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離島の老舗パン菓子店「常盤堂製菓舗」の担い手を募集! 土産屋と併設した工房で、伝統土産菓子や新商品を一緒につくりませんか。
島根県の隠岐島・海士町(あまちょう)は、人口2300人の小さな島です。近年は、地方創生や移住者増加などと知名度が上がり、活気付いてきました。
その一方で、年々、飲食店や宿屋の老舗業者の店仕舞いが続き、島の人たちの日常が少しずつ、変わりつつあり、まさに今、唯一のパン菓子店が1つの転機を迎えようとしています。島の文化がなくならないように、島を元気付けるようにと、このプロジェクトが始動しました。
創業70年目を迎える「常盤堂製菓舗」。
開業当初からの看板商品は、海士町銘菓『白浪』です。
島の人たちのひと休みのお茶請けでもあり、後鳥羽上皇をお祀りする隠岐神社の紋菓として献上されてきました。口の中で解れていくやわらかさが特徴で、材料は寒梅粉と砂糖と丁寧に炊き合わせた小倉餡のみ。一つ一つ手作業でつくられています。昔は、島内で和菓子屋が数件あり、『白浪』をつくっていたお店もあったそう。
島の至るところにある商店や、学校給食でも登場していた「ときわベーカリー」。
現在の「常盤堂製菓舗」2代目となるご主人が開業し、この島に初めてパンを取り入れたそう。
『インド人もびっくり』が謳い文句の揚げたてカレーパン。
「常盤堂製菓舗」秘伝のあんパン。甘さ控えめのクリームパン。
やっぱり「ときわベーカリー」といえば、かすていらパン。 etc.
どちらもご夫婦二人で営み、島民から長く愛されてきたお店です。
しかし、ご夫婦がご高齢となり、3年前から少しずつ商品の種類と製造数ともに販売規模を縮小していきました。現在は(株)隠岐桜風舎が、事業継承の受け皿となるため製造指導を受けています。
「我々が店を閉めてしまうことで一番に影響が出るのは、この島の稼ぎ頭の「観光」なんじゃないかと、初めは『白浪』だけでも残すことができればと思っとった。」「小さな島だけれども、子供の頃からあったパン屋がなくなることはさみしいことだって、島のお客様からたくさんの声を戴いた。」「パンの商品は、これまでのものにはこだわらなくていい。つくることも、つくり続けることも大変だけれども、とても楽しいことだから。新しく担う方のつくりたいものをどんどんと発信していってほしい。」
【こんな方に来て欲しい!】
*パン屋・お菓子屋を開業したい方
*パン製菓専門学校出身の方
*製造経験のある方
*パンやお菓子が好きな方
*離島で仕事を探している方
*手仕事・ものづくりが好きな方
【待遇】
*月15~25万円 想定(経験・スキルに応じてご相談となります)
*原則週休2日制
※住宅の紹介は致します。
※保険あり(雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険)
後鳥羽上皇を祀る「隠岐神社」を中心に島の活性化に取り組んでいます。
(株)隠岐桜風舎では、後鳥羽上皇のゆかりをはじめとした島の歴史文化の継承とともに、隠岐神社を中心に島の活性化に取り組んでいます。その中でも、「常盤堂製菓舗」がつくってきたパン菓子も島の大切な歴史であり、次の世代へ残していくべき島らしさの一つだと感じています。
このプロジェクトに期待できることは、島内の方々にパン菓子を販売するだけでなく、土産販売部門・観光部門・製造部門のそれぞれが連携して周遊観光とセットで商品を販売することで、ゾーンの滞在時間を伸ばしていくことができ、島外からお越しのお客様が商品に触れる機会、コミュニケーションを増やすことに繋がっていきます。
さらには、島内外の人が流動的に行き交うことで地域が元気になり、経済効果も上がることも目的としています。大きなメリットとしては、客層も多種多様で、提供方法や販路展開などあらゆる可能性が広がり、一つ一つ丁寧にお店づくりからはじめることができます。
日本には多くの離島があり、同じ悩みを抱えている地域も多いです。
今回の取り組みをモデルとして、日本の離島の課題解決に貢献し、離島地域での継続モデルを目指していきます。既に(株)隠岐桜風舎では、「歴史」「文化」「島食」をテーマにした8つのプロジェクトがはじまっています。 是非一緒に、楽しみも苦労も共にしながら「後鳥羽通り」を面白くしていきましょう。
<「後鳥羽通り」ゾーニングプロジェクト>
・隠岐神社の夜祈願、島ガイドと歩く夜の隠岐神社
・後鳥羽院顕彰事業(和歌大賞、短歌大賞、俳句大賞)
・後鳥羽院資料館
・つなかけ 〜お土産と手仕事のお店〜
・ギフトブランド「AMAdeshika」
・離島キッチン海士
・ごとばんさんガイドクラブ
・アイランドウェディング
「後鳥羽通り」ゾーニングプロジェクトビジュアル
今年御創建80周年を迎える「隠岐神社」
一つ一つ手仕事を学び、つくる。 島内外問わず、お店を訪れてくれる人たちへ、つないでいく。
新体制の「常盤堂製菓舗」は、『 つなかけ -お土産と手仕事のお店- 』に工房を構えます。
2代目店主の製造サポートのもと、これまでの歴史を受け継ぎながら、リニューアルオープンと共に新商品開発をはじめます。
パン屋、菓子屋といえば、専門的な側面が強く、職人以外は製造に携わることが難しいものです。朝が早いイメージもありますよね。そういった不安や課題をクリアするべく、設備環境を整えました。製造設備の導入によって、製造工程の一部については誰でも作業ができるようになり、製造に関わる人を増やしていくことで、閉鎖的な製造現場を地域に開き、人材探しと担い手を育てる機会を作っていきます。
現在のプロジェクト担当者には、大阪出身・移住5年目の女性職員(26歳)がいます。彼女は、京都の芸大の彫金ジュエリーデザイン専攻を卒業後すぐ、「隠岐神社ゾーニングプロジェクト」の一員として海士町へ就職しました。「常盤堂製菓舗」と関わるようになり2年が経ちました。もちろん、パン菓子製造の経験はありませんでしたが、店主に教わり現場に入りながら一つ一つ製造工程を覚えていき、今後のサポート役にたち回れるくらいに成長しました。
観光のお客様には、心地よい懐かしさをお届けしたい。
島の皆さまにとっての、新しくも、暮らしに寄り添うようなお店づくりを目指しています。
以前の「ときわベーカリー」の作業場にて
製造途中の海士町銘菓「白浪」
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島根県の北に浮かぶ隠岐諸島のひとつ、中ノ島(海士町)在住。離島で和食を学ぶ料理学校「島食の寺子屋」の受入コーディネーターとして、受講生の受入サポートをしています。
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