地域おこし協力隊卒業生に聞いた!福井県南越前町の協力隊を卒業してどうだった?

「地域おこし協力隊には興味があるけど、自分には合うのだろうか・・・」と思っていませんか?

こんにちは!福井県地域おこしネットワークの中谷翔と申します。
(みんなには、ショーさんと呼ばれています^^)

さかのぼること、8年前。僕自身もどこにでもいるような会社員でした。その当時、地方に移住して地域と関わりたいと考え、転職を考えていたところ、「地域おこし協力隊」という選択肢を見つけました。そこから縁があり、福井県に移住してから、早8年。地域おこし協力隊として3年間活動した後に、今でも福井県に残り、様々な生業で暮らす「複業スタイル」で生きています。その中で、自分自身の協力隊活動の経験を生かし、福井県内の地域活性化や地域おこし協力隊の活動をお手伝いする福井県地域おこしネットワークでもお仕事をさせてもらっています。

今回は、そんな僕自身が地域おこし協力隊として活動した「福井県南越前町」で新たに地域おこし協力隊が募集されることになりましたので、南越前町での地域おこし協力隊の活動や任期終了後がどのようになっているかをお伝えしたくて、卒業生の宇野さんと私、中谷で対談してきました!

#地域おこし協力隊になってみたい
#協力隊ってそもそもどんな活動をしているの?
#地方移住したいけど、仕事があるかが心配
#協力隊って卒業後、収入は作れるの?

そんな方に読み進めてもらえると嬉しいです。

【前回の記事】
南越前町の募集について、役場の担当者に聞いてみた!
https://smout.jp/plans/16183

現役協力隊に聞いた!人と人を繋ぐ”地域の案内人”のお仕事って?
https://smout.jp/plans/16232

【宇野朱美】
福井市出身。18歳で県外進学したがUターン就職をして14年商社勤め。1人旅を始めたことで旅暮らしに興味を持つ。当時南越前町で実施されていた「流動創生事業」に惹かれて2018年に県内移住で地域おこし協力隊となる。協力隊終了後も役場の委託を受けながら、地域と都市部の人を繋ぐ場所を運営。4つの仕事をかけ持つパラレルワーカー。

【中谷翔】
京都市出身の30代半ば。大学を休学し自転車で日本一周したことをきっかけに「地域」に関心を持つ。東京の旅行会社、岐阜県の宿泊施設を経て、2016年に南越前町へ地域おこし協力隊として移住。任期後は、「地域まるっと体感宿 玉村屋」の運営など複数の生業を持って暮らしていく「複業家」として暮らしを実験中。2歳と0歳の子育てに奮闘中の父親でもある。

2年目からは活動内容を変えることができるというのも魅力です

<< 役場の柔軟さを感じて、活動しやすそうと思いました。>>
(中谷)南越前町を最初から知っていたわけではなく「地域おこし協力隊になろう」と考え、全国各地を対象に募集要項を見ていました。その中で見つけた南越前町の活動内容が衝撃的でした。概要としては「多拠点暮らしを推進する」という活動内容でして、その当時は今のような「関係人口」という概念がほとんどなかった中、自分の町に囲い込まない活動内容だったところに役場の柔軟さを感じましたね。他にも気になる地域はあったのですが、この柔軟さが「自分がこの町で協力隊になったら活動しやすいだろう」という安心感を持たせてくれました。

(宇野)私はすべて「流動創生事業」ありきでした。中谷さんの言っている「他拠点暮らしを推進する」という事業のことなのですが、その事業があったから南越前町を知ったし、他拠点暮らしにチャレンジしてみるために南越前町の協力隊になりました。
それまでは、恥ずかしながら同じ県内に住みながらも、南越前町のことはほとんど知りませんでした。

