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「新たな林業」と「新たな山村価値」を創造するプレイングプロデューサー [幹部候補]
山に入り木を伐る生活は、かつて日本では当たり前のことでした。山はエネルギー源であり、暮らしのフィールド。そんな生活のための山は、生活様式が変遷する中で暮らしから離れていき、現在は総人口のわずか2.5%のみが山村に居住しているというのが現実です。
しかし近年、生活様式のパラダイムシフトなどから、主に若手を中心に林業の新規就業者は増加傾向にあります。林業就業者が仕事をするために必要なフィールドは、一度人の手が入り、そして離れた山。人の手から離れて久しい山林が増え、次の担い手に繋げられないという課題があります。
その課題解決のため、森林経営管理制度、つまり現所有者から委託を受けた自治体が、民間へ経営を再委託するという動きが始まりました。
今回募集するのは、そんな山林の再配分に自治体とともに取り組む人材です。
山をビジネスにする人や仕事を増やし山村活性化したい。2023.10「やましごと工房ふくい」を新規設立
<<代表理事の工藤さんにお話をお伺いします。>>
日本の森林の面積は国土の約70%を占めますが、国内総生産(GDP)のほとんどは残りの30%から生み出されています。
日本は経済大国ではありますが、それは国土の30%程度の利用で成し得たものであって、あまり生かされていない70%の森林を産業利用できたら、私たちはどれだけ豊かになるでしょうか。
その気づきが「やましごと工房」の原点でした。
森林や林業に関わる業務に携わる中で、ビジネスニーズを見つけ、それを育ててビジネスを興すお手伝いをしたい、最初は小さくても良いから、森林にまつわるビジネス(やましごと)を創る役割(工房)を担いたい。
それが、やましごと工房のミッションです。
<<山村が復活するにはビジネスが重要ということですか?>>
経済循環を目指すならマネタイズが必須条件です。
だから、最近は行政からも「儲かる林業・稼げる林業を!」という声が上がっていますが、それだけではなく、林業を核とした関連ビジネスをも創造することが、山村に人を呼び、地域の活性化を図ることができる糸口だと思っています。
<<やましごと工房は、どんな事業を展開してますか?>>
私自身、大学で林学を学び、その後25年以上にわたり徳島県庁で林業行政に携わってきたのですが、その間、林業事業者や森林所有者と行政の間には、しばしば理解のギャップがあることを痛感してきました。
行政は法律に基づく制度を実行することが主な仕事ですが、その制度が地域や事業者にとって本当に役立っているかどうかは、実はもっと大切なことなんです。
「やましごと工房」を立ち上げたのは、このギャップを埋めるためです。
私たちは、自治体における林業行政の実務をサポートすることで、自治体職員の負担を軽減し、よりスムーズな林業支援を実現しています。
でも、それだけじゃなく、私たちのもう一つの大きな役割は、従来の制度を、事業者や森林所有者が実際に使いやすい形に変えていくこと。
つまり、実際に現場で役立つ、実用的なソリューションを提供することにあるんです。
工藤剛さん(一社)やましごと工房ふくい代表理事
お仕事風景
やましごと工房は、徳島県と福井県の2か所にあるとお聞きしました
徳島県では一定の成果を得て、その分野では全国的な知名度を得ることができました。
そんな中、福井県の林業関係者の皆様ともご縁ができて、やましごと工房のイズムを福井に拡げたら、林業も山村も盛り上がるのではないかという話になり、「一般社団法人やましごと工房ふくい」を設立しました。
<<福井の仲間の皆さんにもお話をお伺いします>>
(中西昭雄さん (一社)やましごと工房ふくい理事/中西木材(株)代表取締役)
越前市で中西木材の社長を務める傍ら、今回やましごと工房ふくいの立ち上げに踏み切りました。
木材屋として現場作業や住宅事業、木質ペレットなど幅広く手掛けてきましたが、長年林業業界に携わりながら、山を次の担い手に繋げていく必要性をひしひしと感じていました。また それは、ノウハウや山主との信頼関係の蓄積という点から、行政よりも民間が介入すべき事業だと強く感じたのです。
国もその課題について取り組み始めていて、森林環境譲与税を取り入れ、山主の意向調査や森林調査を実施するよう推し進めています。私は、社会課題こそビジネスチャンスとして捉え積極的に取り組んでいくべきと考えています。
