”登ろう!!”鈴鹿10座「藤原岳」 ≪滋賀県東近江市≫

 藤原岳(1140m)は石灰岩の山で、山頂付近になだらかな高原状の台地ですが、山頂(展望丘)や天狗岩は切り立った断崖で、鈴鹿の山々の絶好の展望ポイントとなっています。田中澄江(注1)の「花の百名山」に掲載され、花の山として人気が高く、山頂付近には鈴鹿山脈で唯一の山小屋「藤原山荘」があります。東近江市側からは廃村となった茨川集落跡から登るルートがあり、三重県側の登山道の賑やかさとは打って変わって、静かで奥深い山旅を楽しむことができます。 (注1)田中澄江(1908年4月11日 - 2000年3月1日)東京都生まれ、脚本家、著作家。中野区教育委員も務めた。山を愛していて「花の百名山」を選んだことでも知られる。東京都名誉都民。

藤原岳登山コース(茨川集落~茨川道、県境稜線縦走)

 林道茨川線は茨川集落跡の手前が終点になっており、ここから歩き出します。すぐに茶屋川の本流があり、渡りやすい場所を探し渡渉します。川を渡ると集落跡には民家を利用した名古屋大学と八幡工業高校の登山拠点施設が建っており、その横に登山口の標識があります。集落裏から茨川道に取り付くと、右が人工林、左側はコナラ、アカシデ、ヤマザクラ、ホオノキなどの落葉広葉樹の林が続きます。やや急な傾斜を登ると平坦な場所に出て、右側から竜ヶ岳が展望できます。このあたりから緩やかな尾根が続きますが、林床にはアセビが茂っており、登山道を見失わないようにしながら進むと小ピークに出ます。県境稜線と間違えやすい場所ですが、ここを左折して5分ほど下ったところが県境稜線で、治田峠からの道と出合います。少し先に標識があり、竜ヶ岳や三重県側の展望が素晴らしい。やがて登山道は尾根の左をトラバースし、鞍部で尾根と合流しますが、再び左側の巻き道になります。尾根に出ると、正面に孫太尾根が近づき、左上には石灰岩がゴロゴロする山頂が見えてきます。この先で登山道は尾根から外れて滋賀県側を大きく巻いていきます。右側のピークが多志田山(965m)で、登山道はその西面を進んでいきます。傾斜が増してきて、右側に尾根が近づいてくると、急斜面をよじ登るようにして尾根にとりつきます。標識があり、ここからは石灰岩の急登になり、浮石も多いので、落石に注意しながら登っていきます。早春にはフクジュソウなどの花々を見ることができ、振り返ると、県境稜線の向こうには銚子ヶ岳、静ヶ岳、竜ヶ岳などの展望が大きく開けてきます。さらに登り詰めると、右側には山頂平原が広がり、左奥へと進むと藤原岳山頂(展望丘)に出ます。山頂からは西側には鈴鹿の山々の雄大な風景が楽しめ、東側に濃尾平野や伊勢湾が広がっており、手前の山頂平原が空中庭園のように見ることができます。

藤原岳カルスト
藤原岳カルスト
冬の藤原岳
冬の藤原岳

彩あふれる花の名山

「花の百名山」、「新・花の百名山」、「日本三百名山」に選定されています。 前述したように藤原岳は田中澄江が昭和55年に発表した随筆集の「花の百名山」に掲載されており、早春から5月頃にかけて、ミノコバイモ、セツブンソウ、フクジュソウ、カタクリ、ヒロハノアマナ、ホソバノアマナ、キバナノアマナ、ヤマエンゴサク、イチリンソウ、ニリンソウなどが次々と花を咲かせます。藤原岳は石灰岩の山であり、高原状の山頂付近には石灰岩のカレンフェルトが見られます。春にはフクジュソウ、イチリンソウ、ニリンソウ、ヒトリシズカなどの春の植物が花を咲かせ、秋にはオオイタヤメイゲツ、コハウチワカエデなどの紅葉も楽しめます。藤原岳と御池岳の中間にある白船峠(白瀬峠)の周辺には、ブナのまとまった林も見ることができます。  三重県側での藤原鉱山では現在でも石灰石が採掘され、山容が大きく変化しています。

フクジュソウ
フクジュソウ
カタクリ
カタクリ

このプロジェクトの地域

滋賀県

東近江市

人口 11.03万人

東近江市

東近江市企画課が紹介する東近江市ってこんなところ!

滋賀県、とりわけJRの駅があるまちは、京都に近いところからたくさんマンションができており活気が溢れています。一方、少し駅を離れたらのどかな風景が広がります。田舎といってもマンション暮らし・アパート暮らし・一軒家暮らしとさまざまな住み方が選べます。お仕事も工業や農業だけでなく社会福祉法人や特色のあるNPO、地元商店街等での起業とバラエティ豊かです。京都や大阪へ通勤する人も多いです。 原始的な自然というより身近な里山が多く、遊具のある大きな公園や地区ごとの図書館など、仕事のリフレッシュやのびのびとした子育てがしやすい環境もそろっています。 古くから人が行き交う街道があるため移住してくる人に対してもウェルカムです。 まずは一度、足を運んでみてください。

このプロジェクトの作成者

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「うるおいとにぎわいのまち東近江市」 東近江市は、滋賀県の南東部に位置しています。

〇「森里川湖の自然」  東に鈴鹿山系、西に琵琶湖を有しており、  多様な自然を楽しむことができます。 〇「おいしい近江米の産地」  耕地面積、米産出額ともに「近畿1位」です。 〇「製造業が盛んなまち」  関西圏と中部圏の中間である地理的優位性を  活か し、多数の企業が進出しています。 〇「千年を超える歴史、文化、伝統」  本市の歴史は、縄文の昔に始まり万葉集に詠わ  れ、木地師やガリ版印刷等のものづくり文化・  伝統が現代まで大切に育まれてきました。

「東近江市で生まれ、育ち、生涯を通じてこのまちで 満足のできる人生を過ごしている」と実感できるまちを 目指しています!

企画課では、定住移住の相談窓口として、 日々移住希望者からの相談を受け付けています。 移住に関して些細なことでもお気軽にご相談ください。

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