
「心がけ」と「技術」で挑む、ものづくりの未来。アーム産業が語る、人を大切にする経営とは
公開日:2026/02/19 02:36
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2026/02/19ものづくりの町として世界に知られる新潟県燕三条。
この地で70年以上にわたり工具を作り続けてきたアーム産業は、その確かな技術力だけでなく、社員を大切にする温かい企業文化でも注目を集めています。
今回は、代表取締役社長である川又由禧朗様と、長年同社を支えてきた常務の川又隆資様に、これからの時代における製造業のあり方や、企業を成長させる鍵となる人材について話を伺いました。
会社は生き残るために、社員を幸せにする
──まず、アーム産業の事業展望についてお聞かせください。
川又(社長): 「事業の展望」と聞かれると、大層な話に聞こえるかもしれません。しかし、私が考える会社の展望とは、ただ一つ、「業界で生き残ること」です。そして、そのために最も大切なのは、社員が幸せに生きていける会社であり続けることだと考えています。
社員にきちんと給料を払い、賞与を出し、社会保険や労働環境を整える。それが経営者の何よりの責任です。地域貢献は、きちんと税金を払うことで果たせると考えています。会社という船が沈まないように、老朽化する設備を更新し、生産性を維持していく。そうして、社員と会社が健全に存続していくことが、私にとっての最大のビジョンです。
──社長の「社員ファースト」の考え方が非常に印象的です。具体的にはどのような取り組みをされているのでしょうか。
川又(常務): 社長のその信念は、給与や福利厚生のあらゆる面に反映されています。例えば、当社の給与制度は、年齢問わず全社員が毎年必ず昇給する仕組みです。賞与も業績に応じてですが、きちんと支給されます。これは「頑張っている社員に報いたい」という社長の強い思いがあるからです。
また、一般的な企業では役員には残業代がつきませんが、当社では役職的には役員クラスの権限委譲があっても労使の関係は崩さず、時間外手当がつく仕組みにしています。ゴルフの社内コンペも業務として手当が支払われるなど、社員が日々の努力を報われるよう、あらゆる面で配慮しています。
社長が社員を大切にすることで、社員も会社を大切にする。この良い循環こそが、アーム産業の強みだと感じています。


求めるのは「嘘をつかない人」と「努力できる人」
──御社が求める人材について教えてください。
川又(社長): 最も大切なのは、「嘘をつかない人」です。失敗をしたら、「失敗しました」と正直に言える人。私は社員が失敗をしても怒りませんが、嘘をつかれる時には烈火のごとく怒ります。できないことは「できません」で構いません。ただ、そこからどうすればできるようになるか、努力することが大切です。
川又(常務): その上で、社長は「応援したくなるくらい努力する人」も求めていると思います。以前、フォークリフトの運転が上手く乗りこなせない社員がいました。しかし、彼は誰よりも一生懸命でした。周りも悩みかけていた時、社長からも昼休みにマンツーマンで指導していました。そして、その社員はきちんと運転できるようになったのです。
川又(社長): 社員として雇った以上、会社はその人の「生きる場所」を提供しなければならないと考えています。もし、指導する社員がうまく教えられないなら、私が教えればいい。そうやって、全員が活躍できる場を作りたいのです。
──社長の温かい人柄が伝わるエピソードですね。
川又(社長): 社員の中には、作業スピードが他の人と比べて2/3くらいの方もいます。彼は作業スピードが他の社員より劣っているように見えますが、決して休むことなく、黙々と仕事をしてくれます。彼には「スピード」ではなく「継続」を求めればいいのです。彼には黙々と継続した作業ができる環境で仕事をしてもらっています。一人ひとりの個性や能力を活かす「適材適所」こそが、会社を強くすると信じています。
──会社の事業についても、かなりオープンにされている印象です。X(旧Twitter)で社長が登場する回など、実際に製品を使った実験されたりなどもしていましたよね。
川又(常務): 私たちは、自社で一貫生産する「ものづくり」にこだわっています。材料の調達から加工、組み立て、そして出荷に至るまで、製品のほとんどを自社で管理しています。この一貫した生産体制は、世界中の現場を支える工具を生み出す原動力になっています。
川又(社長): もちろん、完全に全製品の全工程を一貫生産することはできません。協力会社様にお願いしている工程等もあるのですが、そういった他社との協力関係や分業体制も全てオープンにしています。これは、お客様に真実をお伝えしたいという思いからです。そして、全て日本製の当社の製品に自信があるからこそ、オープンに情報発信ができるのです。


