霊園を「地域との関わりが生まれる場所」へ。「裏青梅マルシェ」プロジェクトからスタート!

こんにちは、東京都青梅(おうめ)市で大多摩霊園を運営する田辺と申します。

みなさんは、“霊園”と聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか?

「年一回のお墓参りでしか行かない」「暗い、こわい」「まったく用がない」……特にお若い方だと、自分にはまったく関係のない場所だと感じる方も多いかもしれません。

私たちはそんな霊園の新たな役割を開拓することで、霊園を地域の人にとって必要な場所にしていきたいと考えています。そういった思いから、霊園を「地域のプレイヤーたちが集まるおもしろい場所」「人と人との結びつきが強まる場所」に変えていくためのチャレンジが始まりました。

そして今回、地域の飲食店や生産者が集うマルシェを通じてぜひ青梅の魅力を知ってほしいと思い、プロジェクトを立ち上げました。

2024年9月のお彼岸に、第2回「裏青梅マルシェ」が開催されます。青梅という場所が気になる方、地域づくりに関わってみたい方、霊園のリブランディングに関心のある方、ぜひいろんな方に遊びにきてほしいと思っています。

「お墓参り」だけではない霊園の役割を見つけるために

青梅は、東京駅から快速電車で90分ほど、東京都の西の端にある街です。

その歴史は古く、なんと旧石器時代から人が暮らしていたという説も。室町時代には市(市場)が置かれ、江戸時代に入ると成木地区で産出される石灰が江戸城の城壁の材料として採用されたことで、江戸までの道が後の青梅街道として整備され、青梅は宿場町となり多くの人で賑わいました。

そのため古い町並みが残り、東京都にありながら山や川など自然も豊か。ベッドタウンとしての役割も、キャンプや川遊びなどアウトドアの目的地としての役割も併せ持つ、都内ではめずらしい場所です。

私たちの大多摩霊園は、青梅市の丘の上の見晴らしの良い場所にあります。昭和53年に開園し、約45年間、この地を訪れる方々と関わってきました。

とはいえ、多くの方はお盆やお彼岸のお墓参りで訪れ、さっと用事を済ませて帰るのみ。せっかく定期的に人が集う場所なのに、地域の方や遠方から訪れる方としっかり関係性を作れていないことに歯痒さを感じていました。

さらに霊園のある成木という地区は、青梅の中心から山を越えたところにあり人口も減ってきているエリア。地域の活動を担う若者の数は減り、唯一の公共交通である都バスはしばしば存廃が取り沙汰されます。

そういった地域の現状と、従来からの地縁や昭和的家族観の薄れ、ライフスタイルの変化などにより、霊園もその役割や利用者・近隣へのアプローチを変えていくべきだと感じるようにもなりました。

そこで、地域の飲食店に協力してもらい企画したのが「裏青梅マルシェ」。

霊園を、お墓参りのために立ち寄る場所だけでなく、もっと地域の人に開いた場所にするための試みです。

お墓参りは、家族が集まる時間

お墓参りは、家族が集まる時間

地域との交流の場をつくりたい

地域との交流の場をつくりたい

地域とつながる手応えを感じた第1回「裏青梅マルシェ」

そんな思いから始まった第1回「裏青梅マルシェ」は、夏のお盆の時期に合わせて開催されました。

霊園名やエリア名を冠した「大多摩マルシェ」「成木マルシェ」というネーミングにしなかったのは、霊園周辺だけでなくより広い地域の魅力をPRしたいという願いから。
「裏原宿」「奥渋谷」のように、中心部とはまた違う独自の色を持った場所としてこの地を盛り上げていきたいと思い、「裏青梅」という通称をつけました。

「裏青梅マルシェ」では、大多摩霊園の敷地内に青梅の飲食店のブースを出し、お盆のお墓参りに訪れた家族連れなどが気軽に立ち寄れるエリアを作りました。

このようなイベントを開催するのは初めてだったので、すべてが手探り。どうやって出店してくれる人を探そうか……と思っていたところ、青梅市内で飲食店を営む大ちゃん(通称)が協力してくれることになったんです。

