【"自然首都"只見で地域とつくる教育】ハウスマスターとして生徒と一緒に都会ではできない教育のカタチを一緒につくりませんか?
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公開日:2021/02/04
終了日:2021/06/30

【"自然首都"只見で地域とつくる教育】ハウスマスターとして生徒と一緒に都会ではできない教育のカタチを一緒につくりませんか?

ブナの原生林に、町をぬうように走る清流、周囲を切り立つ越後山脈などの山々に囲まれた小さな町には、色濃く自然が残っていて、暑い夏と豪雪の冬が交互にやってくる。
舞台は、福島県・只見町(ただみまち)。そこにただ1つある県立高校が、只見高校。

生徒数はゆっくりと減り続けていて、このままでは統廃合されてしまう可能性もある。そんな未来に強い危機感を覚え、町の外からも学びに来たくなるような高校を作りたい。

そこで只見町は只見高校を魅力ある学び舎にするためさまざまな取り組みを重ねてきた。

その1つが、公営塾「心志塾(しんしじゅく)」。
学習支援ソフトClassiを導入し、授業の振り返りや教員との課題連絡、進歩確認などに活用しています。基礎学力サポートはもちろん、只見町の魅力を発掘しそれを活かした教育を地域のみなさんと一緒に創りあげていくこと、高校に多様な価値観や選択肢を生み出し新たな価値を創りだしていくことがミッションです。

もう1つが、町が整備した寮に全国から生徒を募集し、只見高校で3年間を過ごす山村教育留学制度。
この山村教育留学生が生活するのが、学生寮(「奥会津学習センター」)です。

今回は、この『奥会津学習センター』でハウスマスターとして生徒に伴走してくださるスタッフを募集します。

地域には様々な問題があるけれど、決して解決できないものはありません。只見町の教育を通して、高校生たちが広い世界で強く楽しく生きていくために、そして生まれ育った故郷に愛着をもって関わり続けるために、地域一体となった新しい学び舎づくりにチャレンジします。

生活寮から自治寮へ。学生寮を『学びの場』に改革したい!

離島中山間地域から都市部の整備された学習環境への流出が進むことで、高校の統廃合が進み、それは同時に地域の存続の危機にもつながります。そんなことが日本各地で起きており、ここ只見町も例外ではありません。

県立高校が1つなくなるだけで、町からの転出者の増加は加速します。数億円単位の経済効果が失われてしまうという試算すらあります。

只見町の若者の中には中学卒業を機に町外の高校に進学する人も多く、これが加速すると「ふるさと」との関わりが希薄になり、只見町の未来を支える人材も少なくなっていきます。

ただ、裏を返せば人が集まる魅力的な学校があれば、地域が抱える様々な問題も解決できるかもしれないということです。

その取り組みが、「高校魅力化プロジェクト」。

10年くらい前から始まったこの取り組みは、今では全国に広がり、ここ只見町でも本格的に始動しています。地元の方たちの想いとチカラを織り交ぜて、只見町らしい教育環境をつくっていきます。

この『只見高校魅力化プロジェクト』の1つとして今チカラを入れているのが、学生寮「奥会津学習センター」の改革です。

只見高校では、山村教育留学制度として全国から生徒を募集しており、今年で20年目の節目を迎えます。
留学生として只見高校に通う生徒は、これまでの経験も、価値観もバラバラです。

そんな生徒たちが一緒に暮らす上でのルールをつくっていくサポートをしたり、
初めて親元を離れて暮らす不安を抱えている生徒のフォローをしたり、
生徒たちの一番そばで寄り添っていくのが「ハウスマスター」です。

このハウスマスターのチカラをかりながら、学生寮『奥会津学習センター』を、単に生活するための場から、『学びの場』に変えていきたいのです。

『生活寮』から『教育寮』・『自治寮』へ。

この寮では、日々の寮生活の中から自ら課題を発見し、主体的にそれに取り組む『教育寮』を目指しています。また、生徒自身が決まりをつくって運営をしていく『自治寮』を目指しています。

只見町には自分を成長させてくれる材料もたくさんあります。高校生たちが気付いていない魅力もたくさんあります。カッコいい大人も学びの機会もたくさんいます。それに、結構時間もあります。

