
New Roots in Aso 新しく阿蘇に根を下ろした移住者たちのストーリーです。
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2025/06/25「興味ある」が押されました!
2025/05/26「人生100年」と言われている昨今、定年退職後の次のステージをどう自己実現して生きていくかというのはそれぞれの人にとって大きなテーマだと思います。その自己実現の手段として地方への移住というのは、ひとつの選択肢ではないでしょうか? 今回は定年退職後、千葉県市川市から阿蘇に移住された森永俊也さん(67)をご紹介します。
阿蘇の山々に癒やされます。
Q. 千葉県ご出身の森永さんが阿蘇に移住された理由とか経緯を教えていただけませんか?
(森永さん)千葉では物流関連の会社に勤めていました。60歳が定年でその後も再雇用という形で働き続けていたのですが、ある時期、仕事に行き詰まり、精神的にかなり落ち込んでしまいました。そういったときに妹が「田舎にでも移住したら?」とアドバイスしてくれたのです。実は、それまでは地方移住なんてことは一度も考えたこともありませんでした。 具体的な移住先としては、妹の知り合いが阿蘇に住んでいて「とても良いところ」というふれこみだったので、駄目だったらまた戻ってくればいいやという比較的軽い気持ちで阿蘇に飛び込みました。私が独り身だったので動きやすかったこともあります。 最初はその知人の紹介により農家でアルバイトを始めました。ほうれん草とパセリの栽培が主だったのですが、それが私にとっては結構重労働で、腰や膝を痛めることもしばしば。稼いだアルバイト代はほとんどマッサージ代に消えるという有様でした。(笑)でも、農業の仕事自体は新鮮で面白かったです。 腰をかがめる作業で辛くなったら、阿蘇山を見上げて一息つくことが多々ありました。それは「大自然に癒やされ、こっちに来て良かった」と思う瞬間でもありました。 その後、胃癌を発症したことが分かりました。もしかしたら、千葉でそのまま生活していたら発見は遅れていたかもしれません。入院して手術は成功、無事退院しましたが、農業の仕事は続けられなくなったので、現在は温泉施設で働いています。


阿蘇にできるだけ長く住み続けたい
Q. 経済的な面でのお話をお聞きしてもよろしいでしょうか?
(森永さん)今は年金をもらいつつ、アルバイトをしている状況です。千葉のマンションは処分して、今は賃貸アパートに住んでいます。アルバイト料は家賃と水道光熱費プラスアルファくらいに充てるという感覚です。老後の住まいということを考えると、賃貸よりもローンを完済したマンションに住み続ける方が良いという意見もあるでしょうけど、マンションの管理費用や固定資産税、それと駐車場代を考慮すれば、阿蘇での賃貸料とさほど差はありません。また、ここでは都会の生活にはない「ストレス・フリー」という大きなメリットがありますので、それは何事にも替えられないことです。
Q. ある全国的な調査によると移住者の7割は5年以内に移住を中断しており、地方自治体としては移住もそうですけど、定住化率をいかに向上するかが課題になっています。森永さんは阿蘇に移住してきてから3年8ヶ月が経過したとのことですが、これからも阿蘇に住み続けてもらえるでしょうか?
(森永さん)そういうデータがあるというのは、やはり最終的にその地に馴染めなかったということになるんでしょうね。「お試し移住」という支援策もあるようですが、実際に生活しないと分からないことも多いですよね。 私も移住する前の若干の不安材料として地元の人達と上手くやっていけるかというのがありました。都会と違って、共同作業で何か地域に貢献しなければならないのではないかと思っていました。しかし、集合住宅に住んでいるということもあるかもしれませんが、それらの心配はほとんど杞憂に終わりました。同じアパートに住んでいる人に地元の方々や移住者という同じ境遇の人達を紹介してもらいました。また、仕事先で働く仲間との交流ができました。そういう面で私は恵まれていたと思います。 定住の件ですが、できるだけ阿蘇に長く住み続けたいと思っています。独り身なので、介護される場合のことも既に考えていますが、阿蘇のケアハウスに入所するというのも視野に入れています。


移住先で実現できる何かを共有することが大事
Q. 定年退職後に地方に移住したいと思っている方々へアドバイスはありますか?
(森永さん)私みたいな単身だと簡単に動けると思うのですが、ご夫婦の場合、実際は難しいでしょうね。おそらく、お二人のうちどちらかが田舎のスローライフに憧れて移住したいと思っていても、パートナーが反対する場合があるのではないでしょうか?やはり、買い物とかの利便性の問題や、お友達が全くいない地域に移住することへの不安感は当然あると思います。 なかなか難しいかもしれませんが、二人が移住することによって実現できる何かを共有することが大切ではないでしょうか?例えば、新天地で起業するとか、家庭菜園を本格的に始めるとか、お互いの趣味を移住先で活かすといったような事です。移住の話を突拍子もなく切り出すのではなく、時間をかけて話し合い、共有できる何かを探すことが良い方法だと思います。
いかがだったでしょうか? 移住先として阿蘇を選んでいただいた森永さんには感謝しています。 これからも森永さんの阿蘇での心地よい生活を応援しています!
このプロジェクトの地域

阿蘇市
人口 2.40万人

阿蘇市が紹介する阿蘇市ってこんなところ!
日本中・世界中から多くの観光客が訪れる雄大な自然を有する阿蘇。
朝起きて、目の前に美しい山を眺めながら伸びをしたり、 夜、帰宅し玄関前でふと空を見上げると数多の星たちが輝いていたり、 学校帰りに湧き水を飲んで帰ったり、、、
そんな大自然と共に日々を過ごしています^^ 一緒にカルデラ暮らししませんか^^?

















