失敗していい“電気の実験室”を、社長と企画する人を募集。1泊2日|京都府舞鶴市
京都府舞鶴市の電気設備工事会社「株式会社アート」が、若手が失敗していい“電気の実験室”をつくろうとしています。
電気工事は、練習なしの本番の中で学ぶ仕事です。試したくても、試せる場所がありません。 だから、配管に線を通したり、分電盤の中を結線したりできる一角を、社内につくりたい。
ただ、中身はまだ社長・松本さんの頭の中にある構想だけです。 まずは1泊2日、舞鶴へ。工事の現場と会社を回って、「この実験室に何を置いて、そこで何ができるか」を提案してください。
練習なしの本番。だから失敗していい場所をつくりたい
アートは、舞鶴市や京都府、国などの施設の電気設備工事を請け負う会社です。社員は約30人。仕事の8割が公共工事で、舞鶴の学校や公共施設の電気を、こつこつ支えてきました。
電気工事は、OJTで常に訓練できる仕事ではありません。工事はやり直しがきかず、練習なしの本番の中で学ぶしかない。何かを試したくても、試せる場所がないのです。
だから若手は「これでいいんかな」と手が止まり、先輩は自分の経験をもとに「こうしなければならない」と教えます。それが積み重なると、新しい工夫が生まれにくくなる。
「2、3年経ってくると、あまり楽しくなくなる感じがあるんですよ」(代表・松本さん)
■ 福島で見た、2週間
きっかけは、福島県のある電気工事会社でした。自前で研修施設を建て、建物の中に電柱や信号機まで立てている会社です。
アートからも若手を2人、コストをかけて2週間送り出しました。帰ってきた2人は、見違えるほど生き生きしていました。
「いきなり本番だと、本当に自分でやっていいんかな、やって失敗したら、みたいなのがやっぱりあって。練習いうことで、自分のペースで作業ができるのが、すごい楽しかったです」(福島へ行った若手社員)
■ 電気工事の実験室
配管が並んでいて線を通せる。分電盤の中を結線できる。そんな一角が社内にあれば、若手は練習できるし、新入社員の教育にも使える。仕事のあとに残って、遊ぶように触ってもいい。
松本さんはこれを“電気工事の実験室”と呼んでいます。 失敗を恐れずに新しいことに挑戦できる環境と、それを仲間で議論できる環境。つくりたいのは、この2つです。
学生や経験の浅い人が、プロと一緒に手を動かしてみる場所にもしたい。ゆくゆくは、地域の子どもが配線をつないで電球をつけてみる日があってもいい。
「学生が来た時の遊びでも使えるし、新入社員が入った時の教育でも使えるし、ちょっと残って遊ぼう、みたいなのもできる」(代表・松本さん)
ただ、中身はまだ松本さんの頭の中にある、ざっくりとした構想だけです。だからこそ、外から来た人の目で「こうしたら面白い」と言ってもらえることに、いちばん価値があると思っています。
場をつくるのが好きな人へ。電気が分かれば、なお良し
お願いしたいのは、企画書を書く作業ではありません。 松本さんと、若手と、ああでもないこうでもないと言いながら、場所の中身を考える時間です。
■ こんな方に来てほしいです
【アイデア出しや雑談も含めて、楽しくできる方】 まじめな企画会議より、現場での立ち話から出てくるものを大事にします。
【分電盤や配管を見て、何をさせたら面白いかが浮かぶ方】 若手の練習会を、どう組めば続くか。経験の浅い人に、何を触ってもらうか。
【イベントやワークショップ、研修の場を開いてきた方】 練習場を研修施設で終わらせず、使い倒す発想を歓迎します。
【電気工事という仕事を、もっと良くしたい方】 松本さんと、たぶんいちばん話が合います。
電気工事の現場を離れて別の仕事をしている方、工業高校・高専・メーカーで体験教室や出前授業をやってきた方、地域でものづくりのワークショップを開いている方に、特におすすめです。
■ この仕事で、得られるもの
【自分のアイデアが、実物になります】 配管も分電盤も、電気工事のプロが隣にいて、実際に置ける会社です。
【ゼロから場所をつくる側に立てます】 中身はまだ決まっていません。「最初に考えた人」になれます。
【舞鶴に住んでいなくても進められます】 企画の仕事なので、3か月のプロジェクトは月1回の来訪とオンラインで進めます。
電気の知識が足りないところは、アートの社員が補います。夜は松本さんとごはん。舞鶴は魚がおいしいです。