彼は地域で食のイベントも開いていて、とても顔の広い方で、フットワークも軽く、いろんな方に協力を募ってくれました。そして出店の輪が広がり、地元の朝採れ野菜、原木しいたけ、地ビール、お饅頭、かき氷、ビネガードリンクなど、バラエティ豊かな6店舗がブースを出してくれることに。(※一部出店者の都合がつかず、最終的には4店舗が出店)

青梅の魅力を外部に伝えきれていないのではないかという現状に危機感を持ち、普段から地域を盛り上げようと活動しているプレイヤーたちが、マルシェの立ち上げに携わってくれました。

暑い時期だったので、特にかき氷は家族連れに大好評。暑い時期のお墓参りは子どもには退屈なので、「終わったらかき氷を食べよう」と楽しみを用意できたことはすごくよかったなと思います。

初めての開催だったので、告知が十分にできなかったり、現地での呼び込みや案内が足りなかったりといろいろ反省点はありますが、地域の方とつながる一歩になる手応えは感じられました。

事前にマルシェの情報を知らなくても、お墓参りで訪れて「何かやっているのかな?」と立ち寄ってくださった方も多く、小さくとも人がふらっと寄れる場所があることの大切さを実感しています。

大規模ではなくとも、絶やさずに開催し続けることに意味があるはずだと感じ、これからもお盆・お彼岸のマルシェを続けていこうと決めました。

お墓参りの帰りに、採れたて地元野菜を購入

お墓参りの帰りに、採れたて地元野菜を購入

地域の飲食店さんが出店

地域の飲食店さんが出店

「自分たちが暮らす街はいい街だ」と思えるように

そんなわけで、お彼岸(2024年9月)に第2回「裏青梅マルシェ」を開催予定です。

大切なのは、小さくとも続けていくこと。いきなり手を広げすぎず、まずは目の前の利用者と地元の方々が楽しめることを最優先に、青梅の魅力が詰まったイベントにしたいと考えています。
地元の方が「自分たちが暮らす街はいい街なんだ」と思えることが、街にとっては一番いいことだと思うからです。

派手なイベントではありませんが、このような地道な活動が、地域と人とを結びつける第一歩になるはずだと私は信じています。

たとえば、遠方から地元に帰ってきて家族と一緒にマルシェを訪れた人が、出店している飲食店の方と顔見知りになることで、より地元への愛着を深めてくれるかもしれない。青梅の観光がてらマルシェに立ち寄った人が、青梅の生産者さんと出会い、より深い青梅の魅力を知ってくれるかもしれない。

そんなふうに、将来的にはマルシェが来訪者と青梅との関係性が生まれる場所として機能していけばいいなと思っています。ひいては、それが青梅の街全体を盛り上げる小さな種になればうれしいです。

第2回「裏青梅マルシェ」の準備は、まさに今動き出したばかり。霊園を「地域と関わる場」に育てていくプロジェクトにおもしろみを感じてくださる人には、ぜひさまざまな形で「裏青梅マルシェ」に関わってもらえたらと思っています。

霊園のリブランディングに興味がある人、広報を手伝ってくれる人、地域の場作りを経験したい人、出店したい人などなど、まずはお気軽にお話できたらと思います。
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青梅市
田辺 直輝が紹介する青梅市ってこんなところ!

青梅は、東京駅から快速電車一本で90分ほど、東京都の平野部の西端にある街です。

その歴史は古く、なんと旧石器時代から人が暮らしていたという説も。室町時代には市(市場)が置かれ、江戸時代には宿場町として発展しました。

そのため古い町並みが残り、東京都にありながら山や川など自然も豊か。ベッドタウンとしての役割も、キャンプや川遊びなどアウトドアの目的地としての役割も併せ持つ、都内ではめずらしい場所です。

田辺 直輝
大多摩霊園株式会社

青梅市を盛り上げていきたいと思います!

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