東京からIターン。シングルマザーの上田さんが三条で見つけた幸せの形とは

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2025/12/11

「今の暮らしは120点です!」 そう笑顔で語るのは、2023年7月に新潟県三条市下田地域へ移住した上田響さん(34歳)。小学生の娘さんと東京から移り住み、子育ても仕事も充実した毎日を過ごしています。

移住の決断から実現まで、わずか3カ月。しかも「移住準備で大変だったことはありません」と断言します。どのようにして移住を決意し、今どんな暮らしを手に入れたのでしょうか。

毎日がしんどい…母娘が幸せに暮らすための決断

長野県出身の上田さんは、2018年に離婚を機に娘さんとともに東京へ。娘さんと二人で心機一転、新たな生活をスタートさせました。しかし、憧れの地だった東京暮らしは、仕事と育児の両立に追われる日々でした。

仕事は夜遅くまでかかり、保育園のお迎えや家事などすべて一人でこなさなければならず、周りには頼れる人もいない…。仕事は夜遅くまでかかり、保育園のお迎えや家事などすべて一人でこなさなければならず、周りには頼れる人もいない…。しだいに孤独感を抱えるようになったといいます。 「ディズニーランドや渋谷でのショッピングなど、都会ならではの遊びを娘と満喫できたのは良かったです。でも、日々が忙しすぎてママ友すらできないんです。正直苦しかったです」

転機となったのは、娘さんが小学2年生になった頃でした。授業についていけず、「学校に行きたくない」と訴えるようになったのです。その姿に心を痛めながらも、フルタイムで働く上田さんには、休ませる選択肢はありませんでした。

このまま東京で暮らすべきかという悩みを抱えながら過ごすうちに芽生えたのが、「もっと人との関わりが持てて、心豊かに暮らせる場所で子育てがしたい」という思いでした。その思いはしだいに強くなり、地方への移住を決意したのです。

地方移住を決意してからは、まずは移住先探しです。移住支援サイトで情報を集め、長野・新潟・鹿児島・香川を候補候補地を絞りました。そのなかで魅力的だと感じたのは三条市の起業型地域おこし協力隊「TryAnd.プログラム」の募集だったといいます。

「実はいつか起業してみたいと思っていたんです。三条市のサポートの手厚さは全国一でした」

三条市起業型地域おこし協力隊「TryAnd.プログラム」は、自らのアイデアをもとに地域に根ざしたビジネスを立ち上げて、地域の活性化に貢献することがミッションです。隊員は1年の期間で集中的に起業に向けたアドバイスや支援を受けながら、地域の課題を見つけ地域に必要とされるビジネスを構築することができます。活動期間中は、月給や活動費の支給に加えて格安アパートも用意されています。その家賃は経費として活動費でまかなうことも可能です。経済的な不安がなく挑戦できる環境が整っていました。

三条市に住むと決めてからは、移住準備も驚くほどスムーズでした。2023年5月に応募、6月に採用決定。提携企業によるオーダーメイド移住体験ではこれから暮らす予定のアパート、学校、スーパーといった普段の生活で使う場所を見学し、暮らしのイメージを具体的につかみました。そして7月には引っ越しを完了しました。

地域おこし協力隊活動時の上田さん(左から2番目)
地域おこし協力隊活動時の上田さん(左から2番目)

「勉強が楽しい」「ごはんがおいしい」娘の笑顔が増えた

移住してから上田さん親子の生活は大きく変化しています。 特に変わったのは、娘さんの学校生活です。現在通っているのは全校生徒80人ほどの小規模な小学校。校長室が生徒の遊び場となるほど先生と児童たちの距離が近く、温かな雰囲気です。娘さんは仲の良い友達がたくさんでき、笑顔が増えたといいます。さらに、学習面でも成長が見えたそうです。 「本当に驚いたんですけど、娘が『勉強が楽しい』って言うようになったんです! 東京の学校では授業についていけなくて劣等感があったようですが、いまは先生が丁寧に個別指導してくれて勉強が理解できることから自信がついたみたいです」

そしてもう一つ、意外な変化だったのが、娘さんのアトピー改善です。理由ははっきりしないものの、「空気や食べ物、そして心の安定が関係しているのかもしれません」と上田さんは話します。

さらに、生活環境の変化は食卓にも表れています。 お米がとびきり美味しく、スーパーの野菜も新鮮で手頃な価格で、食事が楽しみになったのだとか。地域の人々から野菜のおすそ分けも頻繁にあるそうで、地域の人たちとの交流も深まっています。

これからもずっと三条で暮らしたい!

