まず初めに紹介したい魅力はありきたりですが、景色です。
　特に熱を入れたいのが朝の景色です。東向き窓のハーバービューに引っ越してきた私を待っていたのは毎日異なる表情を見せてくれる朝日と港でした。朝 リビングに満たされる、晴れた日の暖かな熱や、霞の中で響く造船所の作業音、雨の日の幾何学的な水面模様・・・肌で、耳で、目で「今日が始まった」と感じることができるこの時間と場所は、私が島に帰ってきて1番最初に感じた魅力です。朝が前までの憂鬱な時間から、整う時間に変わってきたことは自分でも驚きです！
　引っ越して来て間もないからかもしれませんが、我が家の朝のリビングは雨や曇りの日でもどこか楽しい雰囲気にさせてくれる、そんな時間と空間になっています。

　さて、次に紹介するのは都会とはまた違った時間の流れの中にあるライフスタイルについてです。島での移動はほとんどが原付バイクですので、好きな時間に出かけ、好きな時間に戻れます。居住区には鮮魚店や食料品店だけでなく日用品も取りそろえたスーパーなど、店舗数や種類こそ少ないものの、消耗品の面では生活に苦労しません（一番遠いお店でも30分もあれば家と往復できます）。また、飲食店も中華や焼肉など昭和の薫りが漂う店舗が数か所あります。島にない物は日に１２便程度運航している高速艇（片道：1,000円）で本土へと調達に行きます。毎週末、夕方の船では買い物袋をパンパンにした島民たちが「何を買ってきたか」、「どこに行っていたか」という話で盛り上がりを見せています。

　一方で、「ない？ なら、作る。」を選ぶ人もいます。家の畑で無農薬の野菜を育てる人もいれば、収納やプランターをDIYするところから始める人もいます（中には某タレントさんのように家を自分でリフォームしちゃう人もいます）。できた野菜をおすそ分けしている方や、作物の育て方について情報交換している姿をしばしば見かけます。それぞれがそれぞれの時間を生き、ライフスタイルを自由にカスタマイズすることで隣人と交じりあっているのも島暮らしの魅力の１つではないでしょうか。

　私は暇な時にあえて徒歩で買い物に行って地域の方々と店先や道端、公園などでお話するのが好きです。ゆくゆくは教えてもらったポテトバックから始めてベランダ菜園にチャレンジし、そこでとれた野菜で家島のソウルフード、小エビからダシをとる家島えびカレーを作りたいです。

　最後に、何もなくて不自由に思われがちな離島地域ですが、自分の中に意欲があれば逆に自分好みの空間にできることを知った出来事を振り返りたいと思います。

　１番最初に我が家に足を踏み入れて驚いたのは、和室・洋室・リビング３部屋すべてのライトが「ない」ことでした。なんと東京では当たり前に用意されている設備がこちらにはありませんでした（後に市の担当者に聞くと、賃貸物件でライトが用意されているのは当たり前ではなかったようです・・・）。
　でもそのおかげで、憧れであったスピーカー付きのライトとプロジェクター付きのライトを和室とリビングそれぞれ導入することができました。今では音に包まれながら読書したり眠ったり、リビングの壁に映しだされた110インチクラスの大画面で映像と音楽を楽しむことができています。
　運がよかったのは大家さんと隣人さんが気のいい方で快く音が出るライトの設置を許可してくれたことでした（都会の賃貸ではそれなりのお値段の物件でなければ、許可が出ないのではと思います）。イイ感じにスタートが切れた幸運と人の温かさに感謝しています。
　他にも島だからこそ「ある」と感じることが山ほどありましたが次回以降のネタに取っておきたいと思います。今後もこのような形で風土や地域住民の特性、島で伝わっている昔話など家島の魅力を紹介する記事を更新していきますので気になる方は続報もチェックしてください。

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地域おこし協力隊らしく最後は姫路市の移住の取り組みについて紹介します。
姫路市では様々な移住支援を実施しており、移住を考えておられる方に向け、姫路市の魅力や移住支援のメニューをまとめたポータルサイト「いいね姫路」を運営しています。
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◎姫路市地域おこし協力隊について
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