薬草茶の里・山口市徳地で関わりしろを見つける3日間の体験プログラム、参加者募集!

山口県の県庁所在地・山口市の北東部に位置する徳地地域(旧佐波郡徳地町)は、深くユニークな歴史をもち、豊かな森と水に恵まれた中山間地域です。
しかし、近年は急激な高齢化と人口減少が進み、地域の存続も危ぶまれる状況となっています。

この地域では、人口減少への危機感から、地域の宝を見つけ、活用することで地域を残していくため、市内の大学や有志、行政も巻き込んだ積極的な活動が展開されていました。
こうした活動の一つに、古くからこの地で親しまれていた野草茶「カワラケツメイ茶」を特産品として地域ぐるみでブランド化し、生産・販売体制を整えていく取り組みがありました。それは現在も継続していて、「カワラケツメイ茶」を中心に、ヨモギや桑の葉、どくだみ、柿の葉など、地域に自生する薬効のある野草や木の葉を乾燥・焙煎して商品として販売しています。

本プログラムには、これらの薬草茶をさらに地域を支える特産品として育て、地域の課題への解決に向けてアプローチしていくにはどんなことができるのかを、外からの視点で一緒に考えてくれる人を呼び寄せたいと思っています。なんだか、呼び寄せられてる…と感じた方。お待ちしています!

薬草茶の里を訪れて感じてほしい!

徳地の薬草茶の主力商品である「カワラケツメイ茶」は、地域内の農家さんたちが大切に育て、「とくぢ健康茶企業組合」で乾燥・焙煎しています。その他の野草茶も基本的には同じ流れですが、自生している木の葉などは採取して、地元の方が一つずつ手作業で葉を取る作業をしています。
徳地の薬草茶がどんなに丁寧に作られているか、またどんな自然環境で育っているのか、まずは、それをご自身の目で見て体感してほしいと思います。そこから、新たな活用方法や、新しい視点でのPR方法、販路拡大に向けたヒントを見つけてもらえると、最高に嬉しいです。

また、本ツアーでは、参加者の皆さんの発想をより高めるためにサポートをしてくれる強力な助っ人が同行してくださいます。
東京都在住の垣本望さんは、生まれも育ちも山口県外なのですが、ご両親のふるさとの徳地へ、幼い頃から何度も訪れていたそうです。
転機は、下の娘さんのアトピー性皮膚炎が、徳地のヨモギを入れたお風呂によって良くなったことだそうで、そこから徳地の薬草茶にのめり込み、現在は、東京で開かれるマルシェに積極的に出店して、徳地のさまざまな薬草茶を販売し、その魅力を広めています。

今回のツアーでは、望さんからの提案を受けて、徳地がどんな地なのか、カワラケツメイ茶がなぜ徳地で愛飲されるようになったのかを学ぶところから始まり、飲むだけではない薬草茶の活用方法にも触れてみます。
たとえば、カワラケツメイ茶を使ったロウリュを体験できる大自然のなかの新しいサウナ、受け入れ側にとっても新しいチャレンジとなる薬草染めや薬草茶を使った創作イタリア料理。830年前から続く日本古来のサウナ「石風呂」では、古くからヨモギやセキショウという薬草を用いています。
また、昨年度、山口市主催の徳地ワーケーションに参加して以降、徳地に関わり、思いを寄せてくださっている東京都在住の金澤佑香さんには、薬草茶と組み合わせたジャーナリング体験を用意していただいています。

徳地の「カワラケツメイ茶」は約20年前に始まった取り組み以降、着実に歩みを進めてきたものの、当初思い描いていた目標にはまだまだ届かないまま、関わる方の高齢化という問題にも直面しています。
まずは訪れて、見て、体感してみてください。

現在10種類以上の薬草茶を生産しています

現在10種類以上の薬草茶を生産しています

徳地でのカワラケツメイ茶の歴史から学びます

徳地でのカワラケツメイ茶の歴史から学びます

本気で一緒に考えてくれる人に会いたい!