足元にあるいろいろな刺激を再発見し、自分から蓋をしていた『やる気スイッチ』を引っ張り出してあげることができれば、やりたいことも少しずつ見えてくるかもしれない。

これまでなんとなく過ごしていた時間が、あたり前のように素通りしていた通学路が、挨拶を交わすだけだった大人たちが、『やる気スイッチ』に変わるはず。

それを引き出す場所が寮になって欲しい。
それを引き出すためにハウスマスターに寄り添って欲しい。

そんな想いが、只見町の高校魅力化プロジェクトには詰まっています。

「まだまだこんなものじゃない」只見の雪に溶け込む只見高校

「まだまだこんなものじゃない」只見の雪に溶け込む只見高校

学生寮『奥会津学習センター』はきれいな女子寮も新設されました

学生寮『奥会津学習センター』はきれいな女子寮も新設されました

只見町で育った子どもたちが只見町に愛着をもって帰ってきてくれるように。

高校魅力化の主役は、あくまで高校であり、そこで学ぶ生徒たちであり、彼らと本気で関わろうとする先生方であり、それを支える地域の大人たち。

私たちが出会いたいのは、その中に入って、一緒に汗をかき、泥まみれになれる方です。
大事なのは、誰かから押し付けられたものをこなす従順さではなく、とにかくやってみようというフットワークの軽さと、失敗を成功の餌にできる楽観さです。加えて、地域の中で働くには、多少の愛嬌と愛想があるとさらにいいかもしれません。

教育指導の経験がなくても問題ないですし、年齢や性別ももちろん関係ありません。

『教育』は短期間で目に見える効果が出るものでもないですし、生徒が100人いれば100通りの教育の形があっておかしくありません。おそらく型にはまった正解はないはずです。だからこそ、試行錯誤を繰り返すプロセスに意味があり、粘り強く生徒と向き合う時間も必要です。

その分、手間暇かけて関わった生徒たちの変化は、なにものにも変えがたい充実感と感動を与えてくれます。そして、1人の生徒の変化は、その周りの生徒に波及し、半信半疑だった先生たちもいつの間にか前のめりになっていきます。その連鎖が高校の中だけではなく、町の大人たちにも広がり、いつしか町全体が高校と共存している・・・。それが『高校魅力化』の醍醐味です。

地域の魅力を掘り起こして考え、どうしたら高校生に(さらにいえば町の大人にも)特別な経験を提供できるのか。それを一緒に悩んで、挑戦してくれる方、ときには一緒に失敗もしてくれる方、そんな方と出会いたいと思っています。

『学校だけが学びの場ではない。只見町全体が教育のフィールド』
『教員だけが先生ではない。只見町の大人たちみんなが生徒たちの成長に責任をもつ』

そんな教育環境は、都会では絶対に実現できません。
しかし、ここ只見町ならできます。

それはなぜか?
只見高校の魅力化プロジェクトに関わっている只見町の大人たちは、みなさん本気だからです。
そして、只見町が好きなのです。

もし、あなたが・・・

・人の話を聞くのが好き
・人のいいところを見つけるのが上手
・人と人をつなげるのが好き
・まわりを明るくできる
・みんなの最大公約的な幸せを見つけ出せる
・地域が変わっていく理由の1つになりたい
・フットワークが軽い
・相手の立場を想像できる
・誘われたらあまり断らない(断り方が洒落てる)
・自分の経験や人脈を地域のために使える
・子どもと関わるのが好き
・他人の成長が自分の喜びになる
・教育の可能性を信じている
・ときには生徒と一緒に笑い・泣き、ハメをはずすこともあるかもしれない

1つでもあてはまることがあれば、きっとハウスマスターとして活躍できるはずです。

みなさんのご応募をお待ちしております。

只見町内の運動会で町の方々と交流する生徒たち

只見町内の運動会で町の方々と交流する生徒たち

雪まつりの雪像づくりでは只高生が主戦力

雪まつりの雪像づくりでは只高生が主戦力

生徒たちの一番近くで寄り添い、伴走してくださる方を募集!

