上島町のみならず多くの過疎地域にとって、移住を希望する方（移住希望者）が実際に移住するにあたって大きな課題となるのが、仕事と住居の確保です。このうち仕事については、リモートワークの普及によって、課題とはならない移住希望者が現れてきました。一方、住居については、過疎地域における空き家の数は漸増する傾向にはあるのですが、移住希望者が入居可能な空き家の数は限られたままであり、空き家の供給が追い付かないという状況が依然として続いています。
「空き家はたくさんあるのに、住める空き家が見つからない！」
移住希望者が空き家を利活用できないのには、様々な要因があります。空き家を利活用できない要因として特に多いのが、「改修が必要な状態のままで放置されている」です。所有者や、購入や賃借を希望する移住希望者にとって、それら空き家を住むことのできる状態にまで改修することは、時間的にも金銭的にも、そして人材的にも、大きな負担です。特に移住希望者にとっては、まだつながりがない、あるいは、つながりがまだ希薄な地域において、空き家改修に必要な多くのリソースを集めていく必要に迫られます。空き家利活用の分野においては、移住先の地域社会から移住希望者に対するサポートが求められていると感じています。

設立以降の当NPO法人の活動は、「空き家をすぐに住むことのできる状態に改修し移住希望者に貸し出す」というものですが、移住希望者の中には「自分自身の手で自分好みに空き家をＤＩＹして、これから住む家を整備したい」という方々も一定数おられることがわかってきました。
本事業では、当法人が移住希望者のＤＩＹ技術を学び、移住の準備をしていくなかでその伴走支援をし、「上島町で住居を見つけたい」「ＤＩＹを学びたい」というニーズに応える活動を「移住体験事業」として実施することにより、上島町への移住者を増やす機会を創出します。
一度この機会に、上島町に来てみませんか？　そして、空き家について多角的に学んでみませんか？