次世代へ繋ぐ!「秘境100年の森づくりの先駆者」を募集!
募集終了

 日本三大秘境・宮崎県椎葉村。九州最大の村である広大な面積の約94%を森林が占めるこの地では、林業は昔から何世代にも渡って基幹産業として営まれ、栄えてきました。しかし時代の流れとともに担い手不足が深刻化している今、椎葉の森林は危機的状況にあります。
 昭和の時代、「次の世代のために」と植えられた多くの木々が伐期を過ぎても手付かずの状態で残されています。手入れがされない森林では倒木が起き、土壌保全や水源涵養機能が損なわれていく。それによって土砂崩れなど自然災害の頻度が増し、山に住む動物は食料を得られず人里へ降りてくるーー。元あった「美しい森」が徐々に荒廃してきた影響は、今ある課題の多くに繋がっています。

 人がつくった森林は、人の手で元に戻さなければ自然には返りません。
 まずは、先人が思いを託して植えた木を、決して無駄にせず伐り出すこと。その際に大事なのは、全てを伐採しないことです。程よく間伐し、スギやヒノキの針葉樹を残して日光が森林に差し込む環境を作ることで、地面近くにも植生が豊かになり、森が生き生きとしてきます。その中で広葉樹も自然と芽吹き、長い年月をかけて自然林へと戻っていくのです。

 過去50年かかってできた森林を、これから50年、100年かけて元のあるべき姿へと戻し、本来そこで生きてきた多様な生物と人が共存する「美しい森林」と「受け継いできた先人の思い」を次の世代に繋いでいきたい。
 そんな私たちの信念に共感し、志を持って夢を形へと描いてくれる人との出会いを求め、「秘境100年の森づくりの先駆者」として自伐型林家をめざす椎葉村地域おこし協力隊のスタートアップ3名を募集します。男女問わず、初心者でもOKです! ご夫婦での施業をめざしたいという方も歓迎します。
 さらに今後は募集を増やし、椎葉の森林を本気で変えていきたいと考えています。

「森林のプロ」に育てます。

 林業の求人募集が全国各地で展開されている昨今、日本三大秘境と呼ばれる宮崎県の奥の奥・椎葉村を選んでくれる人に出会うために、私たちが示せるものは3つあります。

 まず1つ目は、初心者からプロに育つための充実した研修制度です。地域おこし協力隊の任期3年間でプロとしてのスキルを身につけるため、地元の自伐林家の指導を受けながら、作業道づくり、搬出間伐などの実地業務を覚えていきます。加えて、林業大学校への入講や、自伐林業の先進地と提携した県外での研修もカリキュラム化し、より確かな技術と経験を積めるように村がサポートします。

 2つ目は、協力隊卒業後の就業サポートです。自伐型林家協力隊として卒業したメンバーで構成する独立した事業体を作って施業・経営していくことを目標に、村が集約化した森林をフィールドにして生業確立を支援します。さらに、雨で山へ出られない日の新たな業務展開として木材加工場の設置も視野に入れるなど、より幅広い範囲で椎葉の林業を盛り上げていく未来を共に描いていきたいと考えています。ぜひあなたの抱く思いも聞かせてください。

 3つ目は、秘境ならではの生活そのものです。迫りくるように反りたつ山々に囲まれた山間地椎葉村での暮らしは、「田舎暮らし」というより「山暮らし」と言った方がしっくりくる、そんな場所です。厳しい環境の中、先人たちが培ってきた独自の知恵や文化、慣習、民俗芸能は、常に山の神様への敬意と共にありました。それらは長い年月を経た今もなお、季節の行事や神楽、狩猟、焼畑農業など、生活の一部となって人々の暮らしに息づいている様はまさに「日本の原風景」とも呼べるものです。
 そんな場所での暮らしをまるっと楽しめる人にこそ、椎葉を選んで欲しい。決して気負う必要はありません。ただただ自然が好きで、山が好きで、そして人が好き。そんな好奇心を持っている方であれば、きっとここでの暮らしを自分のものにしていただけるのではないかと思っています。

川の口集落の自伐林家・黒木忠さん。日々一人で手入れしている忠さんの山は「美しい」の一言。

川の口集落の自伐林家・黒木忠さん。日々一人で手入れしている忠さんの山は「美しい」の一言。

チェーンソーで切った木を小型バックホーで集めます。マイペースにやれるのが自伐の良さなんだとか。

チェーンソーで切った木を小型バックホーで集めます。マイペースにやれるのが自伐の良さなんだとか。

遊び心を全開に! 楽しみを見出す可能性はあなた次第

 椎葉山地域は世界農業遺産に認定されていますが、その理由にあげられるのが『山間地農林業複合システム』。椎葉の自伐林家さんたちも自分の山をフィールドにした林業を軸にしながら、原木椎茸栽培、畜産業、米づくりなどの農業を組み合わせ、季節の移ろいに合わせて仕事をしています。
 
 そのうちの一人、川の口集落の右田圭之さんは、仕事の傍ら、自宅横の蔵をゲストハウスにしようと、時間を見つけてはコツコツと改装作業を続けています。
「行き着くとこはここよ。(木を切ったら)家をつくらんと」
そう話す圭之さん、いつも何かを作り出すことに夢中なDIY名人です。

 自分が出した材を使って、何かを作る。山や自然に目を向けて、何か面白いことはないかと考える。日常の仕事以外にも、楽しみを見出していくお手本となる遊び心に溢れた先輩方は、椎葉にたくさんいます。そんな人たちとの出会いこそ、椎葉へ移り住む醍醐味の一つ。今は眠っているあなたの好奇心を根底からくすぐってくれるかもしれません。

