弥生の御朱印巡り！

伊勢遺跡は東西に約700ｍ、南北に約450ｍ、面積は約30haにおよぶ大規模な遺跡で、弥生時代後期の集落遺跡としては、国内最大級の遺跡です。伊勢遺跡は弥生時代から古墳時代への移行期（紀元１世紀後半から２世紀末）に発達した遺跡です。伊勢遺跡で発見された大型建物群は、琵琶湖南部地域で形成された「國（クニ）」の政治や祭祀を執り行う重要な施設だったと推定されており、我が国の形成過程を考えるうえでも重要な遺跡です。

＜伊勢遺跡史跡公園＞　 所在地：滋賀県守山市伊勢町80番地 開館時間：午前９時から午後５時まで 休館日：火曜日、祝日の翌日、年末年始（12月29日～翌年１月３日） 入館料：無料 館内の主な展示物：映像展示、遺構レプリカ展示、ジオラマ展示

下之郷遺跡は、弥生時代中期の大規模な多重環濠集落です。集落のまわりに幅の広い環濠が３重、さらにその外周に数条の大濠が巡らされています。３重の環濠に囲まれる集落の規模は、東西に330ｍ、南北に260ｍ、面積は約７haにおよびます。 環濠集落は稲作文化と同時に大陸から伝来し、九州から中国地方、近畿、東海へ波及していきます。弥生時代後期以降は各地で消滅していくため、弥生時代中期の特徴的な集落構造であり、環濠の大きさ、形状、本数などは遺跡ごとによって様々です。下之郷遺跡の環濠と他の遺跡の環濠を比べてみると、①規模が大きく、②並行した多重環濠が、③ぐるりと完周した美しい楕円形状となっており、この三拍子が揃った環濠は他では見られません。

＜下之郷史跡公園＞　 所在地：滋賀県守山市下之郷一丁目12番8号 開館時間：午前９時から午後５時まで 休館日：火曜日、祝日の翌日、年末年始（12月29日～翌年１月３日） 入館料：無料 館内の主な展示物：環濠の露出展示、出土品展示

昭和49年の夏、野洲川工事の現場で、児童が土器片を見つけたことをきっかけに発見された遺跡です。弥生時代前期の水田跡や、中期の方形周溝墓群が見つかっています。水田跡は、守山で稲作がはじまったことを示す重要な成果となりました。また、奈良時代の銅印「乙貞」も出土しています。また、服部遺跡は縄文時代から弥生・古墳・奈良・平安時代の遺構が層をなして、地下3ｍから1.5ｍの範囲に積み重なっている複合遺跡です。各時代の遺構が同じ層で入り混じっているのではなく、サンドイッチの様に異なる層に積みあがっており、同じ場所でありながら、各時代の遺構が分離して歴史の流れが読み取れる定点観測ができる遺跡です。

＜埋蔵文化センター＞ 所在地：滋賀県守山市服部町2250 開館時間：午前９時～午後４時 休館日：火曜日、祝日の翌日、年末年始 入館料：無料 館内の主な展示：守山市内の発掘調査での成果の調査・研究・出土品などの展示・公開 　　　　　　　（春季・秋季特別展や企画展も開催）