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- 【現役協力隊ミッション紹介】飛び出す司書~本をかついでどこへでも~
日本三大秘境の椎葉村で、地域おこし協力隊はどんなことをしているんだろう?
「秘境」って、とても惹かれる言葉だけれど、同時に不安にもなりますよね。
お問合せでも「椎葉の隊員はどんな人がどんな事をやっているの?」と良く聞かれます。
椎葉の特徴は、ミッションがとてもユニークで、OBOGとの連携もあり、とても賑やか。
そんな椎葉村の魅力ある隊員達を紹介し、少しでも椎葉村地域おこし協力隊に興味を持っていただけたらと、隊員インタビューをシリーズとしてご紹介します。
今回お話を伺ったのは、飛び出す司書の長谷川涼子さんです。
【プロフィール】
・山形県山形市出身
・大学の専攻はカンボジア語
・前職はサラリーマン、転職経験は今回が初
・ペーパードライバー歴20年
「地域支援」と「学校支援」の二本柱で
▼地域おこし協力隊としての現在の活動内容を教えてください。
勤務先は3年前にできた図書館「椎葉村図書館『ぶん文Bun』」です。「飛び出す司書」というミッション名で、移動図書館活動をしています。
椎葉村は東京23区とほぼ同じ面積の中に集落が点在しているため、遠方に住んでいる人、自動車を持っていない人はなかなか図書館へ来ることができません。そこを補うため、「地域支援」「学校支援」を二本柱に、現在はそれぞれの集落で開催される月1サロンへ出張しての本の貸し出し、村内の小中学校の授業で使う本の団体貸し出しをメインに行っています。
村の皆さんに、便利な道具の一つとして本を活用してもらい、また日常的に読書を楽しんでもらうのが、最終的な目標です。
▼ミッションのどんなところに惹かれて応募したのですか?
もともと本が好きで、村のあちこちに本を届けるという仕事に面白さを感じたのが一番の動機です。椎葉村図書館「ぶん文Bun」は、本そのものの持っている魅力を引き出すために、本の分類や配置の方法に工夫を凝らしている図書館なので、それを館外に広げる仕事にぜひ関わってみたかったのです。
広大な村の中をくまなく回るというスケールの大きさも、実は目を惹かれたポイントでした。インドア派なので、外へ出ていく仕事に憧れがありました。
サロンでの移動図書館の様子
とあるサロン周辺の景色
原点は「読書を楽しんでもらう」
▼まもなく1年。振り返ってみてどうですか?
1年目は移動図書館の活動を回すことで精いっぱいでした。運転や、貸し出し・返却の処理など目の前の仕事に追われてしまい、ニーズに応えきれていない部分もあるので、「読書を楽しんでもらう」という原点に立ち返って、どうすればより皆さんのためになるのか再確認していきたいです。
ただ、訪れたどの地域・学校の方も温かく迎えて下さるので、それが何より有難いです。それぞれの集落にそれぞれの言葉や生活があり、カラーも千差万別なので、日々新鮮に過ごしています。
▼今後の活動目標や夢を教えて下さい。
二本柱の地域支援・学校支援どちらも、継続的に回していける仕組みをあと2年で整えたいです。また、最終年度で移動図書館車を持つことも大きな目標です。
村のどこにいても、欲しい時に当たり前に本が使えて楽しめる、という環境を作れればいいなと思っています。
椎葉村図書館「ぶん文Bun」の本棚
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日本三大秘境の一つ、椎葉村。
広大な村の面積の96%が森林地帯、残りの斜面を家や田畑として利用してきた村の人々。山で生きる知恵と相互扶助の文化が暮らしに色濃く残る地域です。
自然の恵みを活かしながら、暮らしと仕事を成り立たせてきた椎葉の人は、たくましく賢く、器が大きいです。都会では感じにくい、「人に支えられていること」を日々実感できるのが、椎葉での暮らしです。
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