【長崎県長与町】江戸時代から続く「長与みかん」を次世代へつなぐ新規就農の担い手募集!
地域を代表する農作物は、その土地の歴史や文化と深く結びついていることがあります。長崎県長与町にとっては「長与みかん」が、まさにその存在。200年以上にわたり町の農業を支えてきた基幹作物であるほか、地域の自然や景観、さらには長与町のイメージそのものを形づくってきました。
長与町は今回、地域おこし協力隊制度を活用し、この「長与みかん」を次世代につなぐ担い手の募集を始めました。農業経験は問いません。農業協同組合(JA)、農家、行政の3者が連携し、将来みかん農家として独立して長与町での充実した暮らしができるよう、技術習得から就農まで一気通貫の支援体制を整えています。まちの誇りでもある特産物を受け継ぎ、未来へつないでいく。そんな意義あるミッションに挑戦してみませんか?
200年続く「長与みかん」の担い手不足に手厚い伴走支援で挑む
全国有数のみかん産地である長崎県。長与町では、200年以上前の江戸時代に紀州から苗が取り寄せられ、みかん栽培が始まったと伝えられています。温暖な気候と水はけのよい傾斜地を持つ長与町は栽培条件に恵まれ、みかんの一大産地としての地位を確立しました。地域の農業や雇用を支えるとともに、秋になると山を彩るオレンジ色の果実が独特の農村景観をつくるなど、地域の暮らしや文化とも深くかかわっています。
町の代名詞ともいえるみかんですが、近年は大きな課題を抱えています。それは、担い手不足が深刻化していることです。耕作放棄地は年々増加傾向にあり、農家の高齢化も進み、長年受け継がれてきた栽培技術が失われるおそれも出てきました。そこで町は、地方での農業に関心のある層が一定数都会に存在することを背景に、農業に取り組みたい移住者を受け入れる一つの手段として、協力隊制度を活用することにしました。
隊員のミッションは、主に新規就農を視野に入れた長与みかんの栽培技術習得・伝承と、地域の魅力を伝えるための情報発信です。具体的には、長崎西彼農業協同組合(JA長崎せいひ)や、JA長崎せいひのみかん農家でつくる柑橘(かんきつ)部会員などの指導を受けながら栽培スキルの習得を目指します。併せて、長与町での暮らしをはじめ、ミッションを通して感じた農業や長与みかんの魅力を発信し、より多くの人に長与のみかん・農業に関心を持ってもらえるような取り組みを行います。
【隊員の主な活動方針】
・1年目:信頼関係構築(みかん栽培の基礎研修、地域との交流、定住に向けた就農地探し、情報発信など) ・2年目:スキルアップ(トレーニングファームを活用したデモ経営、情報発信本格化など) ・3年目:自立・定住準備(みかん農家としての自立・定住に向けた準備、就農計画の作成など)
※トレーニングファーム:JAが主体となって運営し、作物栽培の基礎や生産技術、経営ノウハウを総合的に学ぶ研修制度
今回の募集の特徴は、任期後の就農を見据え、任期中の活動計画が綿密に設計されていることです。JA長崎せいひ、みかん農家、長与町、県などが連携し、農業のスキルアップやデモ経営、就農に向けた事業計画作りなどを伴走支援。新規就農者が苦労する農地の確保においてもJA長崎せいひが音頭を取る形で土地探しを進め、就農計画の作成もサポートします。初期投資に関しても、地域おこし協力隊員が活動地域で起業・事業承継する際に利用できる支援金(上限100万円)に関しても、町が支援を準備します。
隊員の採用・雇用形態は、個人事業主として活動する「業務委託型」。活動時間を柔軟に設定しやすく、農業従事者の現場にもマッチした形となっています。長与町は今回が初の隊員募集ですが、農業系ミッションの先行事例を研究しつつ、関係機関とも入念な話し合いを重ね、綿密に準備を進めてきました。
「経験よりもやる気」自分で考え、行動できる人が適任です!
