【え！愛媛】愛媛に戻って「自分らしく暮らす」移住者を紹介

移住は、人生において大きな転機です。進学や就職、両親の介護、あるいは都会での仕事を終えて地元に戻るなど、そのきっかけはさまざま。

今回ご紹介するのは、そうした「必要に迫られて」ではなく、「このままでいいのか」と自分自身に問いかけ、自らの意思で移住という大きな決断を下した先輩移住者です。

まず、ご紹介するのは今治市出身の崎山さんです。 崎山さんは、進学を機に関西へ移住し、そのまま就職をして京都・滋賀で暮らしていました。

営業職として四国を担当していた﨑山さん。出張が続く日々でしたが、その出張で今治に帰るたび「地元はいいな」と感じていました。しかし、出張で1カ月のうち半分近く家を空ける生活。コロナ禍で幼い子をひとりで育てる妻から「しんどい」という言葉が出たことが、移住と転職を考えるきっかけになりました。

転職活動はスムーズに進み、定時で終業できる現在は帰宅後や週末に積極的に育児に関わることが可能に。「一番嬉しいのは妻の笑顔が増えたこと」と﨑山さん。愛媛県出身の奥様の実家も近く、時には子どもを預けて夫婦の時間も楽しみます。

また、高校時代に所属していた陸上部の仲間と再びランニングを始め、マラソンにも挑戦中。「フルマラソンで3時間切り」が目標ですと崎山さん。 移住後は大島など自然豊かな場所にも足を運び、静かで穏やかな時間を家族と過ごしています。

「疲れから逃げたわけじゃないけれど、自分を消耗していたら意味がない。毎日を楽しめる場所に拠点を移して本当によかった」と笑顔で語ります。

▼ 山崎さんの記事はこちら https://e-iju.net/e_ehime/feature4-4/

次にご紹介させていただくのは西条市出身の日野さんです。 大学進学で神戸へ、その後は大阪・東京で8年間働き、終電帰りが日常だったという日野さん。そんな日が続く中で、心のどこかで「いつかは愛媛に帰りたい」と思い続けていました。 でも、帰るタイミングが分からず、帰りたいと思ってから3年が経過してしまったと言います。 そして、 「最後は『えいや！』でした。帰ってみないと分からないと思ったんです」と日野さん。かなりの激務で疲弊していた日野さんは、帰郷後はしばらく体を休める期間が必要だったそう。

縁があって、西条市役所へ就職。当初はサイト更新が主業務でしたが、デザインや広報にも挑戦し、仕事の幅を広げていきました。 転機となったのは職場の人に誘われて登った石鎚山。初登山でその魅力に夢中になり、アウトドアにのめり込みます。

市役所に7年間勤めた後、2021年に独立。東京時代から温めていた「四国の情報発信」という夢を実現するため、アウトドア仲間とともに四国のアウトドア雑誌『YON』を創刊しました。活動の原動力は、東京時代の同僚の言葉「出会いにおいては前のめりでいたいよね」。その言葉通り、愛媛に戻ってからは積極的に自己紹介をし、繋がりを広げてきました。

「今後の目標は特にないけれど、その時々で『在りたい自分』に近づけるよう心の声を聞くことを大切にしています」。しなやかに、自由に“今”を謳歌する日野さんの姿が印象的でした。

▼日野さんの記事はこちら https://e-iju.net/e_ehime/feature4-7/