舞台は、塩尻駅から徒歩圏内の大門商店街にある元ギフトショップ「ハリカ」の店舗と同敷地内にある元大家さんの住居。

「ハリカ」は、元々は1日に200万円以上もの売上があるギフトショップで大門商店街の象徴的な存在でした。しかし、時代の変化とともに、次第に業績が低迷、オーナーさんの体調も悪化し、店を閉めてから10数年が経過しました。

店舗経営者の高齢化、後継者不足、シャッター街化が進む商店街・・・。
時を経て、「ハリカ」はかつての賑わいを失った商店街の「衰退の象徴」のような存在となっていました。

2021年秋ごろより、空き家の課題解決に取り組もうという市内の有志が集まり、空き家バンクと協働で、「ハリカ」の片付けをはじめました。
片付けイベントと、片付けで生じた不用品を販売するバザーの開催をSNS等を通じて呼びかけたところ大きな反響があり、5回の片付けイベントに地域内外から100名以上の参加者が集まりました。

そして、片付けに参加したメンバーを中心に、「大門商店街にこれ以上空き地が増えるのを見過ごせない」「ここを自分たちの手で何とかしたい」という仲間が徐々に増えていき、取り壊しが検討されていたこの建物を借り受け、交流・宿泊拠点に再生するアイデアが生まれてきたのです。

この拠点を、地元の方や移住者、行政に地元企業、関係人口や初めて塩尻を訪れる方などが、立場を超えて交流でき、自分達の資本をできる範囲で譲り合って分け合い、循環していく、そんな「新しい公共」が始まる場としたい。

そんな背景から、まずは地域に住みたい人が中〜長期的に暮らすことができるシェアハウスを建設することになりました。

「地域でチャレンジしたいけど、一人では不安」
「移住に興味があるけど、住む場所がない」
「地域の人と深く繋がりたい」

そんな思いを抱いているあなた、ぜひen.toに遊びに来てください！

中〜長期的に地域で暮らし、人と関わり、チャレンジができる。

その実現のために、「en.to」が作られました。

＜シェアハウス＞
完成したシェアハウスは全部で10部屋。うち2部屋はゲスト利用が可能で、現在は試泊も受け付けています。すべての部屋には塩尻の特産品「ワイン」に関連して、使用されるブドウの名前をつけました。住んだり泊まったりした部屋の名前を街で見かける日が来るかもしれません。

＜中庭＞
地域の人が気軽に来てもらえるように、天然芝を敷き、子供も大人も快適に過ごせる空間をつくります。また、管理人が花屋をこのスペースに開業します。たくさんの花や植物に彩られた場所になる予定です。この中庭でイベントを開催することも可能。ヨガやBBQ、キャンドルナイト、可能性は無限大です。