彦根城の世界遺産登録に情熱を注ぐ三尾さん

今回の「彦根市職員インタビュー」では、彦根城世界遺産登録推進室で働く三尾さんにお話を伺いました。歴史民俗資料室の室長補佐も兼務しながら、歴史と文化財に対する熱い思いを持ち、彦根城の世界遺産登録に向けて奮闘する三尾さん。彼の人生の軌跡や、彦根城を支える仕事への情熱をお届けします。

歴史好きから、彦根の文化財に興味を持った

Q まず、自己紹介をお願いします。
「彦根城世界遺産登録推進室の三尾と申します。兼務で歴史民俗資料室の室長補佐もしています。入庁は平成19年で、実は中途入庁で12月の1日という半端な時期でした。ちょうど玄宮園の整備が始まるタイミングで、人手が必要になり入庁したんです。専門職で学芸員として採用され、そこからずっと文化財課で働いています。平成3年度から世界遺産登録の仕事を任されるようになり、今に至ります。出身は滋賀県ではなく、京都府の舞鶴市です。」

Q このお仕事を選ばれた理由は?
「元々歴史が好きだったことと、滋賀県で文化財のアルバイトをしていたことがきっかけですね。学生の頃から文化財に触れる仕事をしていて、滋賀県が好きになりました。舞鶴市は古いものが少なくて、特に僕の地元である東舞鶴は軍港で、自衛隊や海軍の施設が多く、歴史的なものがあまりなかったんです。一方で滋賀県には古い文化財がたくさんあって、それに魅力を感じてこの道を選びました。」

Q 彦根の好きなところは?
「人が好きですね。彦根の人はとても品があるというか、相手のことを考えて話す人が多いです。他の地域と比べて上品で、むちゃくちゃ言う人が少ないなと思っています。自分が“俺が俺が”というタイプではないので、親和性があるというか、気持ちが楽ですね。」

Q 逆に、彦根で不満なところはありますか?
「あまり不満はないんですが、さっきの話を逆に言うと、控えめな性格がゆえに盛り上がりに欠けるときがあるかなと。彦根城築城400年祭のときも、もっと盛り上げられたはずなのに、活かしきれていなかった感じがします。最近は少しずつアピールできる方も増えたように思います。」

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彦根城は平和の象徴。世界遺産認定に尽力。

Q 今のお仕事でのやりがいや大変なところは?
「専門職で採用されたものの、今は世界遺産登録推進の仕事がメインで、学芸員らしい仕事はあまりしていません。でも、やりがいを感じています。世界遺産登録の仕事って、まちづくりの一環なんですよね。観光だけでなく、移住促進や地域活性化にも関わるので、そういう大きな仕事に携われているのはありがたいですね。ただ、大変なのは、彦根城の世界遺産登録の取り組みを市民の皆さんにどう理解してもらうかです。直接対話できない人たちにアプローチするのは難しいですね。」

Q 彦根城を世界遺産にする魅力とは?
「家康は、自分の代で終わらないように、重臣たちが集まって議論し、当主が承認する仕組みを作ったんです。だから参勤交代で大名が行ったり来たりしても、政治が止まらなかったんですよ。」
「ただ政治をするだけじゃダメなんです。重臣たちが同じ価値観を共有しなきゃいけない。だから、御殿の中には庭があったり、能舞台があったりするわけです。お茶を飲みながらコミュニケーションを取ったりして、政治だけじゃなくて美的感覚まで共有してたんです。この共通の価値観が、長く続く政治を可能にしたんですね。」
「戦いのための城が、平和のための政府の拠点に変わったっていうのが、彦根城の価値なんです。250年間も続いた平和を支えた場所なんですよ。特に世界情勢の不安定な昨今、この『平和』っていうテーマは強い訴求力があるんです。徳川の平和、パクス・トクガワーナっていう言葉もあるくらいで、これが世界に向けてのアピールになるんじゃないかと思います。」

Q 最後に、この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします。
「彦根城は、市民の皆さんが納めてくださる税金で修理や運営が行われています。つまり、彦根城は市民皆さんのものなんです。でも、なんだか市民の皆さんは控えめで『自分のものだ』と言いづらい雰囲気がありますが、遠慮せずもっと愛着を持って活用してほしいです。彦根市民になっていただければ、マイナンバーカードがあれば無料で観覧できますから、ぜひ来ていただきたいです。」

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今回は、彦根城世界遺産登録推進室で働く三尾さんにお話を伺いました。
彼の彦根城への愛情や情熱が伝わってきました。今後、彦根城の世界遺産登録に向けての取り組みにぜひ注目してください!
「彦根城世界遺産登録への活動、いいね!」と思われた方は、ぜひ「興味ある」を押して応援してください◎

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歴史好きにもおすすめしたい彦根市暮らし。
彦根市では「移住体験ツアー」という、移住検討者のニーズに合わせたオーダーメイドツアーも実施中です。
本格的に移住をする前に、ひこねでの暮らしをチェックしに来てください◎
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彦根城の歴史について語る三尾さん

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彦根城をバックに

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彦根市企画振興部企画課
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彦根市
彦根市企画課が紹介する彦根市ってこんなところ!

南北に長いひこね。城下町エリアは程よく町だったり、新興住宅が並ぶ地域もありますが、南部は田んぼが広がるのどかな風景になります。江戸時代からの町屋や昭和レトロな建物が混じりつつ、自分に合った暮らし方が見つかるかと思います。最近ではファミリー層の移住者も多く、テレワークしながら働いている方も見られるようになりました。

人付き合いもお互い丁度よい距離感で接するため、地域ごとに異なりますが田舎ならではの付き合いがしたい人には少し物足りないかもしれません。ですが ”いいおせっかい”を焼いてくれる人や、地域活動に励む人など、町に出ると、いろいろな人に出会えます。のんびり暮らせる「程よい田舎暮らし」をしたい人におススメです。

ランドマーク・彦根城と共にひこにゃんでお馴染み!の彦根市です。
中心市街地は今も江戸時代の面影があちこちにあり、新旧織り交ざった独特のまちなみをしていますが、南部の方では田んぼが広がるのどかな風景も。最近では移住者も増え、町中に新しいお店ができたりと、まちの雰囲気も変わってきています。
交通の要所でもあり、西へ東へ、遊びに働きに行くのも便利です。
都会の便利さとなんでもは揃っていませんが、「ほどよく田舎、ほどよく町」な暮らしができます。

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