正直に言うと、私たちもこの会社を応援したくて、この募集を書いています。
募集要項
※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。
【1泊2日のインターン】 松本さんと工事の現場と会社を回り、若手や先輩、福島へ行った2人の話を聞きます。翌日は、できたばかりの新社屋も見て帰ります。
そのあと2週間を目安に、次の3つについてアイデアを提案していただきます。形式は自由です。 ・何を置くか(配管の練習台、分電盤、照明の回路、ケーブルラック、スイッチ、コンセントなど) ・そこで何ができるか(若手の練習会、新入社員の教育、学生のインターンなど) ・どこから始めるか(新しく建物を建てるのではなく、社内の一角から始める予定です)
【3か月のプロジェクト(提案後、合意した場合)】 ・聞く:若手と先輩に、どこで困るか、何を練習したいかを聞く ・描く:場所の使い方、置くもの、研修の流れを一枚にまとめる ・動かす:企画の内容・着工のスケジュール・予算をまとめ、松本さんがやるかやらないかを判断できるところまで持っていく
工事現場での作業や、人手の応援はお願いしません。
経験・資格は問いません。電気が分からなくても、体験の場をつくってきた方なら、電気の部分はアートの社員が補えます。
必要なのは、次の2点です。 ・1泊2日、京都府舞鶴市に来られること(2027年1月中旬ごろを予定) ・初対面の相手と、気軽に会話ができること
・電気工事の現場に立った経験、または電気のことがある程度分かること(資格の有無は問いません) ・イベントやワークショップ、研修の場を、自分で企画して開いた経験 ・工業高校・高専・メーカーなどで、体験教室や出前授業をやってきた経験 ・地域でものづくりのワークショップを開いてきた経験 ・社内研修や、若手の育成の仕組みづくりに関わった経験
いずれも必須ではありません。片方だけ、という方もご相談ください。
【1泊2日のインターン】 謝金はありません。 交通費と宿泊費は、合わせて上限3万円まで支給します。
【3か月のプロジェクト】 業務委託契約です。報酬は、提案の内容とご自身の力量に応じて、松本さんと話し合って決めます。
3か月経過時点で、実際の働きぶりに応じて条件を見直します。
【1泊2日のインターン】 雇用契約ではありません。1泊2日の現地プログラムです。 2027年1月中旬ごろの実施を予定しています。具体的な日程は、オンライン面談のあとにご相談して決めます。応募は2026年12月末でいったん締め切ります。
【3か月のプロジェクト】 業務委託契約(まず3か月、月ごとの更新)。 稼働は、現地 月1回、オンライン打ち合わせ 月1回、そのほかは持ち帰りの作業です。副業・兼業でも構いません。
3か月後は、続ける・広げる・いったん区切る、いずれもあり得ます。
住所
連絡先
この募集は「右腕トライアル」という仕組みで行っています。
いきなり「就職しませんか」と聞かれても、答えようがないと思います。会社の側も、履歴書と面接だけでは、一緒にやれるかどうかは分かりません。
だから、決める前に、まず会って、一緒に現場を見て、提案してみる。そのための仕組みです。
・選考の流れ:オンライン面談(30〜60分)→ 1泊2日のインターン → 提案(2週間後を目安)→ その先の相談 ・決めるのは、いちばん最後(合わないと分かったら「今回はここまで」で構いません)
運営はシンク・アンド・アクト株式会社(地域の人事部/経済産業省 補助事業)です。ご相談は無料です。
(募集者)株式会社アート/(運営者)シンク・アンド・アクト株式会社(まいづるの人事部)
このプロジェクトの地域
舞鶴市
人口 7.38万人
まいづるの人事部が紹介する舞鶴市ってこんなところ!
京都府舞鶴市は、日本海に面した港町です。
湾の東と西に市街地が分かれていて、東は明治の赤れんが倉庫が並ぶ港のまち、西は城下町として続いてきたまち。ひとつの市に、ふたつの顔があります。
港には造船所があり、舶用工業や水産加工、建設の会社が、まちの暮らしを支えています。学校や公共施設の電気も、地元の会社が工事をして、守ってきました。
冬は寒ブリやカニ、夏は岩がき。季節ごとに、魚のおいしいまちです。
つくる人と使う人の顔が、おたがいに見える。そういうまちです。