
【自分の特技で地域づくり】地域おこし協力隊インタビューVol.3山口和歌南さん(金石地区)
公開日:2025/08/08 01:17
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2025/12/01「興味ある」が押されました!
2025/11/13歴史と伝統、そして文化が息づく北陸最大の都市、石川県金沢市。 そんな金沢市で、現在7人の地域おこし協力隊が、それぞれ想いを胸に活動しています。 彼らの活動内容や喜び、苦労などを、隊員本人たちにざっくばらんに聞いていく連続企画「私が地域おこし協力隊になった理由」。
第3回となる今回は、2024年5月から金沢市の海辺にある「金石地区」で、自分のスキルを活かして活動する山口和歌南さんへのインタビューです。
ミシンメーカー勤務の経験を活かしたコミュニティづくり
―地域おこし協力隊に興味を持ったきっかけについて教えてください。
私は金沢出身で、大学進学を機に東京に移りました。就職も東京でしたが、地元に戻りたいなと考えていた時に、せっかくなので地域に関わる仕事ができたらなと思って、金沢市の地域おこし協力隊に応募しました。
―そもそも金沢に戻りたいと思うようになった理由は?
コロナ禍が明けて、東京の人混みや時間の忙しさに疲れていたこともあり、地元に帰省した時に、やっぱり落ち着くなと感じました。それまでは金沢に戻るという考えはあまりなかったのですが、その時から少しずつ考えるようになりました。
-今金沢に戻って、気持ちに変化はありますか?
やっぱり戻ってよかったと思いますね。東京にいたときは音楽ライブに行くのが趣味だったので、それが減るのは寂しいかなと思っていましたが、意外とそうでもなくて、金沢での暮らしを満喫しています。
-現在、協力隊としてどのような活動を行っているか教えてください。
地域のコミュニティスペースで、ミシンメーカーで働いていた経験を生かして手芸のワークショップを月に数回開催しています。他にも、地域イベントのお手伝いや、地域の小学校で家庭科の授業サポートもさせていただいています。
―これまでの活動でやりがいを感じた場面はありましたか?
私が開催している手芸のワークショップは子どもから大人まで参加していただいていますが、初めてミシンを使うような子どもがすごく楽しんでくれているのを見ると、ものづくりの楽しさが伝わったなと思ってやりがいを感じますね。
-逆に、大変だったことや苦労したことはありますか?
着任した当初は、住民の皆さんがボランティアでやっていることを、自分はお金をいただいてやっていることにジレンマを感じていました。ただ、時間が経って、地域での人間関係もできた今は、地域を良くすることに集中できている気がします。
-地域での人間関係はどうですか?
活動の拠点にしているコミュニティスペースには若い方も多く、何気ない会話の中で新しいアイデアが生まれることもあり、いいコミュニケーションが取れてるなと思ってます。もちろん地域の方、特に子どもや高齢の方からも声かけていただくことが多く、人と人のつながりの温かさを日々実感しています。

「ちょうどいい」まちの「ちょうどいい」人間関係
-山口さんが感じる金石地区の魅力は何ですか?
着任する前は、海が近くて、歴史的な建物も多いので、自然にも文化にも触れられる魅力ある地域だなと思ってました。その印象は今も変わりませんが、住んでみて一番に感じるのは人の魅力です。地域愛が深い方が多く、そうした方々のお話を聞くのはとてもおもしろいです。
-以前住んでいた東京と、今住んでいる金沢市金石地区の違いを教えてください。
人の繋がりの強さです。東京では同じアパートでも誰が住んでいるか分からないような状況でしたが、金石に来てからは近所の方々とのつながりを感じます。ある程度の距離を取りつつも、イベントの時は一緒に協力したり、困ったときには助け合う。活動の中で困ったことがあっても、地域の方が助けてくださったりするので、ありがたいですね。
-今後の目標や、協力隊としてやっていきたいことはありますか?
ミシンや手芸を通して、子どもから大人まで、みんながモノづくりの楽しさを味わえる場をつくれたらいいなと思っています。家で一人で作るのもいいですが、みんなで集まって、おしゃべりしながら作業することで得られる、また違った楽しさもあります。そんな場が、地域コミュニティの活性化につながればうれしいですね。
-最後に、地域おこし協力隊を検討している人たちへ、メッセージをお願いします。
地域の人たちと直接関わりながら、自分の経験を活かして地域の活性化に貢献できるのが、協力隊の大きな魅力だと思います。金沢は「ちょうどいい規模感のまち」で、中心部には市街地が広がっているけど、少し車を走らせれば海も山もあり自然が楽しめる環境が揃っています。都会の生活に疲れたけど、ある程度の利便性も欲しい方にはピッタリな街じゃないかなと思います。

このプロジェクトの地域

金沢市
人口 46.53万人
金沢市地域力再生課が紹介する金沢市ってこんなところ!
金沢市は石川県の中心部にある人口約46万人の「歴史と文化のまち」です。 金沢城や兼六園などの歴史的な名所から、現代アートのメッカである21世紀美術館まで、多彩な観光スポットが点在しています。 加賀百万石の城下町として栄えた時代から今日まで、400年以上にわたって戦争や大災害を免れたため古くからの建物が多く残り、江戸から令和までの建物が1つのまちに立ち並んでいる風景は金沢の大きな特徴です。 また、金箔工芸や加賀友禅などに代表される多様な伝統工芸・文化は行政だけでなく、企業・地域コミュニティなど様々な組織・人々によって歴史を超えて守り伝えられており、そのような人々こそが金沢の最大の魅力だと思います。
このプロジェクトの作成者
【中の人】 金沢生まれ、金沢育ちの30代男性。 首都圏の大学を卒業後、地元に戻り市役所に入庁しはや十余年。 妻とともに3人の子育てに奮闘中。 趣味はハンドボールと居酒屋巡り。

