求める隊員像について、サポートの中核を担うJA長崎せいひでは「まず経験よりも、やる気がある人。そして、農業に興味を持ち、疑問に思うことは何でも自主的に聞いてくれる人」と話しています。就農後は、一人の経営者として、自分の頭で考え行動することが求められていることが背景にあるようです。年齢は問いません。作業は力仕事もありますが、女性だから絶対無理という訳でもありません。門戸は開かれています。
町は、本採用の取りまとめ役を担ってきた政策企画課と、受け入れ部署となる産業振興課が中心となりサポート体制を構築。「業務面だけでなく、日々の暮らしの面での困りごとなど、何でも相談してほしい」と呼び掛けています。
ここで、着任した隊員をサポートするJA長崎せいひのメンバーや、先輩農家の皆さんの「生の声」をご紹介します。
【JA長崎せいひメンバーの言葉】
・やりがい:「みかんは、こちらが努力した分だけ、きちんと応えてくれる作物です。手間がかかる作業も多いですが、時間もかけて丁寧に作業すると収入につながります」(山口さん) ・難しさ:「天災や害虫に見舞われると生産量が大きく落ち込むこともあり、決して甘くはないですね」(樫山さん) ・メッセージ:「作物を育てるのが好きで、いいものができて人に喜んでもらえることが好きな人にはたまらない仕事だと思います」(山口さん)
【みかん農家の先輩3人のアドバイス】
・経営者としての意識:「経営者として各種書類を作成・提出したり資金繰りを考えたりする必要があり、農作業だけやっていればいい訳ではありません。生き残るためには経営者として学びを深めることも重要です」(山口さん・井上さん) ・サポート体制:「農業に従事する若手経営者グループとの橋渡し役も担えるのかなと考えています。長与みかんの将来のため、協力は惜しまないつもりです」(山口さん・柿本さん)
見知らぬ土地での挑戦になりますが、メンター役の先輩農家やJA、自治体がタッグを組んで強力にサポートします。長与町でみかん作りに情熱を注いでみたい方のご応募をお待ちしています!
募集要項
※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。
〈1年目〉農業基礎研修 ・複数の町内農家を回り、農作業のお手伝いを行いながら、農業に必要な知識や技術の習得を行う。 ・JAや県の講習会、研修会等へ参加 ・就農を見据え、2年目以降に活動する地域(研修農地)を決定する。 ・情報発信
〈2年目・3年目〉研修、デモ経営 ・研修農地にて、JAのトレーニングファームを活用し、実地研修、デモ経営を行う。 ・情報発信 ・就農に向けた準備
※2年目以降のミッションは、状況に応じて変更可。相談しながら進めていきましょう! ※町内での新規就農に向け、JA営農指導員や地元農家、町職員等がサポートします。
次のすべての項目に該当する方
・令和9年4月1日時点で満18歳以上の方※協力隊卒業後、就農時に活用可能な経営開始資金の申請条件(49歳以下)に合わせて、おおむね46歳以下の方を想定しています。ただし、年齢に関わらず適性を総合的に判断します。 ・応募時において、次のいずれかの地域に住民票を有し、かつ、委嘱までに長与町に住民票を異動し、居住できる方
地域要件に該当する方
※詳細については「地域おこし協力隊及び地域プロジェクトマネージャーの特別交付税措置に係る地域要件確認表」をご確認ください。 https://www.soumu.go.jp/main_content/000812875.pdf
・普通自動車免許を有する方 ・心身ともに健康で、誠実に活動を行うことができる方 ・現地体験【12月16日(水)~18日(金)(2泊3日)】(第2次選考)に参加できる方 ・地域協力活動に意欲と関心を持ち、地域住民と協力して活動できる方 ・地域の行事などに積極的に参加する意欲がある方 ・活動期間終了後も長与町に定住する意思を有する方