徳地の薬草茶には、地域を支える特産品として販路拡大をめざすとともに、需要が拡大した場合の生産能力の拡大という課題もすでに見えてきています。
本プログラムは、とても楽しい内容になっていると思いますが、楽しいの先にある課題にも目を向けてくださる方にお越しいただき、徳地の薬草茶のこれからを、地元の人たちと一緒に考えてほしいと思います。

出会いたい人
・自然とともにある暮らしに関心のある人
・食の安全に関心のある人
・世代を超えて、多様な人たちと交流するのが好きな人
・自らの生活や人生を工夫して楽しむことが好きな人

石風呂を焚く作業も体験します

石風呂を焚く作業も体験します

新しいサウナ施設から続く滑川

新しいサウナ施設から続く滑川

イベント・ツアー内容

開催日程:2024年12月13日~ 2024年12月15日

所要時間:2泊3日

費用:参加費:1万4千円 ※新山口駅までの往復交通費及び滞在中の飲食代は含みません。(食事代の目安:合計1万円~1万5千円程度)

定員:6 人

最小催行人数:1 人

集合場所:JR新山口駅

解散場所:JR新山口駅

スケジュール

▶12/13(金)
 14:00 JR新山口駅集合
 法光寺にて徳地の歴史を学ぶ
 宿泊先の民泊(超民家やまね)へチェックイン オリエンテーション
 徳地の薬草茶についてのレクチャー
 地域の人との交流夕食会
▶12/14(土)
 午前~昼 「カワラケツメイ茶」を使ったロウリュを体験できる大自然のなかのサウナ
      &徳地の食材を使ったランチ(ヴィエハッタヴァ)
 午後   クロモジ収穫と「とくぢ健康茶企業組合」加工場にて焙煎の見学
      薬草染め体験
      薬草ジャーナリング( 金澤佑香)
夕刻   薬草茶を使用した創作イタリア料理の夕食(イタリア食堂ベケ!?)
▶12/15(日)
 早朝~午前 石風呂焚き業務と石風呂入浴 
 昼     島地温泉入浴と昼食
 午後    振り返り、アンケート記入
 16:00頃 新山口駅解散

主催:山口市農山村づくり推進課/受託者:(一財)山口観光コンベンション協会徳地支部
プロジェクトの経過レポート
2024/11/06

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山口市
丸本華代が紹介する山口市ってこんなところ!

本州西端に位置する山口県のまんなかあたり、とても広い市域をもつ山口市です。面積にして、1,000㎢超え。人口は、現在約18万9千人。
北は中国山地の端っこ、南は瀬戸内海に面し、ということはもちろん山の幸海の幸、お米もお野菜もお肉もお魚も。おいしいものを挙げたらキリがないし、山遊び川遊び、マリンスポーツ、雪遊び。アクティビティにも事欠きません。
そして、古くから海と陸の交通の大動脈が通り、かつ東アジアに近いという地理的条件にも恵まれ、古代には先端工業地帯、中世はじめには一大国家プロジェクト・東大寺再建の材料供給基地、中世後期には西国随一の大名大内氏の拠点となり、明治維新においては志士たちの躍動の地となりました。こうした歴史の重なりを感じることのできる場所が、市内にはいくつも残り、山口県立美術館や山口情報芸術センター[YCAM]などの充実した芸術文化施設とともに、文化を身近に感じることのできるまちの雰囲気をかたちづくっています。

丸本華代
一般財団法人山口観光コンベンション協会徳地支部

山口県出身、山口市在住です。
人生のほとんどを山口市で過ごしていますが、まだまだ知らない場所も人もたくさんで、発見の日々です。世界中から大好きな山口へ、色んな方に来ていただくために奮闘しているところです。
趣味は旅行で、特に東アジアへの渡航経験が多いです。

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