渋谷から瀬戸内へ引越し。田舎すぎず都会すぎない香川県坂出市をご紹介
公開日:2026/09/09 01:04
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2026/09/09「興味ある」が押されました!
2026/09/09年々「地方移住」を考える方が増えています。この記事を読まれているあなたも、そのお一人かもしれません。 移住と聞くと「一大決心」のように感じる方は多く、実際、移住にまつわるさまざまな不安の声をよく耳にします。 しかし、夫婦で東京から移り住んだ筆者の実感は、「都内での引っ越しと大差ない」というものでした。今日はそのくらい身近で、それでいて豊かな「地方への引っ越し」の魅力を、香川県坂出市を舞台に少しお話しさせてください。 まずは簡単に自己紹介を。筆者は東京・渋谷で会社員として働いたのち、地域おこし協力隊として坂出に移住し、現在は市の移住相談窓口を担当しています。10年以上都市部で暮らした経験をもとに、都心での生活と比べて何がどう変わったのかを具体的にお伝えしながら、日々移住希望者の方のご相談に応じています。 お時間のある方は、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
朝は瀬戸内、昼は東京。坂出市のアクセスが想像以上だった話
筆者の住む香川県坂出市の最大の特徴は、なんと言ってもその立地です。 ギネス記録にも認定された「瀬戸大橋」が架かる、本州と四国の結節点。目の前には穏やかな瀬戸内海が広がり、大小の島々が浮かぶ景色は、いつ見ても飽きることがありません。 そんな海を横目にJR坂出駅から朝の電車に乗れば、昼には東京駅に着いています。この距離感は、移住前の筆者には想像もつきませんでした。
◆「遠い県」から「意外と近い街」へ 関東にお住まいの方が移住を考えると、まずは有楽町の「ふるさと回帰支援センター」を訪ねる方が多いと思います。その段階では、四国・香川県はまだ「果てしなく遠い場所」に感じられるはずです。 ところが、実際に引っ越してみると、この感覚は大きくズレてきます。 朝8時の電車に乗れば、東京のランチタイムに間に合う。おしゃれなお店で昼食を楽しむことだってできてしまいます。もちろん、都心の人の多さには毎回驚かされますが(笑) というのも、坂出駅には岡山と高松を結ぶ快速「マリンライナー」が停車します。岡山まで約40分、高松までは約20分。岡山からは新幹線で東京まで約3時間20分。つまり、実質乗り換え1回で東京まで行けてしまうのです。
◆「四国に住む」というより「本州と四国のあいだに住む」 この立地のおかげで、坂出での暮らしは「田舎に住む」というより「本州と四国のあいだにある、ほどよい規模の街に住む」という感覚に近いものがあります。 坂出への移住と聞くと「遠くへ行く」と思われがちですが、住んでみると心理的な距離はかなり近い。朝、静かな海を眺めていたかと思えば、昼には東京にいる。実際に筆者も、朝から瀬戸内海で釣りをして、昼に東京で買い物をしていた日がありました。なんとも贅沢な立地だと感じています。
◆関西・名古屋は「車のカバー範囲」、空港はふたつ使える 兵庫・大阪・京都・名古屋あたりまでは車でカバーできる距離です。高速道路を使えば3時間ほどで大阪・梅田。プライベートな空間を保ったまま移動でき、買い物をしてもそのまま積んで帰れる。地味ですが、これは意外と大きなメリットです。 もうひとつ、坂出ならではだと感じているのが「空港をふたつ使い分けられる」ことです。高松空港だけでなく、瀬戸大橋を渡った先の岡山桃太郎空港も、電車でも車でも1時間ほどで到着します。 岡山からは羽田・新千歳・那覇へ。高松からは羽田・成田・那覇へ。羽田と那覇は両方から飛ぶので、時間帯の選択肢は単純に倍。札幌へ直行したいときは岡山、LCCで成田を使いたいときは高松、といった使い分けもできます。ちなみに岡山空港は駐車場の大半が無料なので、車で乗り付けて数日置いておくこともできます。
