
【定住じゃない農業】新潟県阿賀町・八田蟹で農業関係人口のステップアップをデザインする3日間
こんにちは。特定非営利活動法人かわみなとの西田卓司です。
私は2019年5月に新潟県新潟市から新潟県阿賀町に移住し、地域おこし協力隊として公営塾「黎明学舎」にて高校生の学習支援をしたのちに、NPO法人かわみなとを設立し、現在は温泉施設「清川高原保養センター」、町外・県外から越境入学する高校生のための学生寮「緑泉寮」、そこに隣接するしごと・まなび場withブックカフェ「風舟」を運営しています。地域の方や中高校生、町外からのお客さん等、多様な人びとが訪れ、交流・活動し、未来をともにつくる場づくり目指して活動しています。
私が農学部出身で稲作専攻だったということもあり、地域農業について関心があったので、あり、現在は地元の酒造会社「麒麟山酒造株式会社」と連携し、地元産100%の米づくりから酒づくりまでを学ぶ「麒麟山米づくり大学」を企画・運営をコーディネートしております。
今回は、田んぼと温泉のある八田蟹集落にて「定住じゃない農業」「田んぼ移住」「農的関係人口」などをキーワードに、これからの農業のカタチを体験・構想する2泊3日のおためし協力隊企画を実施いたします。
若い人が主役になれる!徒歩でいける温泉と田んぼのある暮らし
■良質なお米が採れる阿賀町(旧上川村)八田蟹集落 新潟駅から車で約70分(JR磐越西線で約90分)ほど離れた、自然豊かな阿賀町。八田蟹集落は阿賀町の中でも上川地区(旧上川村)にある全19戸、約60人が住む小さな集落です。
旧上川村の村の花がヒメサユリであったこともあり、春の山に入ればヒメサユリに出会うこともあり、秋には紅葉が美しい場所です。
豊かな自然に囲まれたこの地域では、生育初期の平均気温が低く無駄な分げつ(枝分かれ)が抑えられることや登熟期(8月下旬から9月にかけての、種子が実るの時期)の昼と夜の気温差が大きいこと等の気候条件に加え、八田蟹集落は清流常浪川沿いにあるため、良質なお米が採れると評判です。
■徒歩10分でいける御神楽(みかぐら)温泉 新潟県の山間地ということもあり、冬は例年1mを超える積雪がある八田蟹集落ですが、日本100名山にも数えられる御神楽岳の登山口の入り口であり、「ブナの宿 小会瀬(こあせ)」や「みかぐら荘」等の温泉施設がある御神楽温泉郷の入り口でもあります。御神楽温泉までは約1㎞。徒歩でも10~15分程度でいける距離にあります。 八田蟹集落は阿賀町の中でも稲作が盛んで、12軒の農家がコシヒカリをはじめ、地元酒造で使用される酒米など、合計24haほど作付けしていますが、担い手の平均年齢は約70歳となり、高齢化と後継者不足を心配する状況となってきました。


「定住じゃない農業」について一緒に考えたい人
■農業関係人口のステップアップとシェアハウス 八田蟹集落が目指すのは、農業関係人口のステップアップの仕組みづくり。最初は、田植えや稲刈りなどのイベントに参加した人が、地域の人と仲良くなり、これからの進む道を共有します。次はお祭りに、その次は草刈りや冬仕事に、といったようにだんだんと八田蟹に来て滞在する頻度を増やし、そのうちに、夏季シーズンも田んぼを手伝うというライフスタイルを見出す人が生まれるような仕組みです。
その際必要となってくるのが気軽に泊まれるシェアハウスのような空間です。ほんの数日でも、場合によっては数カ月から半年、シェアハウスに暮らしながら地域農業に携わる拠点となるような場所を整備したいと考えています。
■定住じゃない農業 「農業跡取り=定住」。ほとんどの方がそのように思っています。土づくりから何年もかけて、自分なりの農業をある程度の規模で行っていくことが必要だと考えていると思います。
阿賀町・八田蟹集落がまず目指すのは「定住じゃない農業」。シェアハウスを活用して、新規に農業を「やってみる」ハードルを下げていくことです。今回は「農業関係人口のステップアップ」をテーマにディスカッションし、農業へ関わる様々なカタチを模索していきたいと考えています。


阿賀町での2泊3日で「自分に合いそう」だと感じたひとへ
今回の体験プログラムに参加したからと言って必ずしもその後の人材募集に応募する必要はありませんが、もしご縁を感じた方は地域おこし協力隊への応募をお待ちしています。
◆こんな人を求めています。 ・農業(稲作)および後継者問題に関心のある方 ・シェアハウスを活用した場づくりに意欲のある方 ・地域資源を組み合わせた魅力づくりに意欲のある方 ・地域内外の人をつなぐ農業のメディア化に興味のある方 ※稲作経験者、シェアハウス・コミュニティ・プロジェクト等運営経験者は特に歓迎します。


募集要項
※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。
2023/09/16 〜 2023/09/18
9月17日12:40~9月19日11:00まで
無料(現地までの交通費は各自の負担となります)
JR磐越西線 津川駅
・定員:4名 ・最小催行人数:1名 ・解散場所:JR磐越西線 津川駅 ・スケジュール: 9月17日(日) 12:40 JR津川駅集合 13:00 オリエンテーション全体像の説明(集落センター) 14:00 農業の様子を見学・地域のお宝紹介・座談会(八田蟹集落、集落センター) 16:00 チェックイン・お風呂(小会瀬) 18:00 交流会(集落センター)
9月18日(月祝) 07:00 朝散歩(希望者)+自由時間 10:00 稲刈り(八田蟹集落内) 13:00 「農業関係人口のステップアップ」についてディスカッション(集落センター) 18:00 小会瀬で宴会+宿泊
9月19日(火) 09:00 ふりかえり 11:00 閉会
NPO法人かわみなと
このプロジェクトの地域

阿賀町
人口 0.88万人