トンボが舞う古民家に一目惚れ——オーストラリアから米原へ単身移住 宿を開いた女性の挑戦

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2025/11/23

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2025/11/17

今回ご紹介するニキータ・シュミットさんの移住体験は、「いつか地方で暮らしたい」と思いながらも一歩を踏み出せずにいる人に、きっと勇気を与えてくれるはずです。

ニキータさんが米原に移住したのは約2年前。自宅の離れを一年かけてセルフリノベーションし、セレクトショップとカフェを併設したゲストハウス「秋津(あきつ)」をこの夏オープンさせました。 何年もかけてオーストラリアからネットで物件を探している中で、滋賀県米原市の山あいにある集落・上丹生(かみにゅう)の古民家と出会いました。物件のビデオツアーにトンボがたくさん舞う姿を見て「これはいいサインだ」と感じ、現地を訪れずになんとビデオツアーだけで購入を決意。訪日経験は一度あったものの、その時点では滋賀県を訪れたことはなく、知り合いのいない土地への単身移住は、大きな勇気のいる挑戦でした。

シロアリ被害、高額な修繕費。それでも諦めなかった古民家再生

移住後は半年間、平日は毎日京都の日本語学校に通って日本語を学びました。一方で、購入した家は柱がシロアリに食われており、修繕には高額な費用が必要だと判明。ニキータさん自身も資金をためながら修繕費の足りない分はクラウドファンディングで支援を募り、友人や地域の人など150人が支援しました。「皆さんの支援がなければここまで来ることはできなかった。感謝の気持ちでいっぱい」と語ります。

離れをゲストハウスに改装する作業は約1年がかり。漆喰を塗り、450キロものモルタルをすべて自分の手で運びました。大変な作業の連続でしたが、完成したときの達成感は何物にも代えがたいものだったと言います。

店名の「秋津」は、ニキータさんの姉からの提案がきっかけ。姉妹で好きだった海外ドラマ「ギルモア・ガールズ」に登場する宿「Dragonfly Inn(ドラゴンフライ・イン)」にちなんで、当初は「トンボ」にしようと考えましたが、日本ではありふれた名称だったため、古語でトンボを意味する「秋津」という言葉にたどり着いたのだそう。 「AKITSUという音の響きが気に入っています。静けさの中にある強さ、今を生きること、そしてトンボは前にしか進まないから、前に進み続けたいという気持ちも込めました」と話します。

1階のセレクトショップ兼カフェスペース
1階のセレクトショップ兼カフェスペース
ニキータさんお気に入りという1階のカフェスペースからの眺め
ニキータさんお気に入りという1階のカフェスペースからの眺め

「真剣に向き合えば、きっと報われる」——移住者へのエール

異国でしかも初めての土地での暮らしには当然不安もあったといいますが、今では地域の方との交流も楽しんでいるそう。

「ご近所さんが様子を気にかけてくれます。お菓子を出したり、ちょっと手伝ったり。お互いのそんなやり取りがつながりになっています」

オーストラリアから日本へ、大きな決断の背景には何があったのでしょうか。 「オーストラリアも大好きだけど、生活費が高くて、フリーランスとして働くのはリスクが大きい。日本は自然が豊かで静か。暮らしのコストも低い。手作りのものがたくさんあって、ものづくりやクリエイティブな活動がしやすい環境です」

これからやりたいことについても伺いました。 「これからは自分のビジネスを育てながら、日本のいろんなところを旅したい。直島の美術館にも行ってみたいし、和歌山や徳島でサーフィンもしたい。オーストラリアでは毎日サーフィンしていたから、少しだけ恋しい(笑)観光地ではない日本のいいところをたくさんみに行きたい」

最後に、ニキータさんからこれから移住を考える人たちへメッセージをお願いしました。 「日本の田舎は本当におすすめです。密なコミュニティの一員になることは、特別で豊かな体験です。地方では積極的に関われる若者が求められています。移住は簡単なことではないけれど、本気で取り組めばきっと報われる。私がそうでしたから」

「秋津」は、1日1組限定の小さな宿。ニキータさん手作りのひのき風呂があり、1階には日本人で初めて「ベストバリスタ(シドニー)」を受賞した佐々昌二さんが店主を務めるオーストラリア発のブランド「Artificer Specialty Coffee Bar and Roastery」の豆を使ったハンドドリップコーヒーや地元のジュースが楽しめるカフェも併設。ニキータさんが日本・オーストラリア・ニュージーランドから選んだ雑貨も並びます。

👉秋津 の Instagramはこちら https://www.instagram.com/akitsuryokan/

〈撮影協力:合同会社ゴチャトレーディング〉

取材中にもご近所さんがオーストラリア風のミートパイを持って来てくれる
取材中にもご近所さんがオーストラリア風のミートパイを持って来てくれる
2階の宿にはなんとニキータさん手作りのひのき風呂がある
2階の宿にはなんとニキータさん手作りのひのき風呂がある

このプロジェクトの地域

滋賀県

米原市

人口 3.57万人

星子と紲ya、まいばら沼からこんにちは (淡水)が紹介する米原市ってこんなところ!

田舎でありながら、新幹線駅があり都会へのアクセスも抜群です。 (新幹線を使えば京都まで20分、名古屋まで25分、大阪まで30分!)

「暮らすのは水や空気のきれいな場所でのんびりと。でも都会にも気軽に出かけたい」 そんな多拠点生活や新しいライフスタイルを求める方にぴったりのまちです。

住む場所に縛られず、自分のやりたいことを大切にした暮らしを、米原で始めてみませんか?

▼米原市ってどんなとこ?:びわ湖の素、米原 http://biwakonomoto.jp/introduction/

▼米原市の空き家情報:”恋スル空キ家プロジェクト” https://koisuru-akiya.com/akiyabank/

▼米原に移住し、働いている人の声:はかどる米原 https://hakadoru-maibara.com/

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

紲ya-ツナギヤ-:2024年度まで米原市の地域おこし協力隊。2025年度米原市移住コーディネーター。 お試し暮らしの宿”紲ya-ツナギヤ-"をはじめました。米原市への移住にご興味ある方、移住相談・現地案内オーダメイドツアーを承ってます! 自然派、実践派、土を作る暮らしをしたい。メディア出演歴多数(地元限定)。 畑をしたくて米原市に移住したけどなかなかできてない😭ワイルドパパを目指して道半ばの一児のパパ。今年こそは、土に触れる時間を作ります!

星子:米原市に移住する前は田舎暮らしには全く向いてないと思ってたけど、今や近所の散歩で季節の美しさに泣いてる。グラフィックデザインと絵をやってるけど言葉を大事にしている(しかし口下手)。よく「旦那の嫁」扱いされがち。普通の人に擬態するのが上手な変人。 2024年度に別アカウントで米原市の伝統食や移住者インタビュー記事など書かせてもらってましたが、2025年度は実は夫である紲ya-ツナギヤ-と一緒にこちらのアカウントから失礼します!

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