働き方の新常識「心がけ」と「法律」のバランス
──多様な働き方が広まる現代で、人材育成の難しさや、世代間のギャップを感じることはありますか?
川又(常務): 非常に感じます。特に「8時10分前集合」という言葉の解釈ひとつでも、世代によって考え方がまったく違います。私たちの世代は「5分前行動」が当たり前だったので、7時50分を指すと考えます。しかし、若い世代の中には「8時10分前」を「8時7分や8時8分」と捉える人もいるのです。こういった微妙なズレは他の場面でも顕著で、自分の分野外の仕事は手伝わなくていいと思う人や、就業時間前のコミュニケーションや簡単な準備さえも労働時間と認識する人もいます。こういったギャップを意識してコミュニケーションを取る重要さを痛感しました。
──今後の採用活動における課題はありますか?
川又(常務): 地方の製造業は、若い人たちから「怖い」「堅苦しい」といったイメージを持たれがちです。しかし、当社の場合は、働きやすい環境が整っています。残業が少なく、有給休暇も取りやすい。人間関係も良好です。こうした魅力を伝えていきたいのですが、なかなか伝わりにくいのが現状です。
──未来の仲間にメッセージをお願いします!
川又(常務): アーム産業は、社員を大切にする会社です。私たちは、皆さんの努力をきちんと評価します。もし、ものづくりに興味があるなら、まずは一度、会社見学に来てみてください。
川又(社長): 私は、「今いる人間で戦う」という言葉を大切にしています。人が来なければ、今いる社員を大切にすればいい。求職者の方には、アーム産業が社員一人ひとりを尊重し、安心して長く働ける会社であることを知ってほしいです。
川又(社長): これは、法律上の働き方と「心がけ」の働き方の違いです。法律上は就業時間から仕事が始まりますが、プロである以上、最高のパフォーマンスを発揮するための「心がけ」も大切です。それは例えるなら、プロ野球選手が試合前にトレーニングをするのと同じ。試合という本番で最高のパフォーマンスを発揮するための準備です。
若い人たちに求めるのは、この「心がけ」の部分です。しかし、その「心がけ」を強要すると、ハラスメントに繋がってしまうというジレンマがあります。今、社会全体が法律上の働き方に偏りすぎて、この「心がけ」の部分が失われつつあるように感じます。私は、この二つのバランスをうまく取っていきたいと考えています。


このプロジェクトの地域

三条市
人口 9.12万人

三条市移住コンシェルジュが紹介する三条市ってこんなところ!
ちょうどいい田舎、三条市。 新潟県三条市は、新潟県のちょうど真ん中に位置するものづくりのまち。 東京から2時間と上越新幹線が止まる燕三条駅や高速道路のインターチェンジがあり、アクセス抜群の地域です。人口は約10万人の都市で、中心市街地にいけばスーパーやコンビニがそろっており少し車を走らせると山や自然が豊かな下田地域にもいける都会と田舎の側面を持つ地域。 ものづくりの技術は世界から認められており、 いくつかのアウトドア用品の有名ブランドも実は三条市が本社だったりします。 幻の西洋梨ル・レクチエやシャインマスカットを始めとした豊かな自然が育む高品質な農産物も魅力です。 三条市をもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください! https://sanjo-city.note.jp/
このプロジェクトの作成者
●お仕事紹介 ・商人の街、三条市には多くの魅力的な地元企業&雇用があります◎ビビっときた方には三条市でのお仕事やプロジェクトにスカウトさせていただいております!求人の情報も記事掲載してまいりますのでチェックしてみてください!
●お家探しサポート 不動産屋さんや空き家活用団体と連携してあなたの目指すライフスタイルにぴったりな家のご提案をします。お気軽にご相談ください。
「住みたいまちを見つけたい」 あなたに寄り添った相談に乗ってます。 三条市に決まっていなくても全然OKです。 お気軽にオンライン面談申込、お待ちしております。 2023年度から三条市移住コンシェルジュとして活動をしている、きら星株式会社という移住サポートをするチームメンバーにて運営しております。
スタッフ1 【三浦佑太郎】 茨城県出身、27歳。前職・エンジニア。 好きなものはサウナとビールと野球と麻雀。 ひとの話をきくのが大好き、好奇心強め。 「いつかは地方へ」と思っていて、面白い場所へ流れていったら三条市へ流れ着きました。
スタッフ2 【本間翔太】 新潟県新潟市出身。 きら星に所属しながらも、三条市内でコーヒースタンドを営んでいます。妻、息子、7匹の猫に囲まれながらおだやかな生活を送っています。
スタッフ3 【神 友里】 地元新潟と湘南の2拠点生活実践中! 夫&息子と、都会的くらしの魅力と、ローカルの魅力、双方を満喫しています。やりたいことが実はローカルで叶った!そういう場面に立ち会えたらと思っております。












