【福井県南越前町】山に入ったら、地域のことが見えてきた。南越前町の森から広がる人と仕事🌳
公開日:2026/10/23 01:37
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2026/10/23「興味ある」が押されました!
2026/10/23こんにちは。福井県 南越前町 地域おこし協力隊の古田です。
町内の今庄宿にあるゲストハウスとの出会いをきっかけに、この町に移住し、早5年がたちました。
南越前町は人口 約9,000人の小さな町ですが、山も、海も、街もあり、鉄道の駅が4つ、北陸自動車道のインターチェンジも2か所ある、ちょっと便利な田舎です。
春は山々の柔らかい緑、夏は名産の花ハスが咲き誇る風景、秋は色づく山々、冬は雪景色と荒々しい日本海。四季によって様々な表情を見せてくれる自然に日々感動しています。
そして、よそから来た人をあたたかく受け入れてくれる町の方々がたくさんいます。
これまで都市部も含め、いろいろな場所で生活してきましたが、私はこの町での暮らしがとても気に入っています。
森を歩くと、地域が見えてくる
私は普段、移住・関係人口の創出をテーマに、都市部と地域との接点づくりや、移住を考えている方の相談、地域体験の企画などに取り組んでいます。
そんな私がここ最近、力を入れて関わっているのが「森林・林業」です。
林業というと、「山に入って木を伐る仕事」というイメージを持つ方も多いかもしれません。 もちろん、それも林業の大切な仕事の一つです。
一方で、町内の山の管理を担う南条郡森林組合の仕事に同行し、日々、山を歩いていると、林業は思っていた以上に地域そのものと深くつながっていることが分かってきました。
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例えば、山の境界を確認するためには、昔から地域に住んでいる方の話を聞く必要があります。
また、森林を管理するためには、土地の歴史や集落の成り立ちを知ることも欠かせません。
獣害、人口減少、高齢化、災害、担い手不足といった地域課題も、山を歩いていると次々につながって見えてきます。
私自身、森林組合の業務に同行し、山林の調査や森林境界の確認、地権者との立ち会い、作業道の測量、植林地の状況確認、現場管理など、さまざまな仕事を見せてもらってきました。
そこで感じるようになったのが、「森を知ることは、地域を知ることでもある」ということです。
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南越前町は、町の大部分を山林が占めています。
だからこそ、山を歩くと、この地域で人がどのように暮らしてきたのか、これからどんな課題に向き合っていく必要があるのかが見えてきます。
観光地を巡るだけでは見えてこない地域の姿が、森の中にはありました。
森林から、新しい仕事や活動が生まれる
もう一つ、林業に関わってみて面白いと感じているのが、「関わり方の幅広さ」です。
林業は、木を伐ったり植えたりする現場仕事だけではありません。
面積や木の本数など森林情報を地図上で管理する専門的なソフトウェア、ドローンによる森林調査、測量、森林所有者との調整、事業管理、商品開発、営業、企画など、さまざまな仕事があります。
私自身、以前はIT分野でエンジニアや新規事業開発の仕事をしていました。
その経験から見ても、森林・林業の分野には、デジタル技術や企画、事業開発など、都市部で培った経験を活かせる余地がたくさんあると感じています。
一方、現場に入る仕事には、地域との関係をつくる面白さがあります。
山に入れば、地域の方と話す機会が増えます。
集落の歴史を聞いたり、山に詳しい方のお話をお伺いする中で、少しずつ地域のことが分かってきます。
また、日々顔を合わせる中で、自分のことを覚えていただくことも増えてきます。
仕事を通じて、地域に自分の居場所が増えていく。そんな関わり方もあることがわかってきました。
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また現在、私は地域内外のメンバーと一緒に「たくらぼ」という活動にも取り組んでいます。
林業をはじめ、行政、法律、農業、カフェ経営、学生など、それぞれ異なる領域や専門性を持つメンバーが南越前町に集まり、実際に地域を歩きながら、地域資源をどう活かせるかを考える活動です。
森林や集落を歩き、地域の人の話を聞きながら、「ここでどんな体験がつくれるだろう」「どんな拠点があれば人が集まるだろう」「地域の資源を商品やサービスにできないだろうか」といったことを話し合っています。
現在、 ・地域の特産である花ハスや山に生える植物から香りを抽出したプロダクトの開発 ・地域の豊かな自然やあたたかい人との交流を体験できるスクール型の企画 ・地域の魅力あふれるプレイヤーや場所を紹介するZINE(※小冊子)づくり など様々な企画を形にすべく、皆で知恵を出し、手を動かし、実現に向けて頑張っています。
こうした活動をしていると、森林・林業はそれ単体で完結するものではなく、人や技術、アイデアが地域に入ってくる「入口」になり得るのではないかと感じます。
林業から、人との出会いが生まれる。
林業から、新しい地域との関わり方が生まれる。
そして、林業から、仕事が広がる。
南越前町では、そんな可能性を少しずつ試しています。
まずは、一度山に来てみませんか?