農業経験は問いません。 まず経験よりも、やる気がある人。 そして、農業に興味を持ち、疑問に思うことは何でも自主的に聞いてくれる人。 作物を育てるのが好きで、いいものができて人に喜んでもらえることが好きな人。
・委託料月額:291,000円 ・業務委託契約のため、健康保険および年金保険料等は自己負担となります。国民健康保険、国民年金等に加入してください。 ・活動中の事故等については、町が加入する災害補償制度により補償します。(日常生活における事故や損害責任等に備える保険については、必要に応じてご自身で加入してください。) ・住まい:町で住まいを確保することはできませんが、住まい探しのお手伝いをいたします。賃貸借契約は本人名義となります。 ・住居家賃補助:上限28,000円/月 ※通信費は、一部助成予定。
※引越費用、敷金礼金、食費、水道光熱費等は本人負担となります。 ※家電製品や日用品等の生活に必要なものはご自身で準備をお願いします。
・活動に必要な経費(消耗品、旅費、農機具などのリース代)は、予算の範囲内で町またはJAが負担します。詳細は隊員委嘱後に町及びJAと協議することとしますが、ご不明な点は選考の中でお尋ねいただいても結構です。
・業務委託契約(町と隊員で委託契約を締結するため雇用関係はありません) ・委嘱期間:令和9年4月の任用日から令和10年3月31日まで
※開始日は要相談 ※年度更新予定。予定では、令和11年9月末で協力隊としての研修は終了し、その後は独立し就農するイメージです。
・活動地域:長与町内/募集人数:1名
住所
連絡先
【申込受付期間】
令和8年9月11日(金)~令和8年11月11日(水)17時必着
【申込方法】
以下の書類をメールまたは郵送で送付してください。
※受付漏れを防ぐため、メール送信後または投函後、必ず電話にて連絡をお願いします。(長与町役場政策企画課 地域おこし協力隊担当 小川・山口)
〈提出書類〉長与町地域おこし協力隊応募用紙 〈提出先〉長与町役場 政策企画課 地域おこし協力隊担当 宛 ※住所、メールアドレスは「募集者 / 主催者の住所、連絡先」欄をご確認ください。
【選考スケジュール】
〈第1次選考〉書類選考・オンライン面接【11月16日(月)】⇒【選考結果通知:11月18日頃】 〈第2次選考〉現地体験【12月16日(水)~18日(金)(2泊3日)】⇒【選考結果通知:12月21日頃】 〈第3次選考(最終)〉オンライン面接【12月23日(水)】⇒【選考結果通知:12月25日頃】
長与町役場 政策企画課
このプロジェクトの地域
長与町
人口 4.12万人
長与町が紹介する長与町ってこんなところ!
長崎市の中心部から約10キロに位置する長与町は、人口約3万9000人の「ちょうどいい田舎(トカイナカ)」です。町内にはJR長崎本線の駅が4つあり、アクセス面でも便利。長崎市のベッドタウンとしての利便性を持ちながら、海や山など豊かな自然環境に恵まれています。
もともとは柑橘栽培を主体とする農村地帯で、昭和40年代以降に住宅都市化が進みましたが、現在も美しい農地や山林が多く残されています。「子育て・教育・健康づくり」を掲げ行政サービスを強化しており、長崎県内の他の自治体に比べ子育て世帯や現役世代が多く暮らしているのも特徴です。
海あり山ありの豊かな自然と、住民同士のあたたかい結びつきが残る環境で、生活面でも非常に暮らしやすい環境が整っています。
このプロジェクトの作成者
長与町は純農村地帯として柑橘栽培を主体に長崎市のベッドタウンとして発展を続け、団地開発等による大規模な人口流⼊の結果、長崎県内の町としては最大の人口を有しています。 交通面では、町内にJRの駅を4つ有するなど、近隣の⻑崎市・諫早市・時津町と時間的・物理的に近い距離で結ばれたアクセスの良さから、通勤・通学や日常生活の利便性を備えた「都市機能」と「身近で豊かな自然環境」を併せ持つ町となっています。また、町内に有料道路のICが2つあり、長崎空港から車で約40分程度と県外からも来訪しやすい位置にあります。