任期後独立したときの販路開拓にも力を入れることができました。1年目はベテランの農家さんの元で学ばせていただき、2年目からは大分市のオーガニックマーケットでの販売、店舗やレストランへの営業、そこからふるさと納税や定期便、東京・大阪・福岡と広がっていきました。また、臼杵に来てもらいたい、地元の方にほんまもん野菜を食べて欲しいとの思いで、PR活動もかねて月に一回のマーケット「ひゃくすた」を同期の協力隊とともにスタートしました。
地域おこし協力隊として活動をしたことで、地域の活動(餅つきするからおいで、猪さばくからおいで等々)にもたくさん声をかけていただき、この3年間で顔見知りが増えました。協力隊同士の横のつながりも密接で、同期の協力隊とはお互い目指すゴールは違うものの、切磋琢磨しながら歩むことができ、その環境があったことをとてもありがたく感じています。
◎臼杵市の協力隊になって良かった点・逆に大変だったことはどのようなところですか?
本来有機農業を学ぶ場合には研修という形でお金を払ったり、賃金をいただくとしても少額ですが、地域おこし協力隊の制度を活用して学びながら賃金をいただけることは大変ありがたかったです。
また、3年間の時間があるので、その間に自分がしたいことをじっくり考えることができ、チャレンジできるのも協力隊になって良かったと感じるところです。
一方で、都会と比べると電車やバスの本数が少なく、場所によっては車が必須になります。慣れるまで妻は車の運転に苦労していましたね。また、子どもの学校の人数も都会と比べると少ないです。
◎地域おこし協力隊としての活動時にこういうことをしておけば良かったということはありますか?
自分の生活のベース作りを優先していたので、なかなか手が回らなかったのですが、地域おこし協力隊の制度のPRや協力隊を続けやすい環境の構築もできたら良かったなと感じます。
◎これから臼杵市の地域おこし協力隊になる方へ一言お願いします
臼杵市は食文化が大切に受け継がれている地域であり、先人たちの食文化を家庭でも味わうことができます。食べて美味しいと感じること、手を動かしたり体を動かして感じることを日々の生活の中で体感することができます。
生業でもライフスタイルでも体験でも、自然環境を大切にしていけるような条件が整っているので、そのような暮らしを望む方にはとてもおすすめの場所です。
お話を聞いて・・・
活動の中で有機野菜の作り方を学び、作るところから販売する場所の開拓まで、任期後のことを見据えてしっかりと土台を作って活動されていた様子がうかがえました。最後のインタビューの中で、まずは地元の人がほんまもん野菜を食べることが日常になって欲しい、そのために専門の直売所があればとお話してくださいました。それは、運輸コストの面や環境への負荷を考えた優しい食のあり方であり、その先の地域のあり方を考えた行く先なのだと感じました。自然体でライフスタイルとして一歩先を見据えて活動されている姿がとても印象的でした。それは地域おこし協力隊としての3年間の中で、地域を知り、地域の方々と交わってきたからこそ見えるものなのかもしれません。
・臼杵市担当者からひとこと
地域おこし協力隊担当職員の山下さんより、山下さんから見た臼杵市のこと、協力隊に対してどのような思いを持っているのか、お話を伺いました。
<ライター・梶川里沙>
名前:山下 竜将さん
所属:臼杵市役所 地域力創生課 定住促進グループ
◎山下さんの感じる臼杵市の良さを教えてください
海山川と自然環境が整っているので、空気がすんでいて過ごしやすい町です。有機農業が盛んで食環境も整っているので、安心安全で美味しい野菜を食べれること、そしてそれを食べて市民の皆さんが健康になれることも良いところだと感じます。
◎逆にもっと良くなったらと感じるところを教えてください
路線図が分かりにくいところがあり、慣れないとバスが使いにくいところです。また、市内には夜間対応の子どもの病院がないので、救急の時には違う市の病院に行かなければならないことです。(※他市の病院までは30~40分)
◎山下さんが感じる臼杵市のおすすめポイントを教えてください
市の独自認証制度である「ほんまもん野菜」が浸透していて、月に1回定期的なマーケットもあるので、生産者の顔がみえる安心安全な野菜を購入することができます。自然食品店等で買うとスーパーの2~3倍する野菜も、ほんまもん野菜なら1.5倍の価格で買えることも魅力的に感じます。どのほんまもん野菜も満遍なく買っていますが、、、密かに個人的にお気に入りの農家さんもいます。
また、「黒島」という臼杵市内から船で渡っていく島があるのですが、実は穴場のスポットでそれほど人も多くなく、休日は子どもを連れて遊びに行っています。
◎山下さんからみて地域おこし協力隊とはどういったものですか?