■募集元:只見町教育委員会

■募集職種
奥会津学習センター(学生寮)のハウスマスター

■雇用形態
・只見町会計年度任用職員(フルタイム)として、町長が任用します。
※ 年度ごとの任用となりますが、最低1年以上の勤務を前提とし、最長3年を限度に再任する場合があります。

■給与
・月給 170,000円~(月21日勤務の場合の目安)
※ 給与改定等により額が変更となる場合があります。
※ 期末手当の支給があります。

■待遇・福利厚生
待遇・福利厚生
・雇用期間中の住居は、原則的に只見町で準備する住宅に居住し、生活費は電気代、水道代、生活備品や食費等は準備願います。
※住居にかかる賃貸借料(家賃)は4万円を上限に町で負担します。
・活動に係る車輌及びパソコンは無償で貸与します。
・活動に係る消耗品、教材、研修旅費等活動経費は、予算の範囲内で町で負担します。
・社会保険等は、厚生年金保険、健康保険、雇用保険、非常勤公務災害補償に加入し、年次休暇(有給休暇)については基準法等関係法令によります。
・転居するに当たり必要な費用は、個人の負担とします。

■勤務地
奥会津学習センター(学生寮)
福島県南会津郡只見町只見町下2590−5

■勤務時間
・週37時間30分勤務(シフト勤務・週の中で調整)
・宿日直勤務あり・夜間勤務・休日勤務の場合あり

■休日休暇
勤務シフトに応じ条例に定めるところによる

■応募資格
・三大都市圏をはじめとする都市地域等※に在籍し、採用決定後は只見町に住民登録し生活拠点を移すことができる方(※総務省 特別交付税措置に係る地域要件確認表参照)
・普通自動車運転免許(オートマ限定可)を有する方又は着任までに取得できる方
・パソコン操作ができる方
・教育業務に関心があり、田舎暮らしを楽しみながら、地域の子どもたちや住民と協力し活動に取り組める方
・地方公務員法第16条に規定する一般職員の欠格条件に該当しない方

■採用予定人数
2名

■選考プロセス
※詳細はメッセージにてお伝えします。

書類選考・1次面接 WEBにて(株式会社 Prima Pinguino)
 ↓
2次面接 WEBにて(只見町教育委員会担当者、株式会社 Prima Pinguino)
 ↓
最終面接 只見町にて(役場職員)※交通費等については個人負担となります。
 ↓
採用

・採用試験は、株式会社 Prima Pinguino と只見町教育委員会の担当者が担当します。
・応募に係る経費(書類申請・面接に伴う交通費等)はすべて応募者の負担となります。
・取得した個人情報は、採用選考にのみ使用します。
・選考プロセスは変更になる可能性があります。
・不採用理由についての問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。

只見の魅力を全身で吸収する生徒たち

只見の魅力を全身で吸収する生徒たち

奥会津学習センターの学習室での一コマ

奥会津学習センターの学習室での一コマ

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只見町
小林 圭介が紹介する只見町ってこんなところ!

福島県只見町は、新潟県魚沼市と隣接する、全国でも有数の豪雪地帯。只見町は、昭和の経済成長を支えた水力発電の町でもあり、2014年には東北初のユネスコエコパークに認定され、豊かな自然環境と、自然と豪雪を利用した暮らしが今も残る町です。

東京が日本の政治の中心地「首都」であるなら、福島県只見町が掲げるのは自然の中心地「自然首都」。たとえば、約40,000ヘクタールにもわたって広がる手つかずのブナの自然林、雪が何年もかけて山肌を削る「雪食(せっしょく)地形」、そしてそれによってつくりだされる急峻な山々の尾根に馬のたてがみのように木が残るモザイク景観・・・。こうした只見の美しい景観は、学術調査で「世界遺産級」と称されるだけでなく、ユネスコから自然と共生するモデル地域「只見ユネスコエコパーク」として指定されるほどです。

・・・と文字で書いても百聞は一見に如かず。只見町の魅力は、ぜひ現地を訪れて五感で味わってください。

小林 圭介
株式会社Prima Pinguino
現在は、Prima Pinguinoという会社で、各地の高校魅力化プロジェクトに携わっています。 現代の子どもたちを取り巻く教育環境は大きな転換期を迎えています。 大人として子どもたちの教育環境をより魅力的にすること、3児の父親として子どもたにの『この社会ってまんざらでもないぞ』ということを伝えること、そして、子どもたちが『自分のチカラで幸せになる』土台づくりに真剣に向き合うことが責任だと感じています。
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