北海道・大阪・京都から愛荘町へ。地域おこし協力隊4人のこれまでとこれから。

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公開日:2026/10/07 02:41

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2026/10/11

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2026/10/07

滋賀県の湖東地域にあり、かつて中山道66番目の宿場「愛知川宿(えちがわじゅく)」として栄えた愛荘町。2026年9月27日(日)、中山道沿いにある「愛知川ふれあい本陣」で、愛荘町の地域おこし協力隊4人の活動や思いに触れるイベント「YOUはなにしに愛荘へ?」が開かれました。

月末本陣Sunマルシェと同時開催で、会場には東京からの参加者も含め41名が訪れ、Instagramライブ(65名視聴)でも配信されました。

マルシェを巡ってから会場に足を運ぶ方もいて、会場は終始なごやかな雰囲気に包まれていました。

司会は、2022年に地域おこし協力隊として愛荘町に来て、任期後に法人を立ち上げたNPO法人あそびが寺の綿谷駒太郎さん。冒頭で「今日は協力隊員のことを知り、応援し、つながろうという1日にしたい」と呼びかけました。

4人はなぜ愛荘町を選び、ここで何を始めようとしているのか。当日の様子をお伝えします。

「評価ではなく応援の目線で」伊藤順平さんが語る"小さな応援"

基調講演に登壇したのは、東京から滋賀へ移住し、今年4月に一般社団法人こくりしがを立ち上げた伊藤順平さん。「応援を地域の力にする」をテーマに、これまでの経験を語りました。

伊藤さんにとって応援とは、「その相手が次の一歩を踏み出せる状態を作ること」。挑戦にはいつも足りないピースがあり、応援はそこに自分のピースを一つずつ持ち寄ることだといいます。話を聞く、人や場所につなぐ、最初のお客さんになる、SNSで広める。どれも小さな関わりから始められると話します。

司会の綿谷さんも、その応援を受けた一人です。伊藤さんに誘われて三重県尾鷲市の地域の食事会を見学したことが、お寺で地域の人が集う「お寺リビング」の立ち上げにつながりました。

そのうえで伊藤さんは、このあとの協力隊のピッチ(短いプレゼンテーション)を「評価の目線」ではなく「応援の目線」で聞いてほしいと呼びかけました。講演の最後には「今日は私、応援団長をやりたいと思っております!」と宣言。4人の名前を一人ずつ呼んでエールを送り、会場もそれに続いて声を合わせ、一体となって盛り上がりました。

「応援団長」としてエールを送る伊藤さん
「応援団長」としてエールを送る伊藤さん
高山純史さん
高山純史さん

【ダイジェスト】心、発酵、本、かぶ。4人が愛荘町で始めること

続く1人7分のピッチでは、うなずきながら聞き入る参加者の姿が見られました。

◆高山純史(たかやま あつし)さん|心を整えるリトリートスペースから中山道を元気に 京都府木津川市から「家族丸ごと骨を埋めるつもりで」来た高山さん。占い師として3万〜4万人の話を聞くなど、約20年、人の心に関わる仕事を続けてきました。すでに中山道沿いにテナントを借りていて、訪れた人が話しながら心をほぐせる「心を整えるリトリートスペース」をつくります。富士山頂や宮古島、オーストラリアなど、さまざまな場所で働いてきた高山さんにとって、愛荘町は野菜や水、びん手まりや近江上布、金剛輪寺や中山道があり、「何より空気がめちゃめちゃ明るい」町。外から来た自分だから見える町の良さを、住んでいる人にこそ伝えて「まち肯定感」を上げたい。自分が起爆剤となって、中山道を盛り上げていきたいと話しました。

◆富山由香理(とみやま ゆかり)さん|発酵文化を受け継ぐ橋渡しに。まずは食べてもらうことから 大阪府門真市で発酵料理教室を主宰し、約20年、発酵を取り入れた暮らしを続けてきた富山さん。郷土料理は各地で「知っている人はいるけど、実際に作れる人がいない」状況になりつつあります。まずは食べて体験してもらうことで、自分でもつくってみたい人を増やしたいと考えています。愛荘町を選んだのは、農産物、丸中醤油さんや藤居本家さんに受け継がれる発酵文化、手仕事の文化、鈴鹿山脈系のきれいな水と、発酵と相性のいい資源がそろっていたから。藤居本家さんが新嘗祭(にいなめさい)のお神酒を造っていると聞き、父方のルーツである奄美の発酵飲料「みき」もお神酒に由来することに、強いご縁を感じたそうです。これからは店舗を入り口に、教室や体験、ECへとつなげていきます。

