【農業🌾地域おこし協力隊】担当課インタビュー🎤滋賀県米原市・東草野地域

【Q：地域の課題を踏まえ、行政としてどのような未来を目指していますか？】

東草野地域は、条件不利地といわれる中山間地に位置し、甲津原（こうづはら）、曲谷（まがたに）、甲賀（こうか）、上板並（かみいたなみ）の4つの集落が連携しながら農業を営んでいます。しかし、役員を含む農業従事者の高齢化が進んでおり、将来の農地保全に強い危機感を持たれています。 特に、傾斜のきつい農地での草刈りや、シカ・サルなどによる獣害対策は平地よりも労力を要し、現在のメンバーだけでは今後の営農継続が難しい状況です。そうした背景から、地域おこし協力隊の募集について地域から要望をいただきました。

行政としては、みらいつくり隊員として来てくださる方と、地域の集落営農の皆さんの双方にとって「来てよかった」「来てくれてよかった」と思える関係づくりを目指しています。日々の不安や悩み、取り組みたいことを定期的に話し合いながら、一緒に課題解決へと進んでいけるよう、丁寧にサポートしていきます。 また、農業を生業の中心としながら、将来的には地域農業の経営担い手として、集落の持続可能な発展に取り組んでいただけることを期待しています。さらに、観光や食などの視点も取り入れ、東草野の4集落それぞれが“訪れたくなる目的地”となるような仕組みづくりにもチャレンジしていただければと考えています。

【Q：着任後のサポート体制と受け入れ環境について教えてください。】

着任後は、4集落で構成される「一般社団法人 東草野農業振興会」の皆さんが中心となり、米づくりや伊吹そばの栽培など、農業の基本的な作業をともに行いながら丁寧に指導します。すでに地域としての営農体制や年間の作業スケジュールが確立されているため、農業未経験の方でも安心して取り組むことができます。 また、みらいつくり隊OG・OBとのネットワークを通じて、相談や情報交換ができる環境づくりを行います。みらいつくり隊員が取り組みたいテーマや関心に合わせて、地域内外の人や場所をご紹介し、活動の幅を広げられるよう支援します。

地域側も新しい発想や挑戦を歓迎しており、魅力発信や新商品の開発などに積極的に取り組める環境が整っています。地域の方々と協力しながら、これまでにない東草野の魅力を一緒に形にしていくことを期待しています。

【Q：任期終了後のイメージや、その先の展望を教えてください。】

任期終了後は、農業振興会の一員として地域に残り、将来的には経営の担い手として農業経営に主体的に関わっていただければと考えています。また、お米やそばなどの農産物に付加価値をつけて販売したり、加工品として新たな商品を企画・販売したりと、農業を軸にさまざまな挑戦に取り組んでいただきたいと思います。 在籍中の3年間は、地域での活動を通して、自分がやりたいことを見つけるための期間でもあります。終了後には、東草野地域での農業を基盤に、ご自身のスキルや経験を掛け合わせながら、新しい形の地域づくりを実現してもらえることを期待しています。

【Q：オンライン面談では、どのようなことが相談できますか？】

オンライン面談は、どんな些細な疑問でも気軽に相談できる場です。 「ちょっと気になる」「もう少し話を聞いてみたい」といった段階でも大歓迎です。ざっくばらんにお話ししながら、活動内容や地域の雰囲気を知っていただければと思います。

東草野地域は、「将来的にしっかり農業に取り組みたい」「地域の担い手として活躍したい」という方にぴったりのフィールドです。農業の経験がなくても大丈夫。地域の方々が求めているのは、何よりも“人柄”です。 「楽しく百姓しよう！」を合言葉に、仲間と一緒に農業を楽しみ、地域を元気にしていきたいという方を心から歓迎します。私たちはあなたの挑戦を全力で応援します。ぜひ、ご応募ください。