
移住前に知ってほしい!長崎県の離島、新上五島町(五島列島)の春夏秋冬
公開日:2025/08/26 04:56
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2025/11/04「興味ある」が押されました!
2025/11/02毎朝スマートフォンの「熱中症警戒アラート」が届いているこの頃ですが、日本全国暑い日が続いています。新上五島町の夏ももちろん暑いですが、海風が気持ちよく感じることもあります。
「五島列島って、九州の島だから年中暖かいんでしょ?」…よく聞かれます。
たしかに地図で見ると、九州の西の端にあって、海に囲まれていて、どこか“南の島”のようなイメージを持たれることが多いですが、実は、新上五島町の緯度は、長崎市や熊本市とほぼ同じくらいで、関東の市でいえば、千葉県の館山市あたりと近い位置にあります。
つまり「思っていたほど暖かくないかも」と感じる方も少なくありません。冬は気温以上に北風が吹きつけてくる冷たさが印象的です。
この記事では、そんな「ちょっと意外な」新上五島町の1年を、春・夏・秋・冬の季節ごとにご紹介します。観光パンフレットには載っていない、暮らしてみたからこそわかる風や体感気温の話。 移住を考えている方のヒントになればうれしいです。
【春・夏】新緑に癒やされて、夏の光に心おどる島時間
◯春(3〜5月) 冬の冷たい風がようやく落ち着いて、春の気配が感じられるようになると、町にも少しずつ色が戻ってきます。福岡や長崎本土と同じく、3月の終わりから4月の初めにかけて島内各所で桜が見ごろを迎え、進学就職や転勤で島を離れる方の見送りテープが各港で揺れています。
5月のゴールデンウイーク頃から一気に山々の新緑が美しくなります。「緑って、こんなに種類があったんだ…」と毎年ハッとさせられます。車を走らせるだけでも爽やかな風と海と山の色に癒され、天気がいい日は、浜辺で遊んだり、釣りに出かけたり。春の五島は、自然の力を感じながらゆったり過ごせる季節です。
気温目安:15〜22℃ 服装の目安:朝晩は上着があると安心。5月は半袖で過ごせる日も。
◯夏(6〜8月) 五島の夏といえば、やっぱり海。透き通った海、まぶしい光、セミの声。子どもたちが浜辺で遊ぶ声が響き、釣り竿を片手にのんびり過ごす大人の姿も。夏がくると観光客で賑やかになり、町全体が明るくなる気がします。ただし、日差しは容赦ないです。この頃は日中に遊ぶ場合は注意が必要です。帽子と日焼け止めは必須です。日が落ちて暗くなってくるのは20時頃。夕方17時でもまだ直射日光が厳しいです。
そして、夏といえばお祭り。島の人口は1万6千人ほどですが、地域ごとに納涼祭や花火大会、伝統的なお祭りなど、夏休みの時期はあちこちで開催されています。 一方で、夏は台風シーズンでもあります。8月になると天気予報とにらめっこが始まり、フェリーが欠航することも。欠航が続くと、スーパーの棚が一気に寂しくなります。とくにパンは秒で売り切れます。「あ、台風くるのか」とパン売り場で察することもしばしばあります。
気温目安:27〜33℃ 服装の目安:Tシャツ+短パン、帽子&水分補給必須


【秋・冬】人が集う秋から、北風がもたらす冬の気配
◯秋(9〜11月) 五島の秋は、静かに訪れます。紅葉が鮮やかに色づく…というタイプの秋ではなく、空が高くなったり、風が気持ちよく感じたり、そういう「感覚」でわかる季節の変化です。運動会、文化祭、敬老会、スポーツ大会など行事が多く、地域に人が集まる季節。 「かんころ餅」の原材料となる、スライスしたさつまいもを茹で干しする光景や、あご(トビウオ)を焼く匂いで、食の面でも秋を感じるようになります。 10月くらいまでは台風が来ることもありますが、だんだんと「そろそろ落ち着くだろうね」という空気に変わっていきます。11月に入ると朝晩は冷え込み、そろそろ冬支度の準備を始める家も。
気温目安:18〜24℃(11月は15℃前後の日も) 服装の目安:9月はまだ半袖、10月からは長袖に上着をプラス
◯冬(12〜2月) 冬は普通に寒いです。「五島って南の島じゃなかったんだ」「ダウンジャケットいるの⁉」などと五島の冬に初めて訪れる方から言われることも。 気温がマイナスになることはほとんどないですが、体感温度は意外と低いです。なぜかというと、北からの風がとにかく冷たい。気温が10℃あっても、冷たい風が吹く日はダウンジャケットにマフラーにと厚着が必須。風を通す服装だと寒いです。
雪が積もるのは年に何回かですが、刺さるような冷たさに出かける気力がなくなることも。エアコンだけではつらいので、こたつ・湯たんぽ・電気毛布などをフル活用しています。そして冬は、北西の風が強く、船の欠航が増える季節です。ちなみに数年に一度レベルの大雪のときは、車のタイヤチェーンやスタッドレスタイヤを持っていない人も多く、運転を控え、歩いて職場に出勤している姿が見られます。
気温目安:5〜12℃(風がある日は体感0〜5℃) 服装の目安:厚着必須


