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【12月1日~12月3日】山口市の山間部・徳地で地域の人と一緒に考える2泊3日
私は山口県山口市の中心地に住んでいるのですが、車で30分ほど離れた山口市北東部の徳地地域(合併前は、佐波郡徳地町でした)に魅せられて、ここ2年くらい、頼まれてもいないのに週4、5日ほど通っています。
ユニークな歴史文化、人々とともにある森林や水、ヨソモノの私を明るく受け入れてくださる地域の人達など、その魅力を語り始めると止まらなくなってしまいますが、そんな大好きな徳地に通う人を増やしたくて、2泊3日の体験プログラムをつくりました。
徳地地域は、日本の多くの山間部がそうであるように、深刻な人口減少が進んでいます。
地域内唯一の高校は昨年度から生徒の募集を停止し、来年度末で閉校となることが決まりました。
この高校では、地域と連携しながら、「総合的な探究の時間」の中で地域課題の解決に取り組んでいます。その地域課題のテーマが、昨年度は「桜のてんぐ巣病」、今年度は「放置竹林」です。
学校はなくなってしまうけれど、生徒たちが取り組んできたテーマを地域の中で継続し、さらに深め、広げていきたい。今回の体験プログラムには、そんな思いも詰まっています。
地域課題に取り組む元気な2人を紹介したい!
2つのテーマ「放置竹林」と「桜のてんぐ巣病」には、実は、探究の授業に取り上げられる前から、すでに熱心に活動する元気な2人の女性がいました。
放置竹林の整備と竹を活用した地域内循環に取り組む武石智絵さんは、本業として電線や電柱をじゃまする木の枝の伐採業務をしながら、ものすごい勢いで動かれていて、いつも竹への愛の深さとそのバイタリティに圧倒されてしまいます。
タケノコ以上竹未満の「幼竹」を活用した手作りメンマは、「めんま維新」という名ですでに商品化されていて、近くの特産品販売所の人気商品となっています。私もリピーターの一人でして、1パック買ってちょっとずつ大切に食べようと思いながら、結局いつも一度で平らげてしまいます。
高校での探究の授業では、学校林(なんてものがあるのです!)の荒れた竹林を生徒とともに整備して、基地を作ろうと奮闘しておられます。
「桜のてんぐ巣病」に取り組むのは、いつも吸い込まれそうな笑顔で接してくださる水津久美子さんです。
というか、そもそも「てんぐ巣病とは何ぞや?」という方も多いでしょう。これは、ソメイヨシノが罹る伝染病で、感染すると花が咲かなくなり、さらに症状が進行すると木が枯死してしまうという深刻な病気なのです。(トップ画像の花が咲いていない部分がてんぐ巣病です。)
水津さんは、てんぐ巣病を治療するために伐採したソメイヨシノの枝を活用し、商品化することで資金を得て、この活動を全国に広げていくことを考えておられます。今のところは、イベントでのアクセサリーの販売や、燻製の商品を作っている事業者への桜チップの提供などをされています。
高校の探究の授業では、地元の大学と連携して研究を進められ、伐採するしかないと考えられていたてんぐ巣病の治療法に、新たな光明が見え始めているそうです。
今回のプログラムでは、参加者の皆さんにどちらかのテーマを選んでいただき、まずは活動の一端をこの2人とともに体験します。そして、この取り組みをさらに広げていくためのアイデアを一緒に考えていただきたいと思っています。
「めんま維新」を持つ武石さん(左端)
水津さん(左端)桜チップを使った燻製を作る事業者さんと
徳地地域の可能性を一緒に見つけたい!
