今回は、地域おこし協力隊の受け入れ団体である森本商店街振興会の的場さんをはじめ、地域の方３名にまちへの想いや活動についてお話を伺いました！

【今回お話を伺った方】
森本商店街振興会　会長　的場さん（写真右）
もりえき広場活用協議会　会長　岩井さん（中央）
森本公民館　館長　早川さん（左）


―皆さんから見て森本地区はどんな場所ですか？
【早川】
漁業が盛んだった場所や、稲作が盛んな場所、豊かな里山に囲まれた場所など、同じ地区の中でも様々な特色を持っています。また、地区内を旧北國街道が走り、古くから富山方面と能登方面が分岐する交通の要所として栄えてきました。特に、鉄道が開業し、駅ができてからは近隣に工場ができるなど、多くの人が行き交うようになりました。
【的場】
そういった歴史もあり、現在でも金沢市内の他地区はもちろんですが、近隣自治体の方とも付き合いがあり、市域にとらわれない幅広い繋がりがある地区と言えるかもしれません。
【岩井】
日本で唯一、香辛料の神様を祀る神社があるのも大きな特徴ですね。年に１回のお祭りの際には、香辛料を扱う企業や飲食店の方々が全国からお参りに来られています。
【早川】
高齢化が進む一方で、交通の便が良いため一部では宅地開発が進んで若い世代が増えている場所もあります。地区内で様々な場所があり、一言で表すのは難しいですね（笑）

―現在の活動について教えてください。
【的場】
駅前広場を活用して様々なイベントをしたり、昔の森本地区の写真を商店街の壁面に貼ったり、近所の幼稚園の子供たちの絵を飾ったりと、様々なことをしています。「森本地区はいつも何かやってるね」という雰囲気を発信できるように努めています。
イベントの企画・運営にあたっては、若い世代が中心となって活動することも多いですね。

―一般的に、地域の活動で若い世代が意見を言えないという話も聞きますけど、森本商店街ではどうでしょうか。
【的場】
全然ないですね（笑）。本当に若い世代が頑張ってくれていますし、それを邪魔する人はいないです。むしろこっちがお伺いを立てるくらいで（笑）。

【岩井】
駅前広場のイベントについては、駅前が整備された３年前から月１回程度のペースで開催しています。
朝市を開催したり、キッチンカーを呼んだり、地元の学校のブラスバンド部に演奏してもらったり、色々工夫を凝らしながらやっています。多いときは５００人くらい来ていただいていますね。
また、これはイベントに限った話ではないですが、近隣の高校・大学とのつながりも多く、授業の一環で地区の活動に参画していただいたり、活性化策について考えていただいたりすることもあります。

―どういった思いで活動に取り組んでいるのですか？
【岩井】
一番大きいのは「地域の皆さんが集まる場を作りたい」という思いです。
全国的にコミュニティの衰退が言われていますが、森本地区でも同じ課題を抱えています。以前と比べ、地域とのつながりを持たれない方も増えたように思います。ただ、良い地域づくりは良い人間関係がないと成り立たないと思っています。地域の皆さんをはじめ、多くの人が集まる場をつくり、コミュニケーションをとってもらうことが、良い地域づくりの最初の１歩だと思って活動に取り組んでいます。

―最後に、どのような方に協力隊として来ていただきたいか教えてください。
【早川】
活動では、いろんなことが起こると思いますが、それを乗り越えられる柔軟さ、強さを持った方ですね。私達も応援します。
【岩井】
地域に愛着を持って、まちの活性化に取り組んでいただける方です。
【的場】
業種は問いませんので、地域と仲良く商売をしていただける方に来ていただきたいですね。いろんなことに挑戦し、一緒にまちを盛り上げてくれる方をお待ちしています。

的場さん、岩井さん、早川さん　ありがとうございました！
森本地区の地域おこし協力隊は11月30日（木）まで受け付けています！