
”登ろう!!”鈴鹿10座「御池岳」 ≪滋賀県東近江市≫
公開日:2025/04/14 06:46
最新情報
「興味ある」が押されました!
2025/04/16「興味ある」が押されました!
2025/04/15今回ご紹介する山は「御池岳」標高1247mです。鈴鹿10座の中では一番北に位置し、鈴鹿山脈の最高峰です。ちなみに滋賀県の最高峰は日本百名山の一つ「伊吹山」1377mになります。全山が石灰岩から成り立っており、周囲は急峻な斜面ですが、山頂付近には平坦な草原が広がり、ドリーネ(注1)やカレンフェルト(注2)などの石灰岩地形が独特の雰囲気を醸し出しています。また、石灰岩質を好む植物をはじめ、鈴鹿山脈では屈指の規模を誇るブナ林、「未来cxに残したい日本の自然100選」に選定されているオオイタヤメイゲツ群落など、多様な植生を楽しむことができます。 (注1)ドリーネは単純なカルスト凹地形(穴)を指す。 (注2)石灰岩の節理や断層に沿って溶食が進んで溝が刻まれ、岩柱が林立している地形。墓石地形。
御池岳登山コース(君ヶ畑からT字尾根コース)
東近江市君ヶ畑町の集落を過ぎて、御池林道を東に進むと御池川の支流である小又谷が本流と合流する地点に駐車場があり、ここから歩き始めます。御池林道を奥に向かって進むと右側にT字尾根登山口があり、ここから登山道が始まります。スギやヒノキの人工林の急登が続き、少し開けた場所から振り返ると、天狗堂の鋭鋒が姿を現します。さらに登ると広葉樹の明るい尾根に出て、少し進んだところに878ピークがあります。 ここからは、なだらかな尾根にブナの美しい森が続き、林床にはオオイワカガミやトクワカソウのの群落がみられます。右側には木々の間から、御池岳の衝立のような姿が見え隠れします。しばらく進むと、やがてT字尾根のTの字の交差点にあたる918ピークに着きます。918ピークで右へ直角に方向を変え、ブナやミズナラなどの落葉広葉樹の尾根をアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。やがて登山道は痩せ尾根になり、慎重に進んでいくと、ヒノキとシャクナゲの森に変わります。岩や滑りやすい木の根に注意しながら登り967ピークを左に見て、その先の岩場を急下降するとT字尾根鞍部につきます。ここから再びブナの森になり、傾斜が少しずつ増してきて、左側にはボタンブチの絶壁が姿を現します。ブナ林はやがてミズナラやオオイタヤメイゲツの林に変わり、さらに急な登山道を登り詰めると、ぱっと視界が広がって、T字尾根下り口に到着します。この辺りはテーブルランドと呼ばれる場所で、なだらかな草原にドリーネやカレンフェルトなど、石灰岩に特有の地形がみられます。草原を進んでいくと、やがてボタンブチにつきます。ここからは天狗堂、日本コバ、銚子ヶ口、雨乞岳など鈴鹿の名だたる山々や琵琶湖などの絶景を楽しむことができます。また、眼下には先ほど歩いてきたT字尾根のTの字がはっきりと確認できます。ここから尾根を目指して登ると、御池岳の山頂方面と奥の平との分岐点があり左に進むとオオイタヤメイゲツ林の中に入り、少し行くと石灰岩が露出した御池岳の山頂に到着します。山頂は木々に囲まれてあまり展望が効かないが、奥の平まで戻ると360度の展望を楽しむことができます。


鈴鹿山脈最高峰、山上に広がる天空の日本庭園
御池川の源流域に当たり、南北3キロメートル、東西数百メートルにも及び山頂部はテーブルランドと呼ばれる台地状の草原と灌木から成り、多くの池や石灰岩が点在します。T字尾根には鈴鹿山脈でも屈指の見事なブナ林があり、また、山頂付近には「未来に残したい日本の自然100選」にも選ばれているオオイタヤメイゲツの群落やカタクリ、バイケイソウなど多様な植物を見ることができます。 奥ノ平からテーブルランドにかけて広大な台地上の高原で、ドリーネやカレンフェルトなど石灰岩地域に特有の地形が見られます。また、台地の西側に形成される急な崖はボタンブチと呼ばれ、鈴鹿10座の絶好の展望台になっています。 「山上平坦ニシテ三十余池アリ」と古い文献に記されており、雨乞の神事の山として崇められてきました。地元である君ヶ畑町の人々にとっては、現在も深い関わりのある山です。「東近江八景」、「関西百名山」、「花の百名山」に選定されています。


このプロジェクトの地域

東近江市
人口 11.03万人

東近江市企画課が紹介する東近江市ってこんなところ!
滋賀県、とりわけJRの駅があるまちは、京都に近いところからたくさんマンションができており活気が溢れています。一方、少し駅を離れたらのどかな風景が広がります。田舎といってもマンション暮らし・アパート暮らし・一軒家暮らしとさまざまな住み方が選べます。お仕事も工業や農業だけでなく社会福祉法人や特色のあるNPO、地元商店街等での起業とバラエティ豊かです。京都や大阪へ通勤する人も多いです。 原始的な自然というより身近な里山が多く、遊具のある大きな公園や地区ごとの図書館など、仕事のリフレッシュやのびのびとした子育てがしやすい環境もそろっています。 古くから人が行き交う街道があるため移住してくる人に対してもウェルカムです。 まずは一度、足を運んでみてください。
このプロジェクトの作成者
「うるおいとにぎわいのまち東近江市」 東近江市は、滋賀県の南東部に位置しています。
〇「森里川湖の自然」 東に鈴鹿山系、西に琵琶湖を有しており、 多様な自然を楽しむことができます。 〇「おいしい近江米の産地」 耕地面積、米産出額ともに「近畿1位」です。 〇「製造業が盛んなまち」 関西圏と中部圏の中間である地理的優位性を 活か し、多数の企業が進出しています。 〇「千年を超える歴史、文化、伝統」 本市の歴史は、縄文の昔に始まり万葉集に詠わ れ、木地師やガリ版印刷等のものづくり文化・ 伝統が現代まで大切に育まれてきました。
「東近江市で生まれ、育ち、生涯を通じてこのまちで 満足のできる人生を過ごしている」と実感できるまちを 目指しています!
企画課では、定住移住の相談窓口として、 日々移住希望者からの相談を受け付けています。 移住に関して些細なことでもお気軽にご相談ください。