魚のまちで、あえて農業。港町の新しい「農」をつくる遊休農地コーディネーター募集
募集終了

【港町ならではの農業のありかたをつくる】

 東京から半日。名古屋・大阪からは3時間。
 紀伊半島の東側に位置する尾鷲市は、海と山に囲まれた人口17000人未満の港町。

 人口減少が進むなか、自然環境の持続可能性を基軸とした一次産業の活性化に取り組みつつ、これからの港町のありかたをつくっていこうとしています。

 古くから漁業と林業で栄えたまちですが、農地がないわけではありません。広大な平地や大規模農園こそないものの、海と山をつなぐ急斜面を切り開いてつくられた農地では、郷土食につかわれる野菜や柑橘、祭事に欠かすことのできない様々な植物が育てられ、先祖代々の暮らしが守られていました。

 火力発電所のお膝元として発展した高度経済成長期には後景に退いていった農業。いま残されているのは、つかわれなくなった数多くの遊休農地です。尾鷲市では今、こうした遊休農地に、新たなまちづくりの一端を切り開く可能性を見ています。

 目指すのは、港町ならではの新しい「農」のありかた。
 遊休農地と新たな「農」が出会う仕組みをつくり、自らもまた新しい「農」に挑戦する人材を募集します。

港町ならではの新しい「農」の先駆けと、自治体初の革新的農法

尾鷲市ではここ数年、様々なかたちで新たな農業者が生まれはじめています。

 魚のまち尾鷲で、なぜ?
 これもまた、過渡期を迎えた港町のあたらしい暮らし方づくりのひとつなのかもしれません。

◇撤退した火力発電所の施設整備を手掛けていた会社は、地域と共に生きていくため、農業に転換。休耕地を活用して、特産の青唐辛子「虎の尾」をはじめとする地物野菜に加えて、ブルーベリーやフィンガーライムなど果樹栽培に取り組みつつ、地域内外のひとびとが集まる体験農園を目指しています。
(おわせむかい農園:https://www.youtube.com/watch?v=SZ8RME7nRM0

◇Uターン移住で故郷へ帰ってきた若手料理人は、地元の豊かな自然の恵みを活かした安心できる食材をいちからつくりあげていくため、単身で休耕地を開拓。眼下に海を臨む農園で、安全性と美味しさが両立するサスティナブルな農業の実現に取り組んでいます。収穫された野菜は、パートナーが料理するキッチンカーで市内各所やイベントに出店。彩り鮮やかで健康的な食事がたくさんのファンを獲得しています。
(Shoji紀Farm :https://www.furusato-tax.jp/product/detail/24209/5198029

◇尾鷲では1960年代にはじまった甘夏栽培でも、増えつづける休耕地の地域資源としての見直しがスタート。耕作放棄されていても、毎年実が成りつづけている果樹園は、かえって有機栽培や自然栽培に適した農地になりうるという考えから、地域おこし協力隊が着任して果樹再生に取り組んでいます。園地も果樹も、そして甘夏みかんの味も再生されつつある今、商品開発の取り組みにも力が入りはじめました。
(地域おこし協力隊 日下氏:https://www.furusato-tax.jp/product/detail/24209/5089543

 こうした新たな「農」の先駆けを後押しするため、尾鷲市では常識破りの農法「DOHOスタイル」を全国に広めつつある農業家、道法正徳氏を招聘。自治体としては全国で初めて、革新的な農法を導入し、農産物の品質・価値向上と販路開拓に取り組んでいます。

 肥料や化学農薬を極力つかわず、日本有数の多雨地域である尾鷲の海と山、自然の力を十全に活かす農法で、港町ならではの豊かな食と暮らしをつくりたい。眠ったままの遊休農地を、新たな「農」の挑戦の場につくりかえていくミッションです。

甘夏みかん農園の再生計画が進行中

甘夏みかん農園の再生計画が進行中

有機農業×キッチンカー

有機農業×キッチンカー

農地バンク新設と、新しい「農」の暮らしの実践

尾鷲市の地域おこし協力隊として、遊休農地の情報収集や新規就農希望者のマッチングなどをおこなう「農地バンク」の新設に参画しながら、自ら「DOHOスタイル」による有機農業に取り組み、個性や特技を活かした港町ならではの半農半Xを実践していく人材の募集です。

 「DOHOスタイル」は、これまでの農業のありかたとは一線を画した、植物本来の力を活用した農法です。(https://www.dohostyle.com/
 「従来の農法には納得がいっていない。もっと良い農法を知りたい、試したい」という農業経験者や、環境にやさしい農法にいちから取り組みたい方、農業の経験がなくても、新しい「農」の暮らしを実践したいという方にはぴったり。
 経験や職歴、性別は不問。魚のまちで、新しい「農」に挑戦していきたいという意欲にあふれた方の応募をお待ちしています。

 興味のある方はぜひ、6月23〜25日開催予定の現地見学会にご参加ください。ご予定の合わない場合でも、別日程でのご来訪やオンライン相談など承りますので、お気軽にお問合せください。

革新的な農法をいちから指導

革新的な農法をいちから指導

新しい「農」への関心が高まっています

新しい「農」への関心が高まっています

尾鷲市地域おこし協力隊(遊休農地利活用地域おこし協力隊)

地域おこし協力隊として、尾鷲市が委嘱(副業応相談)
雇用期間:1年更新(最長3年)
募集人数:1名
業務内容:遊休農地の利活用を推進する仕組みづくりと有機農法の実践
必須条件:①都市地域から尾鷲市に移住し、住民票を尾鷲市に移動できる方
     ②普通自動車免許を取得している
勤務場所:尾鷲市内
勤務時間:9:00〜18:00 (休憩時間1時間)※活動内容により変わります。
休  日:1ヶ月間の活動日数20日以上
給  与:月額208,000円
賞  与:なし
福利厚生:各種保険類は、自身で対応
支援制度:活動に必要な経費は別途補助金を交付(住居費ほか、活動に必要な経費)

【着任までのスケジュール】※予定
募集期間:令和5年5月〜
現地説明会:令和5年6月23日〜25日
 書類選考:令和5年7月上旬〜
 面接試験:令和5年7月中
 着任時期:令和5年8月以降(応相談)

尾鷲市水産農林課
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尾鷲市
尾鷲市政策調整課が紹介する尾鷲市ってこんなところ!

 東京から半日。名古屋・大阪からは3時間。
 紀伊半島の東側に位置する尾鷲市は、海と山に囲まれた人口17000人未満の港町です。

 古くから漁業と林業で栄え、高度経済成長期の電力供給を支えた火力発電所のお膝元として、最盛期には35000人にも達した人口は今、半分。
 20年後には、さらに半分の8000人まで減ろうかという、この頃です。

 ついに発電所も撤退したいま、この街では、尾鷲のひとびとが受け継いできた資産を活かした、新たなまちづくりの取り組みがはじまっています。

 農山漁村のすべてがある、地方創生の課題先進地。港町のこれからを知りたい、関わりたい、つくりたい方のご来訪をお待ちしています。

尾鷲市政策調整課
尾鷲市役所政策調整課(移住担当)

尾鷲市(おわせ)は三重県の南部に位置する人口15,000人ほどのまちです。
尾鷲市政策調整課は、移住の経験がまったくない役場職員では、移住する方の視点に立った本当の移住サポートができないと考え、地域おこし協力隊や移住者が設立したNPO団体とタッグを組んで、良いところも、悪いところも、実際の移住経験に基づいたサポートを目指しています。

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