◆江上良子(えがみ りょうこ)さん|シェア型書店とライフデザインカフェ 北海道札幌市から「軽トラックに猫と荷物を乗せて一人で」やってきた江上さん。札幌ではお菓子屋さんやコミュニティカフェを営んできました。いま57歳。両親を見送ったとき、「やりたいことを思う存分やっておかなければダメだな」と感じ、古民家で好きなお店をやろうと決めました。着任から約4か月、初めての鮒ずし(ふなずし)を仕込み、愛知川びん細工手まりづくりにも挑戦中。「地域をおこしにやってきたつもりが、自分が起こされてる」と笑います。つくるのは、自分の棚を持って本を売る棚主になれたり、誰かが先生として教室を開けたりする場所。「私のお店であり、私だけのお店じゃない」と、これから始まる改装から関わる仲間を募っています。

◆福島美咲(ふくしま みさき)さん|八木菜漬を、もう一度地域の名産品に 愛荘町の農家に生まれ、2025年6月に大阪府からUターンした福島さん。飲食チェーンの商品開発担当として香港に駐在した経験があり、いまは母校の小学校で地域コーディネーターも務めています。「ちょっと離れると、愛荘町のものってあんまり売っていない」。そこで力を入れているのが、近江の伝統野菜「万木(ゆるぎ)かぶ」のぬか漬け「八木菜(やぎな)漬」の普及です。あっさりとした味わいから「漬物界のお刺身」と呼ばれたこともある漬物ですが、万木かぶを育てる農家さんは少なくなっています。つくり手を増やし、設備を整えながら、子どもからお年寄りまで楽しめる新商品の開発も進めています。

富山由香理さん
富山由香理さん
江上良子さん
江上良子さん

なぜ、愛荘町だったのか。4人が今、つながりたい人

トークセッションで綿谷さんが最初に投げかけたのは、「どこでどう愛荘町を知ったんですか」という質問でした。Iターンの3人の答えは、そろって「スマウト」。入口は同じでも、そこからの道のりはさまざまです。高山さんは、住民8人ほどの広島の離島も候補にしていたものの、スマウトを探すうちに出会ったのが愛荘町でした。富山さんは、発酵に向くもう少し寒い土地を求めて、たまたま候補にあげていた舞鶴、豊岡、愛荘町をすべて見学しました。江上さんは古民家サイトと見比べるなかで、愛荘町の募集ページに惹かれたといいます。

こうして見つけた愛荘町に、実際に来てみてどうだったのか。高山さんは「人がめちゃくちゃいい」「来てもらったらわかります」と話します。富山さんは3か所を見比べて「愛荘町が一番良かった」。江上さんは「田舎すぎないし、でもやっぱり田舎のいいところもある」と話し、「めちゃめちゃ毎日が楽しくて」と笑顔で語っていました。

一方、Uターンの福島さんのきっかけは、町内で協力隊をしていた先輩の話でした。戻るなら「今なのかもしれない」とピンときたそうです。都会のベランダでプランター栽培をしながら、「地元に帰ったら家の畑あるのになー」と思っていたことも、戻る後押しになりました。愛荘町のいいところを聞かれると、「良くも悪くも地元だから、なんとなく好き」と答えました。

トークセッションの最後には、4人から会場へ「こんな人とつながりたい」という呼びかけがありました。

・ 高山さん:蔵の2階のスペースの使い道のアイデア(アンケートを実施中) ・ 富山さん:高菜と大根を育ててくれる人(赤大葉高菜熊野の郷土料理「めはり寿司」をつくりたい) ・ 江上さん:お店を利用してみたい人、一緒に何かやってみたい人、先生として教えてみたい人 ・ 福島さん:八木菜漬けを使った商品や、新しい食べ方のアイデア

トークのあとは、4人それぞれのブースで自由に話せる交流の時間。あちこちで談笑が生まれていました。マルシェからはジャズが流れ、イベントが終わってからも会場でゆったり過ごす人の姿がありました。

「個人の事業がうまくいくことが集まってくると、街はきっと楽しくなるし、盛り上がってくると思います」。イベントの最後に、綿谷さんはそう締めくくりました。

----心、発酵、本、かぶ。愛荘町では、4つの挑戦が始まったばかりです。4人の挑戦を応援しに、ぜひ一度愛荘町を訪れてみてください。この記事を読んで愛荘町が気になった方は、「♡興味ある」ボタンを押してくださいね。

★このイベントについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。 【9/27・滋賀県愛荘町】YOUはなにしに愛荘へ?地域おこし協力隊4人の挑戦を聞こう! https://smout.jp/plans/31265

福島美咲さん
福島美咲さん

このプロジェクトの地域

滋賀県

愛荘町

人口 2.14万人

Yurikoが紹介する愛荘町ってこんなところ!

愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ! 平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で21年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして発展してきました。

町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道66番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても栄えてきました。

国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。

▼愛荘町移住ポータルサイトはこちら https://www.town.aisho.shiga.jp/iju/

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