地域の人と「また来ます」の関係をつくる 関係人口という地域との関わり方

地域や地域づくりに関わっているとよく耳にする「関係人口」という言葉。 人口減少への対策として謳われていた「移住」や「観光」に代わるゆるやかな地域との関わり方のひとつとして提唱されるようになりました。

何気ない小さな出来事の積み重ねやひょんなことから生まれる地域の人との出会いは、「またね」「また来ます」と言い合える地域との関わり方につながるはず。ス マウトのプロジェクトをきっかけに「つかず離れず」の地域とのつながり、見つけてみませんか。

■ 関係人口とはなんですか?

関係人口とはその土地に居住する「定住人口」でも、観光目的の「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々のことを指します。 地域での人口減少や高齢化をはじめとした様々な課題に対し、新しい視点で地域の活性化に関わる重要な役割を担う人材と考えられています。

具体的には、以下のような人々を指します。

・その地域が好きで頻繁に行き来する人 ・地域内にルーツがある人 ・過去にその地域に住んでいた・働いていたことがある人 ・その地域に対して強い思い入れがあり、地域づくりに参加する意思のある人々

■ 関係人口にはどんな種類がありますか?

関係人口は大きく「訪問型」と「非訪問型」に分類されます。訪問型は実際に地域に足を運び、イベントに参加したり、地域での就労などを体験する人を指します。 一方、非訪問型は、地域を訪れることはなくても、オンラインでの情報発信、ふるさと納税、リモート協業などを通じて地域と関わる人を指します。

■ 訪問型の関係人口の事例を教えてください

スマウトに掲載されている参加・交流型の例としては、北海道下川町の現地参加型コミュニティ「タノシモカフェ」があります。 移住者、移住検討者、視察者だけではなく地域に長く暮らしている人や、まちのファンなどが集まり、食べ物・飲み物を持ち寄って交流を深める機会です。 また、就労型では、香川県さぬき市の海の近くの泊まれる図書館の住み込みお手伝いの事例も。 宿や周辺地域のお手伝いをしてもらう代わりに滞在費用(家賃、電気光熱費)がゼロになる仕組みで、従来の「住む・働く」に縛られず、新しい価値観やライフスタイルに出会うきっかけのひとつとして注目されています。

■ 関係人口に関する読み物があったら教えてください。

こちらの特集ページをはじめ、スマウトでは地域の人自身が地域とのさまざまな関わり方をプロジェクトページで紹介しています。ぜひ「プロジェクトを探す」で関連する情報を検索してみましょう。また関係人口として活動するって実際どんな感じなの?」と思っている方の入口としてスマウト移住研究所にも関連記事が掲載されています。

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