私が移住した『ホシノマチ団地』では、移住相談をいままでに数多く受け付けてきました。
そうした中、多くの方が不安に抱えていることが「移住後の仕事への不安」だとわかりました。
「移住先で仕事がみつかるだろうか？」、「生涯続けたいと思えるような自分のやりたい仕事がみつかるだろうか？」、「移住先は求人数が少ないので仕事の選択肢が減ってしまうのではないだろうか？」そうした不安の声を多く耳にするようになりました。

◯そんな不安を解決したい
移住先でリモートワークをしたり、好きなことで起業をしたりするためには、まずは移住前にスキルを習得して、その後に移住を決めるといった順序が今までの王道でした。
しかし「まず移住して、移住後にスキルを習得して、そのスキルを活かして好きな仕事をする」といった順序でも安心して住める環境をつくりたいと思い、この『ホシノマチプログラミング教室』をつくりました。
移住先で仕事さがしをする際、いままでは"現地企業への就職"という選択肢だけだったところに、ITスキルを習得することで"リモートワークや起業"の選択肢も加えられるような仕組みをこのプログラミング教室を通してつくっていきたいと考えています。

◯ホシノマチ団地が掲げる思い
ホシノマチ団地は元々市営の団地でしたが、人口減少のあおりを受け、もう何年も空き部屋が続いている状態でした。
そんな状況を変えるべく、移住者向けに団地の一部をリノベーションし、リモートワークもできるシェアオフィスを併設してできたのが『ホシノマチ団地』です。
団地があるのは佐久市と合併する前の旧臼田町。
この町はJAXAの施設があったり、「はやぶさ」を観測する日本一のパラボラアンテナがあったりと『星のまち』として知られていました。
都心では見えない星があるように、都心では目立たない人もいます。
しかし、臼田に来ると輝いてみえる。
"そんな活躍の場を作っていきたい"といった想いから『ホシノマチ団地』は生まれました。
元々は50歳以上の方が住むサービス付き高齢者向け住宅として"元気な内に移住して老後はのんびりスローライフ"ができる場所としてスタートしたホシノマチ団地ですが、現在は全年齢を対象に広げ"好きを仕事にして、その対価としてお金をもらえる"場所としての仕組みづくりも並行して進められています。

移住をすると様々な地域課題に直面します。
ホシノマチ団地では、現在まですでに様々な地域活動を行ってきました。
この『ホシノマチプログラミング教室』プロジェクトも、ホシノマチ団地の中で生まれた活動の一つです。
ホシノマチ団地は移住者が集まる団地ということもあって、地域の問題に関心を持つ方が多く移住してくる傾向にあります。
そのため、住民が集まるシェアオフィスでは、そうした地域の課題を解決するためのアイディアが自然と生まれやすい環境になっています。
一人では星のように1つ1つの小さな点のアイディアでも、他の住民のアイディアと合わさって点と点が結びつき強く光り輝くことで、星座のように"アイディアがカタチになりやすい"環境がホシノマチ団地には整っています。

プログラミングスキルだけが地域課題を解決できる手段ではありませんが、一つのツールとして活用し、これからの生活を豊かにするような取り組みを一緒にしていける"前向きな方"と、この『ホシノマチプログラミング教室』プロジェクトを通じて出会えたらと思っています。