
コラム:富山県高岡市の移住コンシェルジュ⑤ 200年以上の伝統、伏木曳山祭「けんか山」
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2025/06/05「興味ある」が押されました!
2025/05/31タイから富山県高岡市に来て早2か月。海・山・川・食・路面電車・大型ショッピングモール・大仏など、日本の素晴らしさがコンパクトにギュッと詰まった町で、憧れのローカル移住ライフを楽しみながら、地域おこし協力隊・移住コンシェルジュとして「繋ぎ役」を担う人、和田です。 8年半の長きタイ駐在生活により、日本の作法を忘れ去ってしまいながら、そんな自分を温かく支えてくれる町のみなさんのやさしさに支えられて、今日も元気に楽しく生きております。 そんな素敵な町と人とを、たくさんの方とお繋ぎすることが私の使命です。
毎年5月の第3土曜日、伏木で開かれる魂の祭典「けんか山」
日本でも珍しい、重さ8トンもの曳山(神輿)をぶつけあう祭「伏木曳山祭」。
昨年の能登半島地震の影響が伏木地区でも大きく出ており、いまだ復興中の伏木では、昨年に引き続き誘客をしない形で祭が開催されました。
それでも、ちらほらと欧米の方を見かけるなど、私のように「伏木在住の方の知り合い」という立場を利用して、この貴重な祭を外から「観戦」しに来られた方々を見掛けました。


伏木曳山祭の概要
伏木曳山祭は、前日夜から2日間開催されます。
初日夜は宵山(前夜祭)として、曳山のライトアップが楽しめます。
山蔵前に勢揃いした上町、中町、湊町、石坂町、寳路町、本町、十七軒町(明治の大火で焼失したが、2016年に復元)全7基の曳山のライトアップはまさに壮観。曳き手の熱気も相まって、前日からボルテージは最高潮。
2日目(本番)は昼に「魅せる」華麗な飾りの曳山「花山車」の「町内曳き」が行われ、北陸の長い冬の終わりと春の訪れを喜びながら、威風堂々、町中を練り歩きます。
そして夜には華麗な花飾りから一転、戦闘モードの提灯飾りの「提灯山」に衣替え。 曳山のぶつかり合い「かっちゃ」が始まります。


伏木の人にとって、曳山は魂そのもの
能登半島地震の際、地盤の液状化など被害の大きかった伏木では、身内の方の身の安全の次に、蔵にしまわれた曳山の無事を確認しに行かれた方がとても多かったそうです。
「曳山は無事か」「蔵の扉は開くのか」
幸いにも全てが無事で、伏木の地元の方々は胸を撫で下ろされたと聞いています。
人や時代が変わっても、200年以上という長き歳月の中受け継がれ、熱狂を生み続けてきたこの祭と、それに懸ける地元の方々の思いが、ずっと変わらずに強く繋がり続けていることを示すエピソードだと感じます。
核家族化やテクノロジーの進化によって、社会との生きた繋がりが薄れつつあると感じる昨今ですが、この祭に参加して、地方には素晴らしい生きた繋がりが残されていることを深く感じることができました。
来年こそは誘客が再開され、より多くの方で賑わう伏木曳山祭を観たいと思いますし、まだ来られたことがない方には、ぜひ一度、この激しくも人間らしい祭を直接観て体感していただきたいと思います。


このプロジェクトの地域

高岡市
人口 16.13万人

富山県高岡市が紹介する高岡市ってこんなところ!
富山県高岡市が紹介する高岡市ってこんなところ! 高岡市は、本州のほぼ中央で日本海に面する富山県の北西部に位置し、深緑と清らかな水に包まれたとても自然豊かな地域です。 400年余りの歴史を持つ高岡には、工芸技術や祭礼、歴史的建造物が数多く継承されており、山町筋や金屋町、高岡大仏をはじめ、瑞龍寺、勝興寺や雨晴海岸、吉久の町並みなどの観光資源が点在しています。 <“たかおか”の魅力はこんなトコ!> *暮らし・・・程よい田舎で、ゆったり暮らす、安心して暮らす! *しごと・・・“たかおか”は、とても働きやすいまち! 伝統産業から工業系企業まで、ものづくりのまちならではの産業が集まっています。 また、女性の就業率も高く、待機児童がゼロのため、子育てと仕事の両立もできます。 企業へ就職したい方へ、さまざまな支援を行っています。
・歴史を肌で感じられ、 ・新緑と清らかな水に囲まれ、 ・美味しい味覚の楽しみもたくさん!
歴史や文化・自然の恵みがいっぱいのまち。 是非、一度、“たかおか”に来て見られ。

