 さらに、椎葉村には地域おこし協力隊OBOGを含む移住者のつながりも十分に構築されています。全国各地から椎葉に魅力を感じて集まった個性豊かな面々は、興味ややりたいことは様々ですが、ゆるやかにつながり合い、助け合っています。
 そして、共通して持っているのは「椎葉村への敬意」です。ここでの暮らしの中で、周囲の人々や守られている伝統、今ある環境への感謝をより深めていくからこそ、「もっと良くしたい、楽しみたい」という気持ちが芽生える。それは、自分のためでありながら、周りの人のためにもなっていく。それが、地域で生きるということなのかも知れません。

 森で働き、人と共に生きる。そんな生き方にピンとくる方、ぜひ実際に体感しに来ませんか?

ゲストハウスの構想を熱心に話す圭之さん。いくつになっても夢中になるって素晴らしい!

ゲストハウスの構想を熱心に話す圭之さん。いくつになっても夢中になるって素晴らしい!

神楽など季節ごとに行事があり、地域の人と繋がりを感じる暮らしです。

神楽など季節ごとに行事があり、地域の人と繋がりを感じる暮らしです。

未経験でもOK! 森が好き、山暮らしを楽しみたい方をお待ちしています

・未経験OK!
・男女問いません!
・単身、ご夫婦でも大歓迎!
・体力に自信のある方
・自然、山、森林、木が好きな方
・「日本三大秘境」の暮らしを楽しんでみたい方
・「日本の森林を美しくしたい」という夢を描いている方!

■採用後の大まかな流れ(予定)
<1〜2年目>
・椎葉村内での学習及び資格取得
・県外提携先での技術習得研修(数ヶ月間)
・県内林業大学校等での研修機会の提供
・帰村後、村有林をフィールドとして作業路作設、搬出間伐を学ぶ(地元自伐林家の指導を想定)

<3年目>
・村有林をフィールドとした施業(作業路作設、搬出間伐など)
・協力隊卒業後に向けた安定経営のための取り組み

<協力隊卒業後>
・自伐型林家協力隊メンバーで構成する独立した事業体での施業・経営を目標とする
・村が集約化した林地での施業、その他村内での受託施業

■応募フロー
1. こちらの記事の「応募したい」ボタンからご連絡ください。
2. 第1次選考:書類選考の上、結果を応募者全員に通知します。場合によってはweb面談を行います。
3. 第2次選考:最終web面接、試験

少しでもご興味を持たれましたら、この記事の下部にある「興味ある」or「応募したい」をクリックしてくださいね。

■募集期間
募集期間:令和6年9月27日まで 
着任予定時期:令和7年2月 
※着任時期については予定です。本人と相談の上決定します。

■働く条件
・任期
1年更新 最長3年

・報酬等
月額175,935円
(2年目および3年目は若干の昇給があります)
(年2回賞与あり)
(通勤手当は通勤距離に応じて)

・社会保険等
厚生年金、雇用保険等に加入します

・活動時間
8時30分〜17時
(業務内容により変動することがあります。)

・休日等
土日祝 休日に活動した場合は代休を取得
有給休暇 初年度最大10日

・住居
椎葉村がご用意します。
家賃は村で負担します。

・その他
副業OKです。推奨しています。
平成27年から現在まで32名の地域おこし協力隊が着任しています。OBOGのネットワークがあり何でも相談することができます。

■募集要項
https://www.vill.shiiba.miyazaki.jp/promote/2024/08/post_241.php

・応募年齢
 応募時点で、原則50歳未満とさせていただきます。

■併せて、新しい森づくりを牽引する「森林管理専門員」(村正規職員)も募集します。
 詳しくはお問い合わせください。

地元の自伐林家さんたちの交流会。炭火で焼肉が椎葉の定番です。

地元の自伐林家さんたちの交流会。炭火で焼肉が椎葉の定番です。

こんな山々があなたの舞台に

こんな山々があなたの舞台に

椎葉村役場 農林振興課
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椎葉村
椎葉村移住サポートチームが紹介する椎葉村ってこんなところ!

九州中央山地のほぼ真ん中に位置し、人口密度は1キロ平方メートルに5人。淡路島とほぼ同じ広さで、その94%が森林。残りの斜面を家や田畑として利用してきたご先祖様たち。日本三大秘境・椎葉村は、山で生きる知恵と相互扶助の文化が色濃く残る地域です。

自然の恵みを活かしながら、暮らしと仕事を成り立たせてきた椎葉の人は、都会の人にはないおおらかさとたくましさを備えています。ちょっとした自然災害なら、集落の人たちで応急処置ができるし、地域に必要なものは自分たちで作っちゃいます。濃密な人間関係の中で絶妙なバランスを保ちながら、神楽という祝祭空間において自分たちと自然環境(=八百万の神様)を相対化している、そんな風に見えます。

都市部では感じにくい、神様の存在と人との支えあいを日々実感できる。そんな村です。

椎葉村移住サポートチーム
椎葉村移住サポートチーム

椎葉村の現役地域おこし協力隊と協力隊OGがみなさまのサポートを行います🙆‍♀️

🏠日本三大秘境椎葉村🏠に移住して経験した『困ったこと』『嬉しかったこと』などなど、みなさまの実情に合わせた移住サポートを行えるチームです。
😊お気軽にお問い合わせください👍

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