こうした「森を入口に地域を知る」体験を、今年は学生の皆さんにもしていただきました。
一つは、アメリカから南越前町を訪れた大学生の受け入れです。
約1週間、町内の拠点に滞在し、林業の現場だけではなく、「たくらぼ」への参加、地域医療を担う若手医師との交流、バイオマス発電所の見学など、森林・林業を入り口に様々な切り口から地域を体感してもらいました。
暮らしている場所も、文化も、違う学生が南越前町の山に入り、地域の人の話を聞く。私たちにとっても、普段当たり前に見ている地域を違う視点から見直す機会になりました。
もう一つは、大阪から来られた大学生グループの受け入れです。
皆さんには、林業だけでなく、農業、獣害対策など、南越前町の暮らしに関わるさまざまな現場を見てもらいました。
一見すると別々のテーマに見えるかもしれません。
ですが、実際に地域を歩いてみると、それぞれが複雑に繋がっていることが見えてきます。
例えば、山の中では増えた鹿によって若い木や下草が食べられ、ただ植林をしただけでは、苗木が育たなくなっています。
下草の生えない山は、雨による土砂流出が増え、保水力の低下や災害の危険性が高まります。
また、熊によって樹皮が剥ぎ取られたことによって木が枯れてしまい、せっかく長い時間をかけて先人が育ててきた木の価値が0になってしまうこともあります。
獣害は山の中だけの問題ではありません。
動物が里に下りてくると、田畑では農作物が食べられ、道路では車との衝突事故が起きるなど暮らしにも大きな影響が出ています。
一方で、育ちが悪かったり、材として利用しにくかったりする木でも、木質バイオマスとしてエネルギーに活用する道があります。
「木材として使えないから終わり」ではなく、地域の中に別の出口があることも、現場を見ることで分かります。
また、山で働く人を支えているのは、林業関係者だけではありません。
以前、森林組合の職員が山でハチに襲われ、重篤な状態になった際、地域医療を担う医師の処置によって命が救われたことがありました。
山で働くことと、地域に医療があること。
これも、実際の暮らしの中では切り離すことのできない関係です。
山があり、田畑があり、動物がいて、林業があり、農業があり、エネルギーがあり、医療があり、そこで人が暮らしている。
地域では、一つの課題だけが独立して存在しているわけではありません。
森から地域を見ることで、それまで別々に見えていたものが、少しずつ一つのつながりとして見えてきます。
それが、私が考える「森を入口に地域を知る」ということです。
そして、この体験は学生だけのものではありません。
南越前町の林業に興味がある方
地方で働くことを考えている方
自分の技術や経験を地域で活かしてみたい方
移住までは考えていないけれど、地域と少し深く関わってみたい方
そんな方がいれば、ぜひ一度、南越前町に来てみてください。
私が実際に地域をご案内します。
森林や林業の現場だけでなく、そこで働いている人、暮らしている人、地域が抱えている課題や、これから生まれそうな可能性まで含めて、一緒に歩きながらご紹介します。
「森を入口に地域を知る」とは、どういうことなのか。
ぜひ、ご自身の目で確かめに来てください。
このプロジェクトの地域
南越前町
人口 0.92万人
ふくい嶺北連携中枢都市圏事務局(福井市役所)が紹介する南越前町ってこんなところ!
福井市から車で約30~40分ほどの場所にある南越前町は、豊かな自然と歴史あるまちなみ、人のあたたかさが感じられる地域です。 福井市との行き来もしやすく、自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、自分らしい働き方や地域との関わりを見つけることができる魅力的なまちです。
このプロジェクトの作成者
福井県の嶺北地域の11自治体が所属する共同体です! このアカウントでは、嶺北地域の11自治体自治体の地域おこし協力隊の活動の様子や、地域の魅力についてたっぷりご紹介しています✨