新旭町は高島市の中心部にあり、市役所があるものの、住宅が多くお店が少ない地域です。JR湖西線の新旭駅前にある商業施設エスパは、空きテナントが多く閑散とした状態が続いていました。この現状を変え、高島市の新旭駅前を人が行き交う魅力的な場所にしたいという想いで、市内で介護事業や学童保育、住民の助け合い活動などを運営する「元気な仲間」がエスパを購入しました。

しかし、期待していた助成金の申請が通らず、予算がない中での経営がスタートしました。修繕が必要な箇所も多い、築35年になる建物です。「できることをできる人たちでなんとかしていきたい」という想いで、新旭駅前の活性化と元気な仲間に協力する人たちが集まり始め、自発的にプロジェクトが立ち上がりました。

「やりたいことを自分たちで企画してやる」
「声を掛けると関心のある人たちが集まってくる」
「知り合いの顔が見えたから立ち寄ってみた」

月に１度、中心メンバーと新旭駅前の活性化を実現したい人たちとでミーティングを開催しています。そこで思い描かれた地域の姿を実現するために、中心メンバーを軸として、様々な人たちと流動的に開催しています。8月には「新旭駅前に灯りを灯したい」「仕事から帰ってくる人を迎えて気軽に食事やお酒が楽しめる場を提供したい」との雑談から生まれた「新旭駅前バル」が5時間限定でオープンしました。一人ではできないことを生み出せる場として注目されています。

▼プロジェクトの主要メンバーは以下の6人です。
谷　仙一郎（特定非営利活動法人元気な仲間　代表理事）
猪飼　直之（コミュニティマネージャー）
十塚　悠（場と商品をつくるマーケター）
貫井　亜紀（高齢者介護大好き介護職員）
加藤　圭子（高島市役所・ステークフォルダーコーディネーター）
堀田　金一郎（金ちゃん農園たかしま・生産者）

メンバーには、高島出身者・移住者・二拠点生活者・市外在住者、年齢も職業も様々な人たちで構成されています。

「楽しい」をキーワードに、誰でも気軽に参加できる良い意味でゆるい仲間を増やしたいと考えています。地域内外の人たちが色々な形でつながり、県外の人とも新たなネットワークを築ける場になりつつあります。

ゼロからのまちづくりに挑戦する余地がたくさんあることから、「新旭町だから」こそできることに魅了された人たちが集まってきています。「JRの駅前という好立地という点でも、電車でフラッと訪れて関わることができる」という声もあり、京都からの二拠点生活の場として高島市を選ぶ方もいます。

気軽に参加できるイベントや活動を通じて、楽しい仲間と出会い、ほどよい田舎のまちづくりを一緒に楽しみましょう。

▼出会いたい人
・生み出すことが好きな人
・楽しむことを大切にできる人
・人との関わりが好きな人
・スキルを地域で活かしたい人

興味のある人は「興味ある」で教えてくださいね。
今後の情報をお送りします。