島をもっと好きになる、スタッフの推し季節を紹介します!
春はやさしく芽吹き、夏はにぎやかで、秋は落ち着き、冬は冷たい北風が吹く。 新上五島町には、自然の変化とともにある暮らしのリズムがあります。 都会のように便利ではないけれど、空の色や風のにおい、山や海の変化にちゃんと気づける日々。
そして、1年を通して魚がおいしい!季節ごとに変わる旬の魚が食卓に並び、食も楽しみながら暮らす毎日。もし、あなたがこのような暮らしに憧れて初めて島に降り立った時、「憧れの島暮らし」だった非日常は、やがて四季を身近に感じる日常に変わっていく。ここで暮らす大きな魅力です。
最後に、私たち編集スタッフ3人(地元1人、Iターン2人)それぞれのお気に入りの季節をご紹介します。
新上五島町出身:推し季節は5月です。山々の新緑がまぶしく、「緑ってこんなに色のバリエーションあるの⁉」と驚かされます。空気もさらっとしていて、とにかく気持ちいいです。
香川出身:どの季節も好きですが、あえて選ぶなら「初秋」です。広々とした空に高くたなびく雲、穏やかな海、そして夕暮れ時の美しさ —— そんな風景の中で、のんびり釣りをしている時間が何よりの幸せです。
大阪出身:私は梅雨明けの7月初めの夏が大好きです。暑すぎず、海には入れる温度。まだ海水浴も本格的に始まっていないので、海を独占できます。一人で海は危ないので、必ず友人や家族と海に行き、ただひたすら何も考えず、ぷかぷか浮いている時間が贅沢だなと感じています。
是非訪れてみたい季節に来て、この島での暮らしを想像してみてくださいね!
このプロジェクトの地域

新上五島町
人口 1.50万人

新上五島町が紹介する新上五島町ってこんなところ!
この島は、自然との距離が近い。 時を忘れて浸ることができる。 街を歩けば、神社仏閣、教会など、 歴史や文化が生活に溶け込んでいる。 町民の気質は「お互い様」。 訪問客とも飾り気のない触れ合いをする。 この島にいる間は、時間に縛られなくていい。 自分の体内時計に従って、 のんびり自由に過ごすことができる。 頭と心をリセットし、 自分のやりたいことを見つけよう。
私たちは、世界中の人たちに、 自分と向き合う時間を提供します。
このプロジェクトの作成者
・新上五島町は、長崎県五島列島(九州の西端)に位置する島で、7つの有人島と60の無人島で構成されています。 ・新上五島町は細長い島で、山々が連なり入り組んだ地形をしており、リゾート地のようなエメラルドグリーンの海や水平線に沈み島を赤く染める夕陽、圧倒的な自然や教会群が魅力です。 ・島には、コンビニ、スーパー、ドラッグストア、ホームセンター、病院、学校(大学を除く)等の施設があり、生活するうえで必要なものは島内で購入することが可能です。 また、漁業・農業・建設業・医療・介護・交通・各種サービス業等、様々な業種があり特産品の「五島手延うどん」や「椿油」、「かんころもち」等の製造業もあるなど歴史や文化を感じながら働くことができます。 (新上五島町公式HP:https://official.shinkamigoto.net/) (新上五島町観光HP:https://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/) (新上五島町移住HP:https://kami510.com/)
















