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昔ながらの糀作りの担い手を募集したいのですが。
公開日:2025/01/29 04:14
最新情報
「興味ある」が押されました!
2025/02/17「興味ある」が押されました!
2025/02/17昔ながらの製法で糀を作っている商店が、滋賀県多賀町敏満寺集落にあります。 渡辺糀店さんは、ご夫婦で糀と味噌作りをされていますが、継承される方がおられず、体調と相談しながら、あと何年か続けられたら・・・という状況で日々糀を仕込んでおられます。 糀作りの繁忙期は冬の間です。100年ほど前に創業されて、代々奥さんが継承して来られました。というのも、夏場の仕事が少なく、少し前までは、夏は別のお仕事をされていたそうです。ご主人も最近になって、糀作りに関わるようになったとのことで、今まで別のお仕事をされていました。継承してくださる方を誰かにお願いしたくても、冬季の仕事になり、夏が閑散期となってしまうというのがネックで、募集がしにくいことを悩んでおられます。 敏満寺地区には、広大な農地もあり、糀用のお米も田んぼで少し作っておられるようです。また、味噌の原料となる大豆も作っておられる農家さんは町内に何軒かありますが、町外に出荷されているようです。地産で材料が揃えられる環境はあります。 今、動けるうちに、習って継いでくださる方が来てくれると嬉しいです。「興味ある」を押していただきましたら、渡辺糀店さんのお仕事の様子や、糀ができるまでの3日間をレポートしたリンクページにご案内いたします。
糀の需要は増えている
多賀町内では、家でお味噌を作っていたよ!作るよ!という方が多いのにはびっくりします。糀屋さんが近くにあり、手作りの上質な糀が手に入りやすい環境があるからかもしれません。かつて、町内には3軒の糀屋さんがあったそうです。また、自分で糀を作っていたという人も多いです。 お雑煮に使うお味噌も、自家製味噌。この地に伝わる郷土料理「うどんぬた」も、うどんをからし酢味噌で和えています。上品な白味噌ではなく、熟成された自家製味噌を使います。また、同じく郷土料理の「丁字麩の辛し和えも」自家製味噌で作っています。昔懐かしい味を作るには欠かせない自家製お味噌、その原料が糀です。 滋賀県内には十数軒糀屋さんがあります。そのうち、昔ながらの製法で作られているのは、ほんの数軒だそうです。昨年は、近隣の糀屋さんが閉店し、毎年味噌作りをしている方からの注文が渡辺糀店さんに殺到して対応に追われたそうです。発酵、健康食ブームで、年々自家製味噌作りファンが増えています。一度手作り味噌を仕込むと美味しさの虜になり、その後毎年続けて仕込む方が多いです。 糀の需要が増える一方で、昔ながらの製法で丁寧に作る糀店は、後継者不足に悩まされています。和食の重要性が見直されて、ユネスコ無形文化遺産に登録され10年が経ち、さらに発酵食文化の重要性に注目されていますが、現状は担い手不足。なんとしてでも、このまちにあり続けてほしい、食文化と糀作りの技術です。
![湯気が上がる蒸した米を人肌に冷ましてタネコウジを付けます](https://smout-uploads.imgix.net/uploads/plan_unit/image1/919/image1_1737525635.jpeg?auto=format,compress&w=500&h=375&fit=crop)
![郷土料理「うどんぬた」に欠かせない自家製味噌](https://smout-uploads.imgix.net/uploads/plan_unit/image2/919/image2_1737595770.jpeg?auto=format,compress&w=500&h=375&fit=crop)
このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域
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多賀町
人口 0.64万人
![多賀町](https://smout-uploads.imgix.net/uploads/area_unit/image/20205/image_1737595770.jpeg?auto=format,compress&w=720&h=542&fit=crop)
龍見 茂登子が紹介する多賀町ってこんなところ!
飯盛木(いいもりぎ・いもろぎ)は、江戸時代、桃山時代に制作された多賀大社参詣曼荼羅にも描かれています。 写真手前の木が女飯盛木、左奥が男飯盛木です。中山道高宮宿から多賀大社一の鳥居をくぐり、多賀大社への参詣道、ひらけた田んぼの真ん中にある多賀大社ご神木の存在は現在も圧倒的です。樹齢300年以上で、滋賀県の天然記念物にも指定されています。 「お多賀杓子」しゃもじの物語がこのご神木にあります。昔、元正天皇が病気になられたときに、強飯とこの木で作った杓子を献上したところ、病がたちまち平癒したと伝えられています。ご飯を盛った木、「お多賀杓子」は「おたまじゃくし」の語源にもなっています。
このプロジェクトの作成者
香川県東かがわ市生まれ 高校卒業後、県外の大学に進学 大学卒業後、東京で就職。 転職後、京都市内に住む。 結婚して、京都府木津川市に住む。 その後、天理市、奈良市に住み、 現在パートナーの実家がある滋賀県多賀町に住んで16年になります。 多賀町の自然の美しさに感動し、草花の種類の豊富さに驚き、越して来たころは植物図鑑片手に植物の名前を調べ歩きました。 2014年頃より、多賀町の民俗聞き取り調査に参加。 主に食文化について調査しています。 2019年、多賀町中央公民館オープン時に、地元の郷土料理を展示してふるまうイベントを主催。 2019年4月より、「多賀の食べるをつなぐ」をコンセプトにYOBISHIプロジェクトがはじまりました。 現在YOBISHIプロジェクトの代表をしています。 YOBISHIよびしとは、多賀町の方言で親戚やご近所さんを呼んで行事の時などにおもてなしをすること。 多賀町に伝わる郷土料理の聞き取り調査をして、レシピ化する活動をしています。聞き取った内容は、noteに綴り公開。また、動画撮影をしてYouTubeで少しずつ公開しています。 イベント情報はYOBISHIのInstagramアカウントで発信中。 年数回イベントに合わせて、町内全戸に「よびし通信」を発行。