武田さんの本業は滋賀県守山市役所の「環境コミュニケーター」です。市役所の職員として「環境学習」を推進するというお仕事で、全国でも類をみない役職となっているとのこと。平成29年に守山市が出した「環境学習都市宣言」の社会実装を担っています。

市役所に環境学習の専任者を置くというのは、学校などと連携がしやすいという大きなメリットがあります。守山市として環境学習を推進していくために、未来を担う子どもへの五感を使った環境学習が欠かせません。武田さんのような環境学習の専門家が学校と連携しやすい立場にいるからこそ、市全域で宣言通りに環境学習を力強く進めていくことができるのです。「子どもたちにはもちろんだけど、大人たちにも琵琶湖を通して“環境”に興味を持ってほしい。」と武田さんは話します。滋賀県民にとって身近な存在である琵琶湖の魅力を、言葉巧みに講演する武田さんの姿に感動する人は多く、ハイタッチをして帰っていく子どもたちもおり、そこから環境、生物、ゴミ問題、観光といった多様なテーマに興味が移っていきます。武田さんは、そういった人と人がつながっている場を創造できるということは、ワクワクするし、それを市役所の仕事として、ワクワクが始まっていく街づくりの一つのきっかけに関われることは、とてもやりがいがあると感じています。

そんな武田さんには、物心ついた頃から琵琶湖の存在がありました。遊び場が琵琶湖。農家だった祖父母が作った野菜と近所の漁師さんの獲った魚と交換するのが日常の一コマであり、常に琵琶湖を身近に感じ、いつしか水辺が大好きになっていました。

「琵琶湖は、魚釣りを始めとするアクティビティがたくさんある。」
「さまざまな景色。守山市にあるBIWAKOモニュメントからは、琵琶湖のシンボリックなものが見ることができます。」
「琵琶湖の天然鰻やビワマス、氷魚など、豊かな食材が豊富に揃っています」
琵琶湖の魅力を尋ねると、武田さんの琵琶湖への愛が止まりません。
一呼吸おいて、出てきたのは「一番の魅力は琵琶湖がつなぐ縁があることですね」ということ。

「大好きな水辺にゴミが落ちていたから」と、一人で始めた琵琶湖のゴミ拾いも、2017年からは釣り人たちと一緒に清掃活動として企画するようになりました。今では毎回100人以上が参加する規模に発展。そこに参加したのをきっかけに滋賀県へ移住する方もでてきました。

他にも、「琵琶湖の清掃活動をやっています」と話すと、琵琶湖の水を飲んでいる大阪に住む人々に親近感を持ってもらったり、水辺つながりでお父さんに連れて行ってもらった川の思い出を話してくれる人も。どんな人でも身近にある「水」に関わっているからこそ、琵琶湖をきっかけに、様々な縁が繋がっていくと武田さんは話します。

武田さんは「環境を守るというと大袈裟に聞こえると思いますが、そんな大きなことではなく、足元に落ちているゴミをまたがずに拾っていく。これが大切なんです。」と言います。そんな目には、大好きな琵琶湖をきっかけに繋がった縁が未来に向かって進んでいく、そんな様子が見えているのかもしれません。

武田さんが企画する琵琶湖のゴミ拾いの開催情報はこちらから
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10月27日(日)に守山市の第２なぎさ公園で「滋賀セブンの森」を開催します！
清掃活動と小さな自然再生をしますので、ご興味がある方はご参加ください。
募集はWEBサイト、各SNSで告知します。

【淡海を守る釣り人の会】
WEBサイト：
https://oumi-fishing.com/

インスタグラム：
https://www.instagram.com/oumi_fishing/