<< 2年目からは活動内容を変えることができるというのも魅力です >>
(中谷)1年目は「多拠点暮らしを推進する」という活動内容で、先輩の協力隊と一緒に事業を行っていました。その中で「ゲストハウスを作りたい」と考えるようになったんですね。そこで、役場の担当者の方に相談したところ、ちょうど良い空き家を紹介してもらうことができました。この空き家を使ってゲストハウスを開業しようと決意したところ、役場としても応援するという話になり、2年目から活動内容を「空き家を改修したゲストハウスの開業」に変えてもらいました。もちろん、南越前町にとっても良いことというのが前提ですが、自分の関心に合わせて活動内容を変えてもらうことができるのが、南越前町の協力隊の大きな特徴だと思います。他の地域だと、募集時の活動内容を変更できないので、その枠の中で考えてくださいというところが多いので、この柔軟さはありがたいですね。

(宇野)
他拠点暮らしの推進と行商のチャレンジでしたね。
他拠点で暮らしていくために、良いモノを仕入れて売り歩くことができないかと考えており、活動の中でそれを実践してみるということをしていました。
役場の担当の方は、私の「やりたい」に対して、協力隊として「コレだったらできる」「この形にすればやりやいことに近いかもしれない」などのアドバイスをくださいました。
また私が着任した時には町内住民に「地域おこし協力隊」という存在が浸透し始めていたので、何か協力をお願いに行くときも動きやすかったです。

<< 役場の方々が、一緒になって考えてくれる温かさを感じました >>
(中谷)私は任期中に開業したゲストハウス「地域まるっと体感宿 玉村屋」の運営をする傍ら、町の観光連盟でのお仕事、地域の農家さんのお手伝いなど、10個くらいの複数の生業を積み重ね生きています。それぞれの収入源は小さめですが、数を増やせば会社員並みの収入にはなります。任期終了後、当初は役場の方が「ゲストハウスの収入だけだと生きていけないだろう」と心配し、観光連盟のお仕事を紹介いただくなど、一緒になって「協力隊として来てくれたから、どうやって町に残って暮らしをしていけるようにできるか」と考えてくださった印象があります。

(宇野)
協力隊の最終年度はコロナ禍の真っただ中でした。それまで都市部から人を招いて活動していた私にとって、何もすることができない1年となりました。
役場はそんな先の見えない状況の中でも、今まで繋がってきた人の流れを止めたくないという私の希望を汲み、都市地域間交流促進事業として委託事業にしてくれました。
また、それだけでは暮らしの不安もあるだろうと観光案内所のバイトも紹介くださりました。住む場所も協力隊時代に活動していた家をそのまま使わせていただくことができ、地域とのつながりを活かしていくことができています。

協力隊という仮の独立経験が積めたのが安心感へとつながりました。

<< 協力隊という仮の独立経験が積めたのが安心感へとつながりました。>>
(中谷)私は協力隊になるまでは正社員しか経験してこなかったので、正直なところ3年後には職がなくなる協力隊になることについて不安がありました。しかし、協力隊の3年間は独立への準備期間として考えると、ちょうど良い期間だと思います。これより長いと危機感を感じなく準備できないでしょうし、短いと足りないでしょうし・・・。私は独立という道を選びましたが、協力隊として3年間、地域の中で頑張ってこれば、地元の企業さんから就職へのオファーを受けることも多くあります。なので、意外と任期終了後もなんとかなると思いますよ。

(宇野)
協力隊になるまで、転職もしたことが無く、3年後には独立しなければならないのか…?と不安がありました。起業するという事が自分に合っていない気もしていたので、ずっと迷ってると、役場の方々が任期終了後の働き方をいろいろと提案してくださり、手厚いなと感じました。ただ、最終年度にコロナウイルスが蔓延したことにより、働き方が一気に多様化し、最終的には1人でやってみる形をとりました。