やましごと工房ふくいでは、こういった「林業ソリューション事業」を行政と伴走しながら、社会課題解決型の新しい仕事として真剣に取り組んでいきたいと考えています。正直、まだ走りたての事業で、新しく入ってきてくれる隊員の方にも相談を交え力添えをいただきながら確立していきたい。あなたの力を貸してください。
事務作業がメインの地味な仕事にはなりますが、趣味や生活で愉しめる余白を大事にしていただいたり、メインの事業以外で山に関する仲間たちと、おもしろい息抜きの楽しみ方を見出して、充実した暮らしを福井で実現していただきたいです。
(松下明弘さん (一社)やましごと工房ふくい理事/(株)CINQ代表取締役社長)
林業の現場作業などに十数年従事してきましたが、先に紹介のあった山林の課題は身に迫る形で直面していました。そんな中で、工藤さん、中西さんに誘われ、やましごと工房ふくいの設立に参加しました。
坂井市竹田地区という山村集落で薪火料理のレストランも経営しています。自家製のソーセージやクロワッサン、朝取れ野菜などを、県産の薪木を使用したオーブンで調理したり、食器には、けやきプレートやサクラのパン皿など地元の木素材を使ったりして料理を提供しています。
今回の募集は林業行政コンサル、事務作業の多いお仕事です。同じ林業業界でもこういった余白の部分、生活を豊かにする部分にも興味があったら、少し違った観点からも林業を楽しんでいる僕たちのお店に息抜きに来てください(笑)
僕自身、岐阜県の出身で、妻の出身地にIターン移住した移住者です。本店のある竹田地区や2号店のある敦賀市を中心に、まちづくりや移住者のコミュニティとつながっているので、今回移住していただく隊員の方にも広い視野で仲間づくりを応援できると思います!福井での生活を楽しんでもらいたいです。
<<具体的にはどんなお仕事をするのでしょうか?>>
基本的には自治体による森林・林業行政の実務部分をサポートする業務です。
自治体の少ないマンパワーで大きな行政効果を上げるお手伝いをしたいと考えています。
しかし、行政課題というのは自治体によってまちまちで、どの自治体にも同じ手法で行政のお手伝いをするのはナンセンスです。
そこで、我々の業務の根幹となるのは、自治体がどんな行政課題を持ち、それに対して森林・林業がどんな形で貢献できるのかを考え、具体化すること。
つまり、森林・林業行政の実務部分のサポートの仕方をオーダーメイド的に企画し、そしてオペレートすることが業務になります。
左から中西さん、松下さん
お仕事風景
募集概要
【雇用関係】あり(一般社団法人やましごと工房ふくい のスタッフとして採用)
※ 福井市役所との雇用関係はありません
【募集人数】1名
【勤務地】一般社団法人やましごと工房ふくい(福井県福井市、県内外の出張・研修等あり)
【勤務時間】月曜日から金曜日の勤務
8時30分~17時15分の8時間勤務(休憩時間1時間)
【休日・休暇】完全週休2日制(土・日・祝)
年次有給休暇(勤務後6か月で10日付与、以降法定により付与)、年末年始休暇
産前産後休暇・育児休暇・介護休暇・子の看護休暇・慶弔休暇(以上、無給休暇)
【雇用期間】令和6年4月1日~令和7年3月31日(着任日は相談可)
以降、継続雇用予定
(地域おこし協力隊として任期は最長3年)
【給与】年収330万円(月給制)
(源泉徴収、社会保険料等を控除)
通勤手当:通勤距離に応じて支給
家賃補助:応相談
【福利厚生】社会保険(雇用保険・健康保険・厚生年金・介護保険)、労災保険
【活動経費】地域おこし協力隊制度での活動経費は118.7万円(通勤手当、家賃補
助、車両リース費、研修費用、その他業務上必要な経費に充当)
その他、会社として事業費あり
【求める人材】
・フロンティアスピリットを持ち、新しいことに挑戦する意欲がある方。
・森林経営や地域振興に情熱を持ち、地域と共に成長したい方。
・環境保全と社会貢献を実現したいと考えるリーダーシップを持つ方。
【業務に必要なスキル】森林経営管理制度に係る福井市業務の支援を行います。
・文書作成
・ミッションに対する対応方法の企画
・森林所有者との連絡調整
・アンケート調査結果等の情報処理
・ワード、エクセルでのフォーマット企画・作成(エクセルの場合は演算処理も含む)
・地形図読解
・地図情報システム(QGIS)の活用
・GPSによる測量
・森林の踏査
以上のスキルはOJTによる習得も含みます。