「仕事面でも充実しています」と上田さん。 現在は、駄菓子屋の経営とオンライン事務代行の二本柱で活動しています。

地域おこし協力隊としての1年間は、一人親向けの学童保育付き住宅、盆栽づくりなど、さまざまな事業にチャレンジしましたが思うような成果は出せませんでした。

しかし2024年春、新たに始めた駄菓子屋の経営が転機となります。 店舗営業に加え、学校の文化祭や地域イベント、福祉施設でのレクリエーションなど、月に10回ほど出張販売を実施。子どもからお年寄りまで、幅広い世代とつながるきっかけになっています。

さらに、この地域でのつながりを通じて得たのが、オンライン事務代行という新しい仕事。健康食品会社の事務やWebサイト制作を担当しています。

「パソコン一つあればどこでもできる仕事です。フレキシブルに働けるから、娘の学校行事にも気兼ねなく参加できます。今の働き方が最高です!」

三条市での暮らしを振り返り、上田さんは「心に余裕ができて悩みがほぼなくなりました」と穏やかな表情を見せます。 数カ月に一度、東京へ行く機会はありますが、以前は感じなかった満員電車や人混みの疲れを今では強く実感するようになったそうです。

「私にとって東京は“遊びに行く場所”。もう“住む場所”ではありません。これからも三条で娘と一緒にゆったりと暮らしていきたいです」

子育ても、仕事も、遊びも。やってみたいことが尽きないと語る上田さん。 その生き生きとした表情からは、地方移住がもたらした豊かさと、未来への期待があふれていました。

ちょっとでも『気になる!』という方はこちらの記事に是非リアクションで教えてください! 移住コンシェルジュが新しい暮らしを見つけるお手伝いをします!

上田さんが経営する駄菓子屋さん
上田さんが経営する駄菓子屋さん

このプロジェクトの地域

新潟県

三条市

人口 9.12万人

三条市

三条市移住コンシェルジュが紹介する三条市ってこんなところ!

ちょうどいい田舎、三条市。 新潟県三条市は、新潟県のちょうど真ん中に位置するものづくりのまち。 東京から2時間と上越新幹線が止まる燕三条駅や高速道路のインターチェンジがあり、アクセス抜群の地域です。人口は約10万人の都市で、中心市街地にいけばスーパーやコンビニがそろっており少し車を走らせると山や自然が豊かな下田地域にもいける都会と田舎の側面を持つ地域。 ものづくりの技術は世界から認められており、 いくつかのアウトドア用品の有名ブランドも実は三条市が本社だったりします。 幻の西洋梨ル・レクチエやシャインマスカットを始めとした豊かな自然が育む高品質な農産物も魅力です。 三条市をもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください! https://sanjo-city.note.jp/

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

2023年度から三条市移住コンシェルジュとして活動をしている、きら星株式会社という移住サポートをするチームメンバーにて運営しております。

スタッフ1 【三浦佑太郎】 茨城県出身、27歳。前職・エンジニア。 好きなものはサウナとビールと野球と麻雀。 ひとの話をきくのが大好き、好奇心強め。 「いつかは地方へ」と思っていて、面白い場所へ流れていったら三条市へ流れ着きました。

スタッフ2 【本間翔太】 新潟県新潟市出身。 きら星に所属しながらも、三条市内でコーヒースタンドを営んでいます。妻、息子、7匹の猫に囲まれながらおだやかな生活を送っています。

スタッフ3 【神 友里】 地元新潟と湘南の2拠点生活実践中! 夫&息子と、都会的くらしの魅力と、ローカルの魅力、双方を満喫しています。やりたいことが実はローカルで叶った!そういう場面に立ち会えたらと思っております。

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