伊吹山のふもと、星とホタルが出会う夜「第39回天の川ほたるまつり」開催！

伊吹山のふもとを流れる天野川の川辺では、毎年6月上旬になるとゲンジボタルが姿を現し、夜の静寂を淡い光で包みこみます。 そんな幻想的な自然の風景を背景に開催されるのが「天の川ほたるまつり」です。6月6日（金）から6月15日（日）までの9日間を「ホタル観賞推奨期間」とし、6月7日（土）と6月14日（土）はキッチンカーや屋台が出店し、ただホタルを鑑賞するだけでなく、地域の文化や人々の想いに触れる特別なイベントです。

見どころは、なんと言っても“ホタルの乱舞”。天野川沿いの草むらや水辺に無数の光が舞い、地上の星空と夜空がひとつに重なるような風景が広がります。川のせせらぎを耳にしながら、ふわりふわりと舞う光を見ていると、時間が穏やかに流れていく感覚に包まれます。

ただ美しいだけではありません。イベント会場となる旧山東東小学校では、自然と人の関係を学べる「ほたる館」が設けられ、ホタルの生態や発光の仕組み、地域で続けられてきた保護活動の紹介など、環境に関する展示が並びます。子どもから大人まで、自然との関わり方について学びながら、身近な命の大切さを感じられる貴重な機会です。

6月7日（土）は、グルメやエンターテインメントも充実しています。芝生広場では、地元の食材を使った屋台やキッチンカーが並び、地元の食材を使ったここならではの味が楽しめます。夕方からは音楽ライブやダンス、和太鼓演奏などのステージイベントがスタートし、夜の訪れとともに祭りのムードが一層高まっていきます。

この「天の川ほたるまつり」は、地域の人々の手でつくられ、守られてきた祭りです。単なる観光イベントではなく、「ふるさとの自然を未来につなぐ」という思いが随所に込められており、訪れる人はその優しさやあたたかさに自然と触れることができます。

ホタルの光を追いかけながら、ふと立ち止まって夜空を見上げる。そんな、静かで豊かな時間を過ごせるのが、このまつりの魅力です。自然に包まれ、地域の人と交わり、命の光に癒やされる――そんな一夜限りの“奇跡のような時間”を、ぜひ体験してみてください。

「第39回 天の川ほたるまつり」は、特別な知識や準備がなくても楽しめるイベントです。自然が好きな人はもちろん、たまには少し静かな場所で過ごしたいという人、地元の雰囲気を味わってみたいという人にもぴったりです。

ファミリーでお出かけする方には、子どもと一緒にホタルを見る体験が貴重な思い出になりますし、カップルや友人同士でも、地元グルメを楽しんだり、夜のイベントをのんびり見たりと、さまざまな楽しみ方があります。一人でふらっと訪れても、自然の中でゆっくり過ごすことができます。

また、観光だけでなく、米原市の暮らしや人のあたたかさに触れてみたいという人にとっては、祭りの雰囲気から地域の魅力が自然と伝わってくるはずです。

「ちょっと出かけてみようかな」と思ったその気持ちで大丈夫。気負わず、気軽に参加できるイベントです。日常の延長で楽しめるお祭りとして、たくさんの人に立ち寄ってもらえることを願っています。