地域おこし協力隊主催！ 花巻市・胡四王での散策イベント　HIKARUさんと胡四王を歩こう　

〇HIKARUさんの紹介〇 ９歳から花巻市を中心に個展を開催。自然の色や風の音を反映したイラストや詩を通じて独自の世界を表現しています。展示される作品は、彼女が胡四王山で観察した植物や生き物からインスピレーションを受けたものです。野草だけではなく、キノコにも詳しく将来は図鑑を制作するのが夢なのだそうです。

〇NPO法人わが流域環境ネット〇 主に里山・森林保全を中心に活動されていてます。花巻市と共催で講習会もされています。 里山保全で必要な機械の基本的な使い方から、ドローンを使った森林保全の最新技術情報まで里山を管理するための実施的な知識・技術を学ぶことができます。 胡四王山もその中のひとつです。

わが流域環境ネット代表理事の佐井さんに保全活動についてお聞きしたところ 「危険の木、枯れた木を伐採している。手入れする事で展望地が見えるようになったのが 嬉しい。ある程度は、手を加えて整備したらいいと思っています」とお話しをいただきました。

〇主催の地域おこし協力隊　但野　理香さん〇 「里山・森林保全を学びながらデザインで地域の情報を発信」をテーマに活動されています。 ご自身で冊子も制作されていて、「WOODJOB！」秋・冬号が花巻市役所のホームページから閲覧できます。 今回の企画についてお伺いすると「HIKARUさんと山を散策している中で、生き物の解説が見事なので一人で聞くのは勿体ないと思ってこの散策イベントを開催しました」と開催理由についてお話しいただきました。

胡四王山は、岩手県花巻市にある標高１８３ｍの山で、頂上には胡四王神社があります。 頂上には神社があります。大同２（８０７）年に、将兵の武運長久・無病息災を祈願し、薬師如来像を祀って創健されたと伝わっています。 宮沢賢治が詩「雨ニモマケズ」を書きつけたのと同じ手帳に「経理ムベキ山」として岩手県にある３２の山が書かれています。胡四王山は、そのうちの一つです。

当日は、宮沢賢治イーハートーブ館駐車場に集合！ 天気は小雨ですが、カッパを着用していると雨があまり気にならず、緑が雨に濡れて緑が透き通ったようで綺麗でした。

少人数制のイベントだったので、自己紹介からスタート。 親子連れの方もいて、皆さんのカッパ姿と緑がとても絵になる風景でした。

生き物から木、草、花々、山菜に詳しいHIKARUさん。 見つけると名前、葉の特徴、名前の由来まで詳しく教えてくださり、頭の中に図鑑が入っているようで、皆さん熱心に聞き入っていました。

胡四王山で会える仲間達 〇ユキザサ 雪のように白い花を咲かせるユキザサ（雪笹）は多年生の植物です。名前に「笹」の文字が使われていますがイネ科の植物ではなく、チューリップやヤマユリと同じユリ科で、成長すると70cmほどの高さになります。芽吹いたばかりの柔らかい葉は食用可能で、春の山菜としても知られています。

〇胡四王山の珍木　愛染杉 　胡四王神社に向かう山道にある珍木、触れると愛が生まれるといわれています。 　途中で二本に分かれたスギが丈夫でつながっている連理の杉です。

休憩地点の神社に到着すると、お菓子休憩と共に皆さんと談笑させていただきました。 市内の参加者の方が多かったです。

参加者の方からは「小学校の遠足以来だったが道が整備されていて驚いた」 「何回も登っているが説明を聞きながら登ってみてとても勉強になった」と、いつも胡四王山を登る人も、久しぶりの人も楽しんでいただけた様子。 また、親子で参加された方は「普段は山菜を食べない子供が、少し食べてみようと思った」と、山で出会った山菜を知るいい機会になったようでした。 途中、佐井さんの木に関するクイズもあり、とても楽しい雰囲気で自然の中でリフレッシュできたイベントとなりました。

HIKARUさんにイベント終了後に感想をお聞きすると 「みんなの前で自分が好きな胡四王山の仲間達を紹介するのが夢だった」とおっしゃていたHIKARUさん。それをサポートしている但野さん。 お二人の夢が叶った日に立ち会えて嬉しかったです。

ちなみにHIKARUさんが好きな植物は、ツリガネソウ・ジャノヒゲです。これから、夏にかけて観察できる植物で、これからの季節にまた、胡四王山に登るのが楽しみになりますね。

次回にも意欲を燃やす但野さんとHIKARUさん、次の開催も楽しみにしております！