
地域と作る子どもたちの居場所「日野里山フリースクール」の取り組み
公開日:2025/12/10 01:21
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2025/12/12「興味ある」が押されました!
2025/12/11日野町は、滋賀県立大学と人材育成、持続可能な地域づくりおよび地方創生に関する包括連携協定を令和4年6月2日に締結しています。本協定は、人的・物的資源を有効に活用し、地域社会に貢献することを目的として実施しているもので、今年度は、学生が日野町でフィールドワークを行い、地域で収集した情報から日野町の魅力を発信する記事を作成する取組を行っています。 本記事は県立大学生が作成した記事になります。ぜひ興味あるボタンを押してください。 ここからは、本文をご覧ください。
今回は滋賀県日野町の「日野里山フリースクール」の代表の山下 江津子さんにお話を伺いました! フリースクールでは学校に行きづらい子どもたちが、学校や学年の壁を越えて共に活動しています。子どもたちがありのままでいられる場所を作る山下さんの思いと日野町の魅力をご紹介します!
▼日野里山フリースクールのHPはこちら! https://hinosatoyama.studio.site/
自然に囲まれた「もう一つの居場所」
日野町にある「日野里山フリースクール」は、不登校や学校に行きづらい子どもたちが安心して過ごせる場所だ。教室の代わりにあるのは畑や台所、グラウンドなど自然を中心としたフィールドだ。学校・学年を越えて子どもたちが集まり、野菜を収穫したり料理をしたり一緒に遊んだり、ともに活動している。 今回はこのフリースクールを設立した山下さんにインタビューを行った。
このフリースクールには現在小中学生約25名が通っていて、今は特に低学年が多い。いつもフリースクールに通う子もいれば、学校と併用してたまにフリースクールに通う子もいる。毎日学校に通うことは難しくても、たまにフリースクールに来て気持ちをリフレッシュすることができる。フリースクールがあるから学校も頑張れているという子もいる。 山下さんたちスタッフは、子どもたちがありのままでいられるために、話し合いの場を大切にしている。毎朝、朝の会では子どもたちと大人で議論が繰り広げられる。ここでは大人も子どもも対等になり、信頼関係を築いている。最初は自分の意見を言えなかった子が、ありのままの自分を受け入れてくれる場として自信を取り戻していく。それからフリースクールを離れて学校に戻る子も、またフリースクールに戻ってくる子もいる。フリースクールは本当に多様な形で子どもたちの居場所となっている。

日野町だから生まれた居場所づくり
山下さんは、「日野町は困ったことがあったら助けてくれる町」だと言う。 山下さんは日野町への移住者でもある。山下さんは移住後、古民家を改装してカフェや子ども食堂を運営していた。しかし、当時小学生だった息子が学校で生きづらさを感じ、居場所をなくしてしまった。通えるフリースクールを探したが、希望に合う場所は見つからなかった。 「ないなら作ってしまえばいい!」そう決意して立ち上げたのが日野里山フリースクールだ。 初めての試みで不安も大きかったが、「声を上げると日野町の人は誰かが助けてくれる」と感じ思い切って立ち上げを決めた。実際に、不要になった本やピアノを寄付してくれる人、畑の収穫を手伝ってと誘ってくれる人など、地域の人達からの後押しがあった。人の距離が近く、自然の恵みと人のつながりが日常にあることが、日野町の魅力だ。


フリースクールが育む「地域との未来」
フリースクールは学校の代替ではなく、地域と子ども、親をつなぐ架け橋だ。学校かフリースクールどちらが良いという訳ではなく、どちらともあっていいのだ。 そして里山フリースクールが支援を行うのは子どもだけではない。月に1度の保護者会では、親同士が思いを共有する。子どもが「社会に受け入れられている」と感じられるだけでなく、親自身も「一人じゃない」と思えるようになる。「もしフリースクールがなかったら、うちの子はどうなっていただろう」と語る保護者も少なくない。 さらに、里山フリースクールは学校から出席認定を得ることができ、先生が生徒の様子を見に来ることもある。地域と学校の距離も確実に近づいてきているのだ。
子どもたちの居場所づくりは、子どもたちの生きるか死ぬかの問題にも関わっている。地域と学校で支え合い、子どもたちのもう1つの居場所づくりはまだ続いている。
フリースクールでは、一般の方でも参加できるイベントを開催している。 ・日野さとやまカフェ (12:00-16:00) 12月16日(火) 是非お気軽にお越しください!

このプロジェクトの地域

日野町
人口 2.00万人
日野町 企画振興課が紹介する日野町ってこんなところ!
日野町は、滋賀県の南東部、鈴鹿の山麓から西に広がる湖東平野に位置する町です。伝統ある歴史と豊かな自然の中に、近江日野商人の三方よしの精神と進取の気風が息づいています。
このプロジェクトの作成者
滋賀県の南東部、鈴鹿山系の西麓に位置する東西14.5km、南北12.3km、総面積117.60平方kmの町です。霊峰・綿向山を東に望む日野町は、町の花である「ほんしゃくなげ」が咲き誇る、無限の大地が育んだ自然環境に恵まれた町です。
