◆アジアも近い、高松空港 そして海外、とくにアジア圏となると、高松空港の存在感が一段と大きくなります。 たとえば、近年人気の韓国。坂出駅から高松空港までリムジンバスで約1時間、そこからLCCで仁川まで約1時間30分。待ち時間で1時間を含めてもトータル約3時間30分です。 一方、東京から向かう場合、成田までのアクセスだけで片道1時間30分〜2時間。フライトも約2時間30分かかります。台湾や香港も同様で、「アジアが近い」という感覚は決して大げさではありません。
海・山・うどんが10分圏。生活インフラは市内で完結
ここまでは「遠くへ出かけるとき」の話をしてきましたが、暮らしの豊かさはむしろ、毎日の半径のなかにあります。 渋谷に住んでいたころ、休日に海や山へ出かけようとすると、まず電車に1時間以上揺られる必要がありました。着いた先も人でいっぱいで、帰るころにはどっと疲れが出る——そんなことの繰り返しでした。 一方、坂出市では車で10分から20分も走れば、海にも山にもたどり着けます。しかも、その雄大な景色をほとんど独り占めできてしまう。この違いは、暮らしの質を思っていた以上に変えてくれました。
◆車で10〜20分、瀬戸内の絶景 まず挙げたいのが沙弥島(しゃみじま)です。かつては島だった場所が陸続きになった海岸エリアで、瀬戸大橋を間近に望む砂浜が目の前に広がります。あまりの美しさに、つい時間を忘れて見入ってしまうほどです。近くには東山魁夷せとうち美術館があり、海を眺めながらコーヒーを楽しむこともできます。 反対方向に目を向ければ、瀬戸内海国立公園の一部である五色台。四国八十八ヶ所の一つ、白峯寺が佇み、展望台からは瀬戸内海の島々と瀬戸大橋を一望できます。 さらに内陸側には大きな府中湖があり、カヌーなどのウォータースポーツを楽しむこともできます。 これらすべてが、市街地から車で10〜20分の距離にあります。
◆食の豊かさ 近さという意味では、食もまた同じです。 なんといっても「うどん」。市内には全国から人が訪れる名店が複数あり、朝から一杯数百円で本場の讃岐うどんが味わえます。 そのほか、特産の坂出三金時(金時みかん・金時いも・金時にんじん)をはじめ、地元野菜、瀬戸内の魚介類など、坂出は豊かな食材の宝庫です。スーパーに並ぶ野菜や魚の鮮度は、移住してすぐに気づいた変化のひとつでした。 東京にいた頃は忙しさにかまけて疎かになっていた自炊も、今では地元の新鮮な食材を使って妻と料理を楽しむ、豊かな時間に変わりました。
◆生活インフラは市内で完結 そして、暮らしを支えるインフラです。スーパー、ドラッグストア、ホームセンター、総合病院、市役所、図書館——日常の買い物や通院で市外に出る必要は、ほとんどありません。基本的な施設が市街地に集約されているのが坂出の特徴です。 ただし、正直に書いておくと、坂出も他の地方都市と同じく「車社会」です。市街地の中心部なら徒歩や自転車でも暮らせますが、郊外や海沿いのエリアに住むなら車は必須と考えたほうがいいでしょう。 もっとも、車があること自体は決してマイナスではありません。香川に限らず四国全域に見どころが多いので、週末のドライブ旅は移住後の楽しみのひとつになるはずです。 そして、その分だけ住まいにかかるコストは大きく変わります。筆者の場合、都内で払っていた家賃の半分以下で、以前より広く、しかも駐車場付きになりました。
仕事・協力隊・支援制度。坂出移住の現実的な入口
暮らしの話が続きましたが、では、その暮らしを支える「仕事」はどうなのか。移住を考えるとき、最もハードルとなるのはここではないでしょうか。 坂出市の主な産業は、番の州臨海工業地帯を中心とした製造業(造船・化学・石油など)と、港湾関連、そして商業・サービス業・農業・漁業です。 ただ、坂出の面白いところは、高松と岡山の両方が通勤圏内にあるという点です。高松の企業に勤めながら坂出に住む人、岡山まで電車で通勤する人、リモートワークを基本に月数回だけ本州のオフィスへ通う人——働き方は本当にさまざまです。記事の前半でお伝えしたアクセスの良さは、旅行だけでなく働き方の選択肢そのものを広げてくれます。 「坂出で仕事を探す」という選択肢だけでなく、「坂出に住んで、仕事は広く探す」という選び方ができる。これは、この街の大きな強みだと思っています。