以前の研修の中で「協力隊は自分の子どもと思って接してあげてください」という言葉をいただきました。それからは上下関係のある上司でも、対等な立場の仲間でもなく、家族のように接していきたいと思うようになりました。
◎今回の募集は特にこれまでの募集と大きく変わっている内容になっているとのことですが、どういった点が特徴的で、特にどこにこだわりのポイントがありますか?
全国的に「ミッション型」が主流ですが、行政が考える課題と地域住民が感じる課題は必ずしも同じではないので、地域住民とコミュニケーションを計り、関係性を築き、その中で見えてくるもの、協力隊が主体的に考えることを大切にした募集となっています。ミッション型はハマればすごく良いのですが、今回は逆に枠を決めすぎない形としました。
今回の募集にあたっては、自分から動く主体性や様々な状況に対応できる柔軟性があるかということと、協力隊自身が行政と地域のバランスを取れるかどうかが大切になります。
◎今回の募集を通して地域おこし協力隊として来てくれる人に期待することはありますか?
地域に入って外からの新鮮な視点で「いいところを発見してくれる」「よそ者目線で地域の人と共有してくれる」こと。それが地域にも協力隊にとってもWin-Winな関係になると思います。
◎今回の募集を通して地域おこし協力隊として来てくれる人と一緒にどのようにやっていきたいと考えていますか?
まずは臼杵を好きになってほしい、その上でいい化学反応を起こして行けたらと思いますね。一緒に議論をしたり、問題と思ったことを一緒に考えたりしていきたいです。
現実的には協力隊担当が全てを把握してこまめに対応することが難しいこともありますので、協力隊自身が地域に良い影響を与え、ゆくゆくは臼杵市で自立していくための「ビジョン設定」が大事になります。最初の段階でしっかりとしたビジョンは必要ではありませんが、あくまで活動の方向性を協力隊と地域、行政がお互いに確認しながら進んでいくために必要なものだと考えています。
◎これから地域おこし協力隊になろうと考えている人に一言お願いします
知らない土地に来る不安はあると思いますが、周りからのサポートが手厚く、活動しやすい環境が整っていると自負していますし、これから努力を続けていきたいと思っています。
いいところを発見していきながら1年目、2年目、3年目と一緒に歩んでいきましょう。
お話を聞いて・・・
一緒に歩んでいくという寄り添いの気持ちと外からの目線での新しい風への期待が込められた、地域おこし協力隊への熱い想いが感じられるお話でした。今までにはない新しい形での募集となりますが、山下さんをはじめ、地域全体が「家族」のように迎え入れる体制が整っていることは協力隊として活動する上で大きな安心に繋がるのではないでしょうか。
大分県の東南部に位置する臼杵市は、豊後水道に面した臼杵湾を望む、歴史にゆかりの深い城下町です。豊富な水源を持つ河川沿いには水田や畑地が広がる野津地域があります。
また、ほどほどの”まち”感があり、移住希望者の方も驚かれるのが、「意外とおまち」だということ。田舎という言葉ほど田舎でもなく、都会でもない感じです。
大型ショッピングセンター、総合病院、コンビニ、100均など、必要なものが大体揃う、ちょうどいい町でもあります。
「はじめてなのに、なんだか懐かしい」そんな空気があるのが臼杵。温かい人、有機野菜などの安心安全な食、恵まれた自然に囲まれて、心身ともに豊かな「うすき暮らし」を送りませんか。
大分県臼杵市の口コミ
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- 定住人口: 39,303人
- 前年度転入人数: 997人