<< 任期後のために、繋がりと信頼をしっかりと作ることを意識しました。>>
(中谷)私の場合はゲストハウス運営という軸はひとつあったものの、それでは収入的に足りませんでした。そこで、任期中に町内だけではなく福井県内で様々な方にお会いして、自分のことを知ってもらうようにしました。ゲストハウスの宣伝という意味もありましたが、幅広い方が知ってくださっていると困った時に何かしら助けをお願いすることもできるかもしれないと考えています。今でも協力隊時代の繋がりから、梅収穫のアルバイトなどお仕事をいただくことも多いですね。

(宇野)
最終年度に向けて頑張るぞ!と思っていたところでコロナウイルスの蔓延という未知の状況に突入し、まったく先が見えくなり、準備はほとんどできませんでした。任期終了に向けて、何かしたくても人に会いに行くこともはばかられるなか、町内の方々を訪ねては発信するなどしていました。
そういった地域の方々との繋がりが支えになり、任期終了後もここで頑張っていこうと起業という形をとりました。。

<< 任期終了後のことを、担当者を始め役場の方々が、一緒に考えてくれる印象があります。>>
(中谷)任期終了後の生業について、卒業当初は本当にお世話になりましたね。ゲストハウスの整備を始め、観光連盟での仕事紹介など「食うに困らないために」と考えてくださった印象があります。任期終了後もさまざまな形で役場の方々との連携をとり、事業委託を受けるなどご一緒することも多いですね。

(宇野)
任期終了後については役場の方がいろいろと心配してくださり、逆に申し訳なくなるくらいでした。観光案内所でのバイトをはじめ、役場の事業と委託事業が連携が取れるように配慮くださったりと、たくさん助けていただきました。

以上、南越前町での地域おこし協力隊を経験し、今なお町内に残り活動する二人の対談をお届けしました。

地域おこし協力隊は任期が3年限定で、その後を不安に感じていらしゃる方が一歩を踏み出す参考になると嬉しいです。

そんな私たちが活動してきた南越前町では、現在、地域おこし協力隊を募集しています!

気になった方は、下記の要項をご覧の上、エントリーしてみてはいかがでしょうか。この対談記事では分からなかったことなど、気になることがありましたら、お気軽にメッセージください!

我々、卒業生もサポートします!

我々、卒業生もサポートします!

オンライン説明会&募集要項

<< オンライン説明会を開催します >>

先日、オンライン説明会を開催しました!
アーカイブ配信をしておりますので、気になる方はご覧ください^^

https://www.youtube.com/live/tEPHgn63A64?si=N31InnNxI6gB1Lsa

説明内容:
・地域おこし協力隊とは
・南越前町の地域おこし協力隊について(南越前町役場 地域おこし協力隊担当/安達さん)
・現役協力隊の活動・暮らし紹介(南越前町地域おこし協力隊/田上さん)※3月26日のみ
・福井県全体での協力隊支援(福井県地域おこしネットワーク)

参加方法:youtubeライブ配信

「興味がある」を押していただければ、視聴用のアドレスをお知らせします!

<< 募集要項 >>

○令和6年度の随時募集については、定数を満たしたため、終了いたしました。次年度以降、募集があった際にはエントリーをご検討いただけますと幸いです。

主催:南越前町役場観光まちづくり課 受託:福井県地域おこしネットワーク
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福井県
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#人口が少ない のが強み
なぜなら、福井県民はだいたい「友人の友人」でつながる

#目立ってないのが強み
なぜなら、目立つような新しいことをやっている人が少ないので、今からでも目立つことができる

#実はチャレンジ精神旺盛
なぜなら、ものづくりで生きてきた地域だから。常にイノベーションに取り組んできた

そんな「面白みのある」福井県に足を運んでみませんか?

福井県地域おこしネットワーク
福井県地域おこしネットワーク
福井県内の地域おこし協力隊OB・現役が集まったネットワーク。”協力隊”と言っても、活動範囲は幅広く、それぞれが持っているスキルやアイデアを活かして活動し、連携すると掛け算の効果があるときに連携しています。 私たちはプロジェクトとして、福井県地域おこしネットワークのメンバーが関わるイベント・プロジェクトを紹介していきます^^
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