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Tomimori Citrus Garden(個人事業主)

冨森識弘

地域の人

本人確認済み

性別
男性
お住まいの地域
熊本県水俣市、熊本県熊本市
関係している地域(出身地、勤務地など)
北海道、東京都千代田区、千葉県、神奈川県、愛知県
年齢
46
やりたいこと・実現したいこと

高校生と小学生の二人の娘がいますが、日々考えるのは彼女達とその先の若い世代に多くの選択肢を作っていきたいということです。もちろん、学校を卒業し企業に就職し定年まで勤め上げることも大変難しく立派な事ではありますが、その結果、都市部に人が集中し、価値観や目標の単一・均一化が進んでしまっていると思います。
地方や農業に触れることで、多くの人にその可能性に触れ視野を広げ、その人にとっての選択肢を一つでも増やすことが出来る活動を継続していきます。具体的には以下の通りです。
・気軽に楽しめる短期農作業体験
・中長期の農業従事者雇用
・農業での独立支援(離農者と就農希望者とのマッチング)
・その他業種の事業承継支援

あなたのスタイル
スニーカー
プロフィール

2022年8月に熊本県水俣市で高齢で辞められる不知火(デコポン)の園地を承継していただき新規就農しました。当時42歳でした。
元々熊本出身であるものの、県外の大学に出て、石油会社に入社したため、20年近く熊本は離れていました。

石油会社では国内は東京、千葉、福岡、広島、海外はインド、タイと2~4年おきに拠点を変え飛び回っていました。海外志望が強かった私にとって、活躍の場を与えてくれたこの会社には感謝しかありません。

一方、30歳を過ぎて、東日本大震災、熊本地震、そして両親の他界など私の人生にも強いインパクトを残す出来事が相次ぎました。
会社員時代は年に1度くらいは帰省していましたが、賑やかだった田舎は帰るたびに人は減り、だんだんと寂しくなる。それまで当たり前にあった田舎の光景が失われて行くことに不安を感じるようになりました。

私には二人の娘がいますが、私が転勤族として仕事を全うしても少々のお金以外娘たちに残すことは何もないのではないかと考えるようになり、より厳しい時代環境で子供達や若い世代が幸せに生きていくためにも、もっと私自身が挑戦したいとの思いから、迷った挙句、37歳で石油会社を退職しました。

地元熊本の主要産業である農業に興味はあったものの、何の知識もなかったため、一旦農業ベンチャーで働き情報収集しました。紆余曲折がありましたが、本当にいいご縁に恵まれ、水俣の地で素晴らしい園地を譲り受けることが出来、農業を開始しました。

不知火(デコポン)を栽培する園地は海と山に囲まれた温暖で柑橘栽培に最適な場所です。ここでは半世紀以上柑橘栽培が続けられています。
私はまだまだ未熟ですが、長年に渡って愛情をこめて栽培されてきた先代の気持ちが詰まった樹木を精一杯大切に育てています。加えて、自然の恵みである暖かい太陽の光と豊富な水を存分にうけています。人の長年の思いと自然の恩恵で栽培される不知火(デコポン)が皆様のお手元に届くのが楽しみです。

また、栽培の傍ら、「地方移住と農業を人生の選択肢に!」をテーマに農作業体験者を随時受け入れています。決して、アクセスの良い場所ではありませんが、一人でも多くの方が実際に水俣の地に足を運んで頂き、お会いしたいと思っています。

できること

柑橘(デコポン)栽培3年目の新米農家ですが、日々栽培技術を習得中です。会社員時代は、セールスエンジニアから始まり、国内外で中期経営計画作成、販売チャネルの構築・集約、マネジメント、海外子会社の経営等多様な経験をしました。現在、法人(農業とは別)と個人事業主(農業)と2つの経営を行っていますが、色んな場面で会社員時代の経験が役に立っています。特に、相手・地域の状況を見極めながら、私自身も含め、関係者間での利害を調整し、前向きに進んでいくことが出来ると思っています。具体的には以下の事を実行中です。
・高齢で離農する農家からの事業承継
・新規就農者メンバー(現在16名)での任意組織運営
 県・JA・市町村・商工会議所・
・熊本県・水俣市と共同でのワーケーション受入実施
・二拠点生活を生かし、熊本市で水俣産野菜・果実のマルシェ開催
・農作業体験者受けれのためのゲストハウス立ち上げ(2024年末開業予定)
・耕作放棄地となる懸念のある小規模果樹園と農業希望者のマッチング
・高齢で果樹の出荷が困難な方への出荷請負
・規格外果樹を用いて、飲食店との商品開発

所属法人・団体
Tomimori Citrus Garden(個人事業主)
移住者へのメッセージ

熊本県水俣市でデコポン農園を継承し、就農して3年目の冨森です。家族は100㎞近く離れた熊本市にいるので、平日は水俣で農業に従事し、週末は家族の元に戻る生活を続けています。農業と言えば、家族みんなで頑張るというイメージがありますが、単身農業でも(もちろんたくさんの方に助けてもらっています)何とかなるものだと思います。
大変悩んだ挙句、会社員生活を辞め、移住・農業を選んだ訳ですが、その選択は間違っていなかったと思います。農業の知識・経験不足による失敗、自営業者としてのお金のやりくり等心配事は尽きませんが、すべての事を自分の責任として決断していけることに大変なやりがいを感じています。
移住を考える際、それぞれの段階で考えることは様々だと思いますが、興味を感じ始めた段階では、より多くの地域・地元の人・移住者と接し、魅力的な部分をたくさん感じて欲しいと思います。その際、地方・移住の負の側面もたくさん出てくると思いますが、そういった事も許容できる覚悟を持てるかというのも大切だと思います。
実際、移住を具体的に検討されている方は、あまり楽観せずに、必要とする所得(収入)を設定し、移住後本当にその所得を得る仕事を見つけることが出来るかというのが非常に重要だと思います。ここは、自分なら何とかなるとか、アイディアや夢がすぐに希望の所得に結びつくというのは中々難しいです。
そういった中で、農業というのは地方で所得を確保していくための実現可能な選択肢だと思います。特に私のいる熊本県水俣・あしきた地方では高齢で辞められる果樹園を就農希望者に引き継ぐ制度が出来ており、サポート体制はどこの地域にも引けを取らないと思います。果樹は苗木を植えて収穫出来るまでに3~5年必要とされていますが、既にある園を引き継ぐことで、新規就農者であっても所得計画を立てやすくなっています。移住・農業・果樹園に興味がある方は是非足を運んで頂きたいと思います。

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#デコポン、#二拠点生活、#ゲストハウス
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