<<詳しくは福井市役所HPの募集要項をご確認ください>>
https://www.city.fukui.lg.jp/sigoto/nourin/ringyou/ringyoutiikiokosi.html
※応募に興味のある方はぜひ「興味ある」ボタンを押していただけると嬉しいです。
森林調査(道なき山を歩く歩く歩く)
図面作成(最近はデジタル化が進んでいます)
開催日程:2024年02月09日~ 2024年03月10日
所要時間:10〜30分
費用:
最小催行人数:1 人
集合場所:オンラインまたはリアル
解散場所:オンラインまたはリアル
オンラインまたはリアルで本募集の説明やご質問、ご相談を随時受け付けています。
お気軽にご利用くださいね!
※応募に興味のある方はぜひ「興味ある」ボタンを押していただけると嬉しいです。
募集を延長しております。ご応募お待ちしております。
ご応募順に選考いたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
「やましごと工房ふくい」は令和5年10月に設立した林業ベンチャーです
詳しくはこちらをご覧くださいhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000123263.html
未経験者、初心者歓迎です!
林業に関わったことがある方は全国民のうちのほんの僅かで、ほとんどの方が未経験で林業界に入ります。
OJT体制も強化しますので、ぜひご応募ご検討ください。
オンラインで随時ご説明もしていますので、お問い合わせもお気軽にどうぞ。
よろしくお願いいたします。
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<<地域おこし協力隊制度を活用する福井市の思いは?>>
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(小林靖和さん 福井市農林水産部林業水産課主幹)
福井市は市の面積の約60%が森林ですが、管理できていない山がたくさんあります。
山村住民の減少や不在村森林所有者の増加が著しく、課題は山積みです。
その一方で、やる気のある若手の林業者が生まれつつある状況にあります。
森林組合や民間の林業事業体、自伐林家・自伐型林業者など山仕事に携わる様々な方々への支援を拡充してきましたが、合わせて必要なのが、森林所有者に意向を確認した上で、市が仲介役となり森林所有者と担い手を繋ぐ仕組みづくりです。
やる気のある林業者に山のフィールドをうまく繋ぐためのマンパワーがさらに必要で、やましごと工房ふくいさんと協業することで林業と山村を活性化したいと思っています。さらに地域おこし協力隊制度を活かして、本事業に携わりながら、山村で楽しく暮らしていただける方を仲間に迎え入れたいと思って募集をはじめました。
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<<福井市での暮らしや魅力をおしえてください>>
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(永井恵実さん 福井市農林水産部林業水産課主事)
なんと言っても、ほどよく田舎、ほどよく街、というのが福井の特徴です。
保育園にも入れましたし、大きな病院もあって子育てにも安心です。
山が近くて自然が豊か、というと全国の田舎がそうですけど、福井はそんな中でも星がきれいで水が美味しく、そして海の幸・山の幸と食材がとても豊富です。
日本海を有する福井のお魚、米どころ福井のお米で握られたお寿司は絶品です。飲食店やお菓子屋さんもたくさんあります。ちなみに私は真鯛と越前がに、そしてスイーツが大好物です。2024年3月には北陸新幹線も福井・敦賀まで延伸しますので、さらに期待大のエリアになりますよ。
移住される方は不安も大きいと思いますが、生活面でもお仕事面でも何でもお気軽にご相談ください。地域おこし協力隊は私たちの仲間です。就任後の日々のサポート体制も充実しますので、安心してご応募いただけたらと思います。
福井県福井市で、森林の育成及び保全、林道の整備、水産資源の育成、漁港・漁場の整備並びに森林公園の管理、地域緑化の推進を行っています。
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