この体験プログラムは、現地での2泊3日の実施後も、オンラインによるブラッシュアップ会議と、参加者の発表を伴う報告会が予定されています。
とはいえ、あまり難しく考えずに。まずは、徳地に来てくださることが私たちにとって何よりも嬉しいことです。
こんな方には徳地を好きになってもらえそうです。
・山や田舎が好きで、豊かな自然環境の中に住んでみたい人
・地域資源を生かしていくことに関心がある人
・自らの生活や人生を工夫して楽しむのが好きな人
・世代を超えて、多様な人達とコミュニケーションをとるのが好きな人
武石さん主催の「めんま作り体験」にて
高校の裏を流れる佐波川
開催日程:2023年12月01日~ 2023年12月03日
所要時間:2泊3日
費用:13,000円 ※このほか新山口駅までの往復交通費、食事代は各自負担
定員:6 人
最小催行人数:1 人
集合場所:JR新山口駅
解散場所:JR新山口駅
1日目)
13:00 新山口駅集合
14:20 防府高校佐波分校にて
・生徒による地域探究の取組の発表、武石さんと水津さんからの補足説明
・グループ分け
15:45 国立山口徳地青少年自然の家へチェックイン
18:00 超民家やまねにて、瓦そばの交流会(1日目の振り返りを含む)
2日目)
10:00-14:00 ①放置竹林②桜のてんぐ巣病 グループごとにフィールドワーク
14:30-16:00 フィールドワークの感想や気づきの共有
16:00 地域の特産品を使った郷土料理づくり、地域の人との交流会
(2日目の振り返りを含む)
夜 国立山口徳地青少年自然の家にて、星空観察
3日目)
10:00-12:00 グループワーク(アイデア出し⇒プランの素案作成)
13:00-14:00 グループごとの発表
15:30頃 新山口駅解散
モクズガニをいただきました
モクズガニは、徳地の秋冬の味覚です。
かつては全国いたるところで食べられていたそうですが、水がきれいな場所でしか生息できないため、近年は珍しいものになってきました。
先日、茹でたモクズガニを分けていただきました。
カニ汁は何度かいただいたことがあったのですが、茹でたそのままをいただくのは初めてでした。
臭みはなくて、甘く上品な美味しさに驚きました。
今回の体験プログラムでも、運が良ければ召し上がっていただくことができそうです。
紅葉の季節です
今日は、徳地地域の人達と一緒に日帰りツアーの下見に行きました。村の神社では、イチョウの大木が綺麗に色づいていました。
この周辺は今回の体験プログラムでの訪問は予定していませんが、近くの小学校が今年度で閉校となります。現在の在校生が6年生のみのためです。
観光事業者として、この魅力ある地域を消滅させないためにできることを模索する日々です。
バンブーバウムクーヘン!
これは、防府高校佐波分校の地域探究の授業の中で、無煙炭化器の残り火でバウムクーヘンを作ったときのものです。
無煙炭化器を使って枯竹を燃やすと、簡単に竹炭を作ることができます。これを畑にまくことで、作物の生育がよくなるそうです。
私も生徒たちと一緒にバウムクーヘンを作りました。竹の周りに生地を塗り付けてクルクル火に当てていきます。これを何度か重ねて行うと焼きあがります。意外とうまくできて驚きました。今回のプログラムでも実施するかもしれません(詳細は検討中です。)。
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本州西端に位置する山口県のまんなかあたり、とても広い市域をもつ山口市です。面積にして、1,000㎢超え。人口は、現在約19万2千人。
北は中国山地の端っこ、南は瀬戸内海に面し、ということはもちろん山の幸海の幸、お米もお野菜もお肉もお魚も。おいしいものを挙げたらキリがないし、山遊び川遊び、マリンスポーツ、雪遊び。アクティビティにも事欠きません。
そして、古くから海と陸の交通の大動脈が通り、かつ東アジアに近いという地理的条件にも恵まれ、古代には先端工業地帯、中世はじめには一大国家プロジェクト・東大寺再建の材料供給基地、中世後期には西国随一の大名大内氏の拠点となり、明治維新においては志士たちの躍動の地となりました。こうした歴史の重なりを感じることのできる場所が、市内にはいくつも残り、山口県立美術館や山口情報芸術センター[YCAM]などの充実した芸術文化施設とともに、文化を身近に感じることのできるまちの雰囲気をかたちづくっています。
山口県出身、山口市在住です。
人生のほとんどを山口市で過ごしていますが、まだまだ知らない場所も人もたくさんで、発見の日々です。世界中から大好きな山口へ、色んな方に来ていただくために奮闘しているところです。
趣味は旅行で、特に東アジアへの渡航経験が多いです。
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