地方だからこそできる「やってみたい」をカタチに。地方・商店街で新価値を創出しよう

【商店街の灯を絶やさないために――TREEが仕掛ける次のステージ】

かつて金物のまちとして栄えた三条市中心市街地は、人口減少と大型店郊外化の波を受け、歩行者通行量はピーク時の３分の１以下にまで落ち込みました。シャッターが降りたままの店舗、若者の流出、高齢化する商店主…地方が抱える課題の縮図がここにあります。

しかし 2017年、古民家を改修した拠点施設「TREE」の誕生を契機に流れは変わりました。若者が集まり、商店主とコラボした高価格帯バーガーや若手新規出店が話題を呼び、中心市街地の歩行者数は２倍以上に回復。国土交通大臣賞や地域再生大賞など外部評価も獲得し、まちは再び「挑戦が芽吹く森」として息を吹き返しつつあります。

とはいえ、この芽を持続可能な森へ育てるには、まだ人が足りません。TREEの現在のチームは平均年齢28歳、挑戦心は旺盛でも地域全域をカバーするにはマンパワーが圧倒的に不足しています。特に、自治会や既存コミュニティとの橋渡し役、起業希望者を伴走支援するマネージャー、空き店舗の利活用を具体化するプロデューサー役など、地域外の知見を持っているよそ者を大歓迎しています。

三条市には、年間４万人規模の来訪者を呼ぶ三条マルシェ、若者が運営する古着・クラフトの小商い、金物まつりや凧合戦といった伝統行事が点在します。これらを糸として織り直し「日常に挑戦が溶け込む商店街」をデザインすることが次の大きな目標です。今回ジョインする協力隊には、TREEが培ったイベントノウハウやSNS発信力、行政とのルートをレバレッジしつつ、自らもプレイヤーとして汗をかき、中心市街地全域をフィールドに新しい文化・経済循環を創り出していただきます。

協力隊制度は最長３年間ですが、私たちが本当に求めているのは「任期後もこのまちで挑戦を続ける仲間」です。だからこそ業務委託という柔軟な形態を採用し、副業や自身の事業立ち上げを歓迎しています。TREEは「耕し、任せ、引き継ぐ」をバリューに掲げ、あなたのプロジェクトが未来の起業家を育てる連鎖を応援します。

DIY精神が根づく三条で、空き店舗をリノベして次世代カルチャーの発信拠点をつくるのか。マルシェを再設計して地域通貨を循環させるのか。はたまた職人技とデジタルを掛け合わせて世界に向けて商品を発信するのか。具体的なテーマはあなた次第。必要なのは「カオスを歓迎し、自分で土を耕し、次にバトンを渡す覚悟」です。

行政からはKPI達成のための予算とデータ、TREEからはイベントスペースや地域人材とのコネクション、メンター陣の知見がフルオープン。地方創生の最前線で自分のアイデアを社会実装できるまたとない機会

それが今回の募集です。あなたの挑戦で三条の次世代を共に作っていきましょう

あなたの「好き」をまちのエンジンに TREEが求める協力隊像は、スキルや肩書よりも「姿勢」です。 具体的には、未経験の領域でも好奇心を持って飛び込み、失敗を学びに変えられるマインドセット。

そして、地域の歴史や人へのリスペクトを大前提としながら、自分の「好き」や「課題感」を言語化し、行動で示せるスタンスです。以下に挙げる７つのキーワードに胸が高鳴る人は、間違いなくこのフィールドで輝けます。

①開拓精神 – 空き店舗を自分の手で改装し、古家具でポップアップを組む過程を楽しめる。

②物語を重視する – 商品やイベントを物語で語り、SNSや動画でファンを共犯者にできる。

③コーディネート – 行政・商店主・若者をつなぎ合意形成を推進できる交渉力。

④アントレプレナーシップ – 月５万円規模の小商いを複数立ち上げ、挑戦が続く経済設計に挑む意欲。

⑤エッジの立った企画力 – 職人技×アニメ、伝統凧×デジタルアートなど異分野を掛け合わせ化学反応を起こす発想力。

⑥共助の精神 – 仲間の挑戦を応援し合い、困ったら助ける文化を醸成できる余白。

⑦長期視点 – 任期後も三条に関係を持ち、次世代の挑戦を耕し続ける意欲。

TREEは完璧超人を求めているわけではありません。

大事なのは「足りないピースを自覚し、補い合うチームプレイ」。

現メンバーには映像クリエイター、マーケター、保育士、シェフ、花屋など多様なバックグラウンドが混在し、それぞれが得意領域で樹を支え合っています。

また、副業や自分のプロジェクトを推進することも推奨。地域内外のクライアントワークをこなしながら自身のブランドを育てる「パラレルキャリア型」こそ、TREEが目指す新しい地方の働き方です。

地方でも都会と同等、あるいはそれ以上のクリエイティブを発揮したい――そんなハイブリッドな志向を持つあなたを待っています。

最後に。

「地方創生」というキーワードは結果論だと弊社は考えます。 自分のやりたいことが誰かのためになる連鎖が次世代まで続くこと。これが地方創生と呼ばれるだけだと思っています。

三条では、あなたの挑戦が即座に街の景色を変えます。責任は大きいですが、得られる達成感と人のつながりは都市部の何倍もの濃度で返ってくるでしょう。自分の「好き」と地域の未来を重ね、共に次の三条をつくりませんか？