◆入口としての「地域おこし協力隊」 現在、坂出市では市内の空き家問題に取り組む「空き家コーディネーター」として、地域おこし協力隊を募集しています。 地域おこし協力隊は、最長3年の任期で自治体に所属し、地域の課題に取り組む制度です。報酬に加えて住居や活動費の支援があり、任期中に地域とのつながりをつくって、任期後の起業や定住につなげる方も少なくありません。筆者自身も、この制度を入口に坂出へ移り住んだひとりです。 「移住を考えてはいるけれど、いきなり起業や転職をするのは不安」——そんな方にとって、協力隊は現実的な入口になり得ます。まずは3年、この街で暮らしてみる。そんな選び方があってもいいのではないでしょうか。
◆支援制度について、正直なところ 最後に支援制度について簡単に触れておきます。 坂出市でも、一般的な移住支援制度はご利用いただけます。ただ、正直なところ、坂出は「支援制度で人を呼ぶ街」ではありません。制度はあくまで実務的なもので、それよりも大きいのは、長期的に見たときの「暮らしのコストと利便性のバランス」だと筆者は考えています。 ここまで読んでいただいた方には、その意味が伝わっているのではないでしょうか。
◆ご相談はお気軽に 坂出市への移住相談は、市の移住相談窓口で随時受け付けています。専任の移住コーディネーターが担当し、オンライン相談、市役所での対面相談、東京・大阪の移住フェアでの相談などに対応しています。 坂出市の移住情報サイト ( https://iju-sakaide.jp/ ) では、住まい・仕事・支援制度の情報をまとめているほか、実際に移住した方のインタビューなども掲載しています。まずはサイトを覗いてみるだけでも構いません。坂出での暮らしを想像するきっかけになれば嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。 冒頭で「都内での引っ越しと大差ない」と書きました。距離のこと、暮らしのこと、仕事のこと。こうして並べてみると、坂出への移住は思っていたほど特別なことではないと感じていただけたのではないでしょうか。 もちろん、住む場所を変えるのは小さな決断ではありません。それでも、その一歩が「一大決心」である必要はないと、筆者は自分の経験から思っています。もしこの記事が、あなたの選択肢の中に坂出という街を加えるきっかけになったなら、これ以上に嬉しいことはありません。 いつか瀬戸大橋の見える海辺で、お会いできる日を楽しみにしています。
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このプロジェクトの地域
坂出市
人口 4.76万人
坂出市政策課が紹介する坂出市ってこんなところ!
香川県のほぼ中央に位置する坂出市。 市の中央部は海岸沿いに平坦に開け、綾川を中心に豊かな田園地帯が広がっています。 海に出れば瀬戸大橋沿いに島々が連なり、瀬戸内海国立公園の美しい景観を見せます。 郊外には、崇徳上皇ゆかりの四国霊場第81番札所の白峯寺を有する自然豊かな五色台、山城の歴史が残る城山、その形が富士山に似ていることから、讃岐富士と称される飯野山などがあり、海に山に自然豊かな土地柄です。鉄道網、高速道路網ともに充実している交通利便性の高い、住みやすい地域です。
現在、「坂出再始動、変化する街」を掲げて、中心市街地の再整備に取り組むなど、地域の活性化に力を入れています。
このプロジェクトの作成者
香川県のほぼ中央に位置する坂出市。 市の中央部は海岸沿いに平坦に開け,綾川を中心に豊かな田園地帯が広がっています。 海に出れば瀬戸大橋沿いに島々が連なり,瀬戸内海国立公園の美しい景観を見せます。 郊外には,崇徳上皇ゆかりの四国霊場第81番札所の白峯寺を有する自然豊かな五色台,山城の歴史が残る城山,その形が富士山に似ていることから,讃岐富士と称される飯野山などがあり,海に山に自然豊かな土地柄です。