「ノマドな2人の生き方を探る」〜自己実現を目指す道中にて〜 滋賀大学生の移住者レポート(8)※(2)の続編
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 2019年の1月から、14の自治会からなる田根地区で移住生活を継続している神田さんと牧さんに2度目のインタビューを行いました。神田さんは小学校低学年に始まり、十数年に渡る海外生活経験があります。その中で、アパルトヘイト下の人種差別も経験。牧さんは大手商社に勤めていた過去を持ち、生まれも育ちも江戸っ子。2人は1974年に東京でデザイン系の会社を設立。両親の介護が終わり、2019年から田根での生活を始めたそうです。
 1度目のインタビューでは、2 人にとっての移住とは、場所に縛られず、その時点での最善の場所を探して生活する、遊牧民的な生き方であることがわかりました。現代では、場所に縛られない働き方を遊牧民になぞらえて 『ノマドワーカー』と呼びますが、まさしく、2 人は働き方に限らず人生そのものまで、ノマド的な楽しみ方をしているのでしょう。

1度目のインタビュー記事のリンクはこちら
https://smout.jp/plans/9707

 今回は、ノマドな2人の生き方の特徴や考え方を深ぼるためにインタビューを実施しました。そこで発見した、3つの考え方は、今後移住を考える人が自分と向き合い、移住の準備や移住後の生活を送る際に、支えになるものだと感じたため、この場を借りて紹介します。

移住を考えている人に知ってほしい3つの考え方

 1つ目の考え方は、完璧主義から脱し、トライ&エラーを繰り返すことです。今の若者へのアドバイスとして牧さんは、「100%近くまで準備するのはだめ。100%まで準備するとそこからは腐ってしまう。7割ぐらいから動かないといけない。そこから行動することで欠けていることがわかってくる。頭だけで考えてはだめ。極端だけど、失敗を恐れないで、失敗することを目標としないと。」と語ります。10割近い戦略を目指してしまうと、その戦略に固執してしまうでしょう。不確定だったり、3割の不完全さがある方が、失敗や指摘から学べることがあるのだと思います。移住地では何が起こるかわからないという不確実さが、移住の選択の障壁ではなく、学びの宝庫として前向きに捉えられるようになるのではないでしょうか。
 2つ目の考え方は、仕事も移住も何かを達成し、喜びを得るための手段であるということです。移住をするためには、現地で生活のためのお金を稼ぐ生業が必要です。2人は働くことをどう捉えているかを知るために、「働くことは、生きる上でどの程度重要だと思いますか」という質問をしました。牧さんは、「何かを達成したいという気持ちが大前提にある。だから働くし、死ぬまで働けるなら働いたほうが良い。のんびり、のほほんとしている状態には喜びを感じない。仕事をしているからこそ喜びがあり、自然を感じられ、感動も得られる。働くことで生きている実感が湧く。」と答えてくれました。神田さんも100%重要だと答えています。この答えからわかったことは、生きている実感を得るための手段として、仕事を捉えていることです。同様に、2人にとっての移住も手段なのだと思います。何が目的で、何が手段なのかを明確にすることで、その時点における最善な道が開けるはずです。
 最後の考え方は、自分の描く理想像から逃げずに貪欲に食らいつくことです。理想のために中々行動できない人と、行動に移している牧さんの違いは、固定観念に囚われず、失敗を恐れないことだと感じます。
 牧さんは、「こっちに来て『いくつ?』と何度も聞かれた。年齢でブレーキかかっちゃう。」と語ります。「何歳だから、やめたほうがいい。」「田舎だから、無理。」というような、固定観念から脱却した考えを持っているのでしょう。また、移住のための心構えを持つために必要なこととして、「さっきも言ったけど、決断をするときに失敗を恐れないこと。失敗はそれを改善したら成功する可能性が十分ある。そこで、辞めるから失敗になる。」と語ります。自分でブレーキをかけることをせず、失敗を恐れない貪欲な姿勢で理想像の達成を目指しているのでしょう。自分の移住の選択や理想像に自信や信念を持つ必要があると感じました。

インタビュー風景

インタビュー風景

学びをもとに

 今回は同じ方々に2度目のインタビューを実施し、お話を伺いました。前回はわからなかった、2人の人生哲学を学ぶことができました。2人から学んだ人生哲学は、移住に限らず、自分らしく人生を送る秘訣でもあると思います。移住前後の出来事や、プロセスを調査する中で、その人の人生哲学を聞くことは、移住という選択をどのように捉えているかを理解する上で重要であると感じました。また、学生として、人生の先輩からの学びも多くありました。自分の理想的なイメージを明確に持って、その理想像を曲げることなく、不確実な状況を楽しみながら、目標に向かって挑戦し続けていきたいと思います。

<1回目のインタビュー記事>
意欲は人生のバロメーター
〜移住者の挑戦心がもたらす移住地の変化〜
滋賀大学生の移住者レポート(2)
https://smout.jp/plans/9707

滋賀大学経済学部森ゼミナール 中村亮太 協力:滋賀県長浜市
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長浜市
いざない湖北  茂森 貴洋が紹介する長浜市ってこんなところ!

私が個人的に長浜市でおすすめしたいのは、琵琶湖の夕景と観音文化です。風景というとありきたりですが、滋賀県には琵琶湖があり、空気がスカッと晴れた日に、琵琶湖に沈む夕陽は本当に見とれてしまいます。普段から見慣れているはずなのに、足を止めてカメラに納めたくなったことが何度もあります。そんな景色、他ではなかなか見られません。
もう一つは観音文化です。普通は「観音さま」と呼びますが、長浜市では「観音さん」と親しみを込めて「さん」付けで表現することがあります。これは、それだけ「観音さま」が人々の身近な存在であったからだと思います。戦国時代の戦禍を逃れるために、川に沈めて手がとれてしまった観音さまや土に埋めていたため一部が朽ちてしまった観音さまもありますが、今もなお、地域住民の方に大切に守り受け継がれています。
長浜市には、ここでは言い表せないくらい色んな資源があるので、少しでもご興味をもっていただければと思います。

いざない湖北  茂森 貴洋
長浜市移住定住促進協議会
びわ湖の東北部に位置する滋賀県長浜市です。 羽柴秀吉が初めての城持ち大名となって開いた城下町です。 豊かな歴史と自然に恵まれながら、新しい文化もはぐくむ長浜で、やりたかったことにチャレンジしてみませんか? 移住だけでなく、リモートワークや起業、副業・兼業と新しい働き方も支援します。
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