アルプスの麓で働き、暮らす人たち　～折り返しの決断！夫婦で登る次の人生へ～

■介護の一区切り・夫婦での登山が背中を押した 　 Ｏさんが一歩を踏み出せたのには3つのきっかけがありました。1つ目は、ご家族のご病気などで続いていた介護が一区切りを迎えたこと。

「50歳過ぎてくると、みんなこれから介護で大変になる年齢なんでしょうけど、私の場合はどちらかというとそれが解放されたような感じでした」

2つ目は、40代から夫婦で始めた登山がきっかけで長野へ出掛ける機会が増え、「山の近いところに住みたいな」と思うようになったこと。三つ目は、人生の折り返し地点に差し掛かり、「これまでは週末の仕事とかも多くなかなか夫婦の時間がとれないことが多かったので、暮らしも充実させる環境に変えていきたい」と考えたことです。

ご家庭が落ち着いたことや趣味を通じた長野への想いが重なり、長野への転職に心が傾いていきました。

■希望と違う紹介先で迷いも

とはいえ、転職活動はすんなり進んだわけではありません。

Ｏさんが希望していたのは北アルプスに近い安曇野市周辺でしたが、当社から紹介したのは諏訪湖畔の岡谷市にある企業でした。「諏訪湖エリアは、希望してないエリアだったんですよ」と笑いながら振り返ります。それでも担当者は、インテリア業界で培った経験が生かせる職場だと考え、「まずは気軽に面談だけでもどうですか」とお声掛けし、少しずつ理解を深めていただきました。

■寄り添いながら伴走してくれた担当者

Oさんにとって、当社担当者はとても力強かったと仰っていただきました。求人紹介に加えて、面接の準備や現地での段取り、お試し移住の手配などもサポート。「面接のときに、直接企業に聞きづらい際等に、しっかりフォローしていただいた」とＯさんは笑顔で振り返ります。面接に行ってみると、インテリア業界で培った経験が活かせそうだと感じ、選考も「トントンと進んでいった」そうです。

また、現地面談の前日に地域の移住相談窓口を訪ねる段取りや、夏に利用できる「お試し移住」施設の予約もサポート。「親身にフォローいただいた」と感謝し、本業が忙しく、なかなか段取りを組めないときにも、都度次のアクションの連絡をくれたので、心配なく選考を進めることができたったといいます。

■山と湖の町で描くこれから

こうして決めた転職先は諏訪湖のほとりにある家具関連企業。Ｏさんは「北アルプスも南アルプスもまんべんなく近いエリアなので、今ではベストなんじゃないかと思っています」と新天地の魅力を語ります。

仕事については「積み重ねが大事だと思うので、新しい職場でも長く続けたい」と笑顔を見せます。まずは2年間、岡谷市の賃貸物件で暮らし、その間に地域に溶け込みながら、次の人生の方向性を探っていきたいそうです。

「期待と不安が入り混じったような状態で、不安はありますが、年齢的にもこういうチャレンジはもう最後かもしれないと感じています」と語るＯさん。介護を経験したからこそ見えてきた“自分らしい暮らし”と“好き”を生かした働き方。

自然豊かな地域で新しい一歩を踏み出したいと感じているなら、気軽にご相談いただけると意外なご縁が